30代でCEOスティーブ・ジョブズが経験した「成功と挫折」から現代のビジネスパーソンが学ぶべきこと

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30代のジョブズの偉業と失敗【3】:「トイ・ストーリー」などで有名なピクサーへ大きな投資をする


もう1つ、ジョブズがアラサー時代に成功したことがあります。それが、ピクサー・アニメーション・スタジオへの投資です。

1986年、ジョブズはルーカスフィルムのコンピュータグラフィックス部門からグラフィックチームを1000万ドルという価格で買収。このチームを独立した新会社「ピクサー」として立ち上げました。

当初のジョブズの目的は、CG制作用の「ピクサー・イメージ・コンピューター」を売ることであったため、ピクサーは当初、ハードウェアとCG用のソフトを開発、販売する会社としてスタートしました。

ところが、ソフトウェアの開発にはお金がかかるうえ、ハードウェアは思ったように売れません。さらに、単独では劇場公開されない短編作品では興行収入も得られず、当時は毎年100万ドルにものぼる赤字となっていたそうです。

しかし、最終的には「ピクサー・アニメーション・スタジオ」としてアニメ制作会社に変貌します。その後、ディズニーと提携して初めて制作した映画「トイ・ストーリー」(1995年)は大ヒットを収め、3億7000万ドル以上の興行収入を記録しました。なお、この映画にはジョブズが製作総指揮としてクレジットされています。


その後もピクサーは成功を続け、これによりジョブズは後に億万長者となったそうです。このように、30代はジョブズにとって、多くの失敗をした反面で、未来への投資へと繋がった時代でした。40代からのジョブズはiMacやその他の製品で、大きな成功を収めていきます。スティーブ・ウォズニアックは2013年のインタビューで「ジョブズがNeXTにいた間、彼は本当に頭を整理していた」と語っていることからもわかるように。このときの経営者としての経験やピクサーへの投資が、後のApple CEOとしての活躍に大きく貢献しています。

30代は挫折を乗り越え種まきをしていくことで「将来の成功をつかむための準備をする」というのは偉大なCEOであっても、ビジネスパーソンであっても同じです。現役世代として仕事の最前線にいる30代、アラサーのビジネスパーソンは挫折を味わうことも多いはずですが「一直線の成功、常に上り坂」という人生などありえないということをジョブズの人生から学べば、苦難を乗り越える手助けになりそうです。

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