Apple Watchの「水を排出する機能」の仕組み
Apple Watchには、水を検知して自動的にオンになる「防水ロック」という機能があります。
この機能は、水泳やシャワーを浴びる際に使用することを想定して設計されている「Apple Watch」専用の機能です。
スマートウォッチのような電子機器を常に水に浸しておくことには、いくつかの問題があります。まず、水に濡れるとタッチパネルは正常に動作しません。水が指の電気伝導を散らしてしまうからです。
また、タッチパネルは、水滴と指の区別がつきにくく、誤作動を起こします。そこでApple Watchでは、誤作動を防ぐため、水分を検知すると自動的にディスプレイをロックされるようになっているのです。
水による問題はもう一つあります。それは、スピーカーです。スピーカーはApple Watchの唯一の開口部であるため、水が溜まりやすく、ダメージを受けやすいのです。
そこでAppleは、問題を未然に防ぐために「水を出す」機能を開発しました。この機能の仕組みは意外と単純です。Apple Watchのスピーカーから低い振動音を流し、その振動で残った水を強制的に排出するのです。
実際にApple Watchから水が排出される様子を、海外YouTuberの「The Slow Mo Guys」がスローモーションで撮影し、公開しています。
なお、Apple WatchやiPhoneの手入れで絶対にやってはいけないこととしては「洗剤類に着けること」です。これらは水よりも端末内部に侵入しやすいため、破損の原因に繋がります。詳細なiPhoneのお手入れの方法は、Apple公式サイトに記載されています。