プーチン大統領を護衛するロシアのエリート部隊「PSS」の知られざる実力



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ロシアには連邦警護局という、いわばロシア版シークレットサービスのような機関があります。この中でもロシア政府の高官を警護するのが大統領警護課で、この課はなんと5万人もの人数を抱えています。

その中で、プーチン大統領の警護のみを担当するのが「PSS」です。彼らがどのようにしてプーチン大統領を警護しているのかを、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。



*Category:Russia Vladimir Putin ロシア、ウラジミールプーチン|*Source:The Infographics Show ,Wikipedia

プーチン大統領の命を守るPSSが「情報収集」を徹底するワケ


大統領の警護に当たる上でPSSが重視するのが、徹底した情報収集です。PSSはまず、目的地はもちろん、立ち寄る場所や訪問先も含め、事前にあらゆる脅威を徹底的にチェックします。

まず最初に分析するのが、犯罪の脅威。多くの犯罪組織は、政府の指導者の拉致や暗殺によって大きな利益を得ることができる、と考えているからです。

また、敵対する犯罪組織同士が、頻繁に抗争を繰り広げるような地域を通ってしまうことも事前に防がなければなりません。このような隠れたリスクは、他にも数多くあります。


次に重要なのが、地域ごとの社会不安の分析です。政治的な不安が広がっている地域に大統領が足を踏み入れれば、何かしらの問題が起きかねません。また、大統領の訪問自体が社会不安を引き起こす可能性も考慮する必要があります。

また、大統領が訪問する地域での自然災害のリスクも分析します。もし予想外の災害に巻き込まれた場合でも、ロシア軍が大統領救出作戦を実行するまでの間、プーチン大統領を守り続けるための準備をする必要があるのです。


大統領訪問の1カ月前には、大統領の滞在先や宿泊施設の入念なチェックが始まります。さらに滞在の数週間前には、無線や携帯電話の電波を遮断する装置が設置されます。これは、無線で動作する爆発物や、盗聴や盗撮、ハッキングなどのスパイ行為をさせないためです。


ちなみにロシアの法律では、PSSは大統領の近くにあるあらゆる電子機器に、盗聴用のハードウェアとソフトウェアを使用することができることになっているそうです。

最後に、イメージに非常に敏感なプーチン大統領ならではの懸念があります。PSSが最も避けなければならないのは大統領が暗殺されることですが、大統領のイメージ悪化を招くような事態をふせぐ必要もあるのです。

プーチン大統領は、ロシアの大自然の中でくつろぐ姿や、馬に乗ったり、水中調査に参加したり、ロシアの野生の湖で泳いだり、狩りをしたりと、さまざまな写真を通じ、マッチョで力強いイメージを確立してきました。


これらの写真は、ロシアの人々の間でプーチン大統領の人気を高めることに一役買っています。PSSはプーチン大統領の訪問が、このようなパブリックイメージにどのような影響を与えるかを、常に意識する必要があるのです。

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