【Apple vs ハッカー】iPhoneと「脱獄」の長い歴史

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「脱獄」を防止する為にAppleが行なった対策とは?


さて、脱獄の話を長くしてきましたが、そもそも脱獄は合法なのかそれともグレーゾーンなのでしょうか?

Cydiaの人気が上昇した後に、Appleは正式に脱獄を著作権法も用いて違反と宣言しています。


しかし2009年、米国議会司書はその主張を否定する判決を下したのです。しかし、戦いはそこで終わりませんでした。

Appleはパッチを適用したiOSのアップグレードと訴訟の試みの両方で、脱獄と闘い続けています。しかし、ハッキングを排除することは、Appleが当初予想したよりもはるかに困難だったのです。

デジタルプレミア著作権法(DMCA)は、脱獄について議論する為に、3年ごとに公開されました。

そして2012年、米国著作権局は、Appleが脱獄を対策するのは自由だが、脱獄はいかなる著作権法にも違反しないと判決したのです。

2015年には、その適用除外がiPhoneだけでなくiPadにも拡大されました。


2007年にコロンビア大学のティム・ウー教授は「AppleのiPhoneを脱獄することは、合法的で倫理的です。そして、ただただ楽しいことなのです」と述べています。


当然、誰もが脱獄を楽しいと思っているわけではありません。

AppleはCydiaからの海賊版コンテンツが原因で、App Storeからの収益に影響し出すと、この問題はより大きくなりました。


Appleは、ユーザーが脱獄をすると、デバイスとユーザーに深刻な問題を引き起こすと主張する声明を発表しました。

Appleのサイトには「iOSの不正な変更は、セキュリティの脆弱性、不安定性、バッテリ寿命の短縮、およびその他の問題を引き起こす可能性があり、通話障害、信頼性の低い接続、iMessageやFaceTimeなどのサービスの中断が含まれます」と記載されています。

Appleが、ユーザーに脱獄を止めるように呼びかける理由は、当然Appleの利益を守ることです。しかし、脱獄が原因による情報の流出を阻止しようともしているのです。実際に脱獄したことによって2015年に22万件のAppleのユーザー名、パスワード、デバイス情報が大量に流出しています。


また、脱獄をしたiPhoneは、地元の法執行機関や連邦捜査局を含む政府当局による監視や追跡の影響を受けやすいという懸念の声もあります。


政府が脱獄した携帯電話を追跡しているかどうかについては、噂に過ぎませんが、1つ確実なことがあります。それは、脱獄をすると、あなたのデバイスの保証が無効になってしまうことです。

脱獄をすると、あなたのデバイスは、細かなカスタマイズや外部のアプリケーションを使えたり、または他社の通信会社でiPhoneが使えるようになるかもしれません。

しかし、Appleはいつどこで購入したかに関係なく、脱獄された「iPad」「iPhone」「iPod」「Apple TV」のサービスを拒否することができるのです。

あなたがもしiOSの脱獄を検討しているのであれば、このことは理解しておく必要があります。


しかし、AppleはiOSを日々更新し、脱獄によるメリットを減少させつつあります。また、脱獄には多くの深刻なリスクもあります。また、デジタルプレミア著作権法が見直される可能性もあり、脱獄が永久に合法とは限らないのです。

しかし、ハッカーや愛好家は、毎年Appleを出し抜くことを楽しんでいます。そして、新しいiOSは脱獄を阻止する為に修正を続けています。


Cydiaは脱獄ソフトウェア管理のための最大かつ最も人気のあるプラットフォームであり続け、今では十数ヶ国語で利用可能です。



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