スティーブ・ジョブズの「こだわり」が招いた5つの失敗

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ジョブズの判断が間違っていた2つの製品

スティーブ・ジョブズのこだわりの1つとして、ディスプレイサイズが挙げられます。しかしジョブズの強すぎるこだわりは、ユーザーのニーズとズレていることがよくありました。

【4】ジョブズの頑固さが邪魔して販売が遅れた「iPad Mini」

2011年の「iPad」発売から1年が経過したあと、この端末は非常に好調な売れ行きを見せていました。しかし、他社も「iPad」に競合する商品を販売し始めました。


市場では、7インチ程のAndroid端末が「コンパクト」「軽さ」「価格の安さ」を売りにして、徐々に市場に浸透し始めていました。しかし、ジョブズは快適なインターネットを閲覧するためには、より大きなディスプレイが必要だという考えから、9.7インチのというサイズが有利になると信じていたのです。

ただApple内では、競合他社がより小さなタブレットの販売に成功している以上、Appleも「iPad」で同じことをするべきだと考えている人間は多くいました。

しかし2012年11月2日にようやく7.9インチの「iPad Mini」を販売する事ができました。「iPad Mini」は発売初年度に「iPad」を上回る売上を記録し、以降タブレット市場における「iPad」の地位を確固たるものにしたのです。


【5】3.5インチにこだわりすぎた「iPhone」

実は、ジョブズが画面サイズに関して犯した間違いは、「iPad」だけではありません。彼は「iPhone」のディスプレイは大きくする必要が無いと考えていました。

ジョブズには「スマートフォンというものは、手の中に美しく収まり親指が画面の上まで届くように作るべきだ」という信念がありました。片手で使えないスマートフォンは、扱いにくく不便であると考えていたのです。

結果として、ジョブズはユーザーからの強い要望があるにもかかわらず、iPhoneのディスプレイを3.5インチから拡大することを拒み続けました。


そして、ティム・クックがCEOを務めた2012年に、ようやく4インチのディスプレイを搭載した「iPhone 5」が発売されたのです。以降、iPhoneは市場ニーズに合わせて巨大化していきます。結果として、iPhoneはAppleの中で最も成功した製品になりました。


革新的な製品のビジョンを持ち、現代において最も影響力のあるハイテク製品のいくつもを生み出すことに貢献した、Appleの創業者スティーブ・ジョブズですが、彼の下した決断がすべて正しかったとは限りません。しかし、ジョブズのこだわりは間違いなく失敗以上の成果を生み出しており、いまでもAppleの根幹を支えるものとなっています。

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