スクエニ童話RPG『グリムエコーズ』キャラクター誕生秘話。あいかわらず伏線だらけ!?
『グリムノーツ』に続く、童話の世界を舞台にした新作RPG『グリムエコーズ』が3月28日(木)配信! 開発スタッフの方々に、登場キャラクターの誕生秘話をお聞きしました!(文:唐傘)
『グリムエコーズ』開発スタッフインタビューPart3
スクウェア・エニックスが2019年春配信予定で、事前登録受付中の新作RPG『グリムエコーズ』。
過ちを犯したことで己の役目を失った主人公たちが、贖罪のために童話の世界を旅していく本作。3Dフィールドを自由に探索できるようになるなど、『グリムノーツ』からシステム面が大きく変化しています。
▼普通にフィールドやダンジョンを移動して、敵にぶつかるとバトル! ザコ敵と戦ってレベル上げをする楽しみも含めて、いい意味で「普通のRPG」です。ガチで楽しい!
作品に込められた思いやシステムの開発秘話などを、プロデューサーの石井諒太郎氏、シナリオ担当の大泉貴氏、アート面やキャラクターデザイン担当の穂里みきね氏にうかがいました。
▼左から石井諒太郎プロデューサー、大泉貴氏、穂里みきね氏。

Part1、Part2に続く今回は、ゲームシステムに関するお話を聞きました!
登場人物たちのデザインに隠されたモチーフ探しも楽しい
——ここからは、キャラクターについてうかがっていきたいと思います。メインキャラクターで最初に完成したのは誰ですか?
大泉:設定として早めに固まったのは、ジブリールとエルですね。
石井:ジブリールは山×2さんが描いてくださったんですが、デザインの際に裏設定を追加してくださって、それを含めて採用させていただきました。
【キャラクター紹介:ジブリール】
こちらは山×2先生によるジブリールのデザイン。
当初、ジブリールはもっと大人びたデザイン案もありましたが紆余曲折あり今の少し年齢感を下げたデザインとなりました。 #プロジェクトエコーズ pic.twitter.com/Iixng58iq3— グリムエコーズ公式 (@GrimmsEchoes_PR) 2018年8月14日
大泉:図書館や童話とはなんなのかを管理する人間として、ジブリールは誕生しました。彼女の謎が、本作の物語の大きなポイントになると思います。
穂里:デザインについては、山×2さんとは旧知の仲なので好きにやっていただきました。大泉くんに「アリスと違うタイプの金髪の女性にして欲しい」と言われて苦労したそうです(笑)。
大泉:そこまでストレートではありませんけど、すでにアリスがいるので、モチーフ的に違うタイプの女性にしたいなと思いまして。
——エルたちは物語の役目を剥奪されていますが、そもそもの正体と言いますか、彼らのもともとの役割もゲーム中に登場するのでしょうか?
大泉:そうですね。それらについては、物語の中でもしっかりと描いていきます。
プロフィールに伏せ字を入れて公開していますが、勘のいい方なら正体がわかると思います。

——穂里さん的には、完成した設定からどのようにキャラクターを作っていったのでしょうか?
穂里:もとの役割を解かれたときに、体ごと作り替わっているという設定があるんですが、正体を匂わせるように、こっそりとキーアイテムを仕込んだキャラもいます。
また、『グリムエコーズ』の設定やデザインを踏まえて、アニメ版『グリムノーツ The Animation』のとある登場人物に反映してもらった部分もありますね。
今はまだ詳しく言えませんが、『グリムノーツ』の時と同じく大小さまざまな仕掛けは用意しているので、あとで見直すと「お!」と思ってもらえると思います。
——それは楽しみです! では、ここからはメインキャラクター1人1人について教えてください。まずエルからお願いします。
大泉:エルは無垢な男の子で、幼い子供として書いています。
メルヘンの世界を見ながら、どう成長していくのか。複雑な世界ではあるので、彼の眼を通してこの世界が何なのかわかるような入り口になる人物として描きました。
石井:『グリムノーツ』からの変わらぬテーマに成長譚という部分があるので、主人公は何も持たないところから始めたかったというのはあります。
——ウィズはどうですか?
大泉:彼も図書館に来たばかりなのですが、デザインからもわかるように年上。人間的な意味でエルを引っ張ってくれるイメージです。
穂里:子どもの頃にいろいろ教えてくれる近所のお兄ちゃんと言いますか……。まだ語れない部分が多すぎて、敵に見えることもあるかもしれないですね。
大泉:図書館という場所にして、エルとウィズで違うアプローチをしています。
石井:シータは上司で、ウィズは先輩のイメージですね。
——シータについてはいかがでしょうか?
石井:ジブリールが突き放すところがあるので、頼れる人を描きたかったのかなと思います。
エルとウィズを導いてくれる人として描いたのがシータ。ジブリールもそうなのですが、言葉足らずなので彼女が翻訳してくれる感じです。
——スカーレットについてのお話も教えてください。
大泉:スカーレットは元気なムードメーカーの部分があり、物語のコメディ的な掛け合いを担当することが多いです。
石井:お話のテンポを変えるキャラクターですよね。
穂里:ハッキリした子なので、デザインもしやすかったです。『グリムノーツ』から主人公は赤、青、緑、オレンジを基調にデザインをしていて、それを踏まえての赤になっています。

ただ、赤は赤なんですけど、黒に近いイメージもありまして。もうちょっとはっきりした赤でもおもしろかったかなと思うときがあります。
——描いていて楽しかったキャラクターはいますか?
穂里:デザインしやすかったという意味なら、シータとウィズですね。エルはフラットだったので、表情などがつかみにくかったです。
石井:毎回、主人公については「あえて特徴をなくしてほしい」と言っている気がします。
「何者でもない」という存在が「何者かに変わっていく」という物語テーマもあり、あまり個性を出さない形にしています。
穂里:どんどん特徴をそぎ落としましたね。正体を隠しつつ、うっすらとデザインに盛り込むのは大変でした。
——ヒーローたちのなかで、穂里さんがお気に入りのものはありますか?
穂里:ツヴェルクですね。『グリムノーツ』では別の方にお願いしたんですが、本作では「白雪姫」関連のヒーローはすべてデザインしました。

いろいろなキャラに想いや伏線を込めてデザインをしているんですが、ツヴェルクも考察していただけると嬉しいです。
石井:毒林檎の王妃が若返ったのは、物語設定上の関係だよね。

穂里:『グリムノーツ』とデザイン的に相違点があるキャラクターは、何故違うのかを考えていただけると嬉しいです。
石井:同じことにも違うことにも意味があるので、注目していただけるとおもしろいです。
——ボイドのデザインも穂里さんが担当しているんですか?
穂里:僕も見つつ、他のデザイナーさんにお願いしています。逆にザコのヴィランについては、基本的に自分がメインで担当しています。
石井:ボイドのデザインは、ただのモンスターにならないようにするのが大変でしたね。感情面の落とし込み方とか。
穂里:カオステラーと違って元ヒーローとはまったく違うモンスターに近いデザインであることが多いのですが、それでも元ヒーローだとわかるようにバックグラウンド設定をデザインに落とし込む必要がありますからね。
——3D化されたことで、デザインの監修面もかなり大変そうです。
穂里:楽しい部分も多いですよ。ヴィランの動きも、2Dの『グリムノーツ』ではやりたかったけどできなかったようなことも含めて、いろいろ実現できています。
石井:動きがかわいいよね。リーフヴィランとか好きです。
穂里:『グリムノーツ』でもやりたかったのですが、そこまで手をかけてあげられなかったんです。おもしろいモーションもたくさんあります。
個人的には、ぜひ、ぬいぐるみになってほしいマスコット的な存在ですね(笑)。
——最後に、配信を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
大泉:何者でもない人たちが物語を通して成長していくという、『グリムノーツ』でも受け入れていただいたコンセプトを、違うシステムで楽しむことができます。
これまでプレイしてくださった皆さんにも、初めて触れる方にも楽しめる内容になっています。キャラクター同士の交流も増えていますので、そこも楽しみにしてほしいです。
穂里:やりたかったことやれなかったことを含め、新しいデザインをしていきたいと思います。童話でおなじみのたくさんのヒーローが登場しますので、よろしくお願いします。
石井:リリースに向けて最終調整をしています。
本作は皆さんがやって来たゲームのなかでも、難しいと感じる部分が多いと思います。そんなときに足を止めて寄り道したり、遊び方を変えると解決することも多いはずです。
▼フィールドやダンジョンの行き止まり部分に行ってみると宝箱が! なんて、RPGあるあるも楽しめちゃいます。
昔ながらのRPGなので、レベルを上げれば必ず敵は倒せます。そういう意味では、どんな方でも物語を楽しみながら遊んでいただけるゲームになっていると思います。
配信までもう少しなので、配信されたらぜひプレイしてみてください。
『グリムノーツ』関連記事にも注目!
『グリムエコーズ』の開発スタッフが手がけてきた『グリムノーツ』も、童話をモチーフにした非常におもしろいRPGとなっています。AppBank.netには各種インタビュー記事を掲載しているので、本作に興味を持った方はぜひチェックしてみてください!
『グリムエコーズ』事前登録受付中!
『グリムエコーズ』の事前登録は、Twitterアカウントのフォロー、LINEアカウントの友だち登録、メールアドレスの登録で行えます。登録をお忘れなく!
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・販売元: SQUARE ENIX Co., Ltd. ・掲載時のDL価格: ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 159.6 MB ・バージョン: 1.0.1 ※容量は最大時のもの。機種などの条件により小さくなる場合があります。 |
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