『Mavic 3』用『DJI Fly』アプリ
アップデートしたアプリを起動すると『Mavic 3』が接続先として選択できます。
ペアリングを済ませるとこのような画面になるので、「GOFLY」を選択すると飛行可能です。
『Mavic 3』を飛ばしてみた
実際に飛ばしてみて感じたのは「騒音の低さ」と「安定性」です。
プロペラの回転音が比較的低めの音(音程?)になっているので、耳障りな「フィーン」という音が少なく、「ブーン」という唸りが聞こえる程度。機体が大型化された一方で、音の威圧感は低減された印象です。
テスト飛行当時は秋晴れでほぼ無風だったこともありますが、ホバリング時の安定性はピカイチでした。微動だにせず空中に浮かぶ様は「手品?」と思えるほです。
DJI『Mavic 3』で実際に撮影した映像
今回の撮影は福島県南部に広大な敷地を有するスポーツ・リゾート・ホテル『ルネサンス棚倉』さんにご協力をいただきました。持ち込みでも、現地でのレンタルでもドローンの使用ができ、インドアのフライトスペースまである貴重な施設なので、ドローンを試してみたいという人はもとより、実証実験やドラマ撮影などでも可能なので、興味の方は要チェックです。
» ドローン・ウェルカムなホテル:ルネサンス棚倉
※ドローンのご利用に関しては「営業佐藤さん宛」でお問い合わせください。
実際にDJI『Mavic 3』で撮影した映像(補正なし、カットのみの編集)は以下の動画の08:25からご覧いただけます。
音源・BGM:ArtList(定額ダウンロードし放題、商用利用可能のサービス)、NCS
» DJI『Mavic 3』で撮影した映像の評価
3/4センサー搭載のメインカメラで撮影した映像のスクリーンショットは以下の通り。
ウェブサイトにアップロードした段階でデータ圧縮がかかっているので元の画質と同じではありませんが、それでも諧調表現のなめらかさやナチュラルな色味の美しさは十分お伝えできると思います。
センサーのダイナミックレンジは12.8ストップと広く、実際に撮影した映像を見ても「太陽光=ハイライト」と「木立の影=シャドー」が混在するシーンでもキツい白飛びが少なく黒つぶれもない仕上がりになっています。手持ちで使う高級ミラーレスカメラでは驚かないかもしれませんが、これが“空飛ぶカメラ”であることを考えるととてつもない進化です。
» DJI『Mavic 3』のズーム機能
こらは標準の画角。
上記の飛行場所にホバリングさせて同じ位置に機体をとどめた状態で、28倍の望遠レンズxデジタルズームを使うと……
こうなります!
デジタルズームによる画質の劣化は否めないもので「美しい映像表現」には不向きですが、「被写体の位置を確認する」「ビルや煙突の傷みがないか確認する」といった作業には十分使えそうです。なお、映像でご覧いただくとよくわかりますが、これだけズームをしてもピタリとぶれなく撮影できている点にも驚きでした。ホバリング時の機体の安定性は抜群です。
なお、今回はデモ機の制限により4K/120pやD-log、ProRes HQによる撮影やトラッキング機能のテストは行なえませんでした。もし、今後チャンスがあれば『Mavic 3 Cine Premium』ができればと思います。
というわけで、DJI『Mavic 3』は空撮用折りたたみ式ドローンとして新次元に到達した圧倒的に完成度の高い1台に仕上がっていました。こだわって動画や写真を撮りたいなら(そして、お財布に余裕があるなら)だんぜんおすすめできるドローンです。
▽ DJI Mavic 3 Fly More コンボ:341,000円
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