MRヘッドセットは「iPhoneとの連動」が大前提
以前の『The Infomation』からのレポートによれば、Appleは最近、ヘッドセット型デバイスに使用される5nmチップセットの設計を完了させており、詳細はそこから判明したとのことです。
このチップは、Appleの『Mac』シリーズや『iPhone』などに使用されているチップほど強力ではなく、AIや機械学習機能のためのニューラルエンジンを搭載していません。このチップは、無線によるデータ伝送、動画の圧縮・解凍、バッテリー寿命を最大限に延ばすための電力効率などを最適化した設計となっているそうです。
ここから分かる通り、AppleのMRヘッドセットは基本的に、他のデバイスなどと連動するように設計されています。これは今回の「iPhone 14とMRヘッドセットが高速通信規格Wi-Fi 6Eに対応する」という説と関連性があるように感じられます。
iPhoneと連動するVRゴーグルのコンセプトCG映像
AppleはこのMRヘッドセットを、あくまでディスプレイの一種として位置づけているのかもしれません。ただしヘッドセットにはCPUとGPUも搭載されているため、機能が限定されたスタンドアロンモードが搭載される可能性もあるとのことです。
Appleは最近、ハードウェア、入力機構、ユーザーインターフェースなど、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)に関連する膨大な数の特許を公開しました。『MacRumors』はこれについて、2014年末に発表される前の『Apple Watch』の兆候と一致していると指摘しています。
Facebookが社名をMetaに変更し、本格参入を宣言するなど、AR・VR市場は再び盛り上がりを見せています。今のところAR・VRはエンタメ的なイメージが強い市場となっていますが、AppleやMetaが来年、これを変えてくれるかもしれません。