iPhoneに5Gを搭載させるために、Appleが行なった決断とは?
Appleは「iPhone 12」に5G用のアンテナを搭載させることに苦戦していました。なぜなら、Appleは3GS以来のフラッグシップiPhoneに採用していなかった、プラスチックの切り込みを追加する必要があったからです。
初代iPhoneには、電波を通しやすくするために、背面に黒いプラスチックの部分があります。
3Gと3GSでは、背面が完全にプラスチックで覆われていました。
「iPhone 4」では新しいアンテナを採用したため、背面パネルをプラスチック製から100%ガラス製に変更できました。
そして、Appleは、5Gが登場するまで、このデザインを採用し続けてきました。
しかし、5Gに対応させるためには、初代iPhoneのようにプラスチックの部分を追加する必要があったのです。
ただ、幸いなことに、このプラスチックの部分はそれほど大きくする必要はありませんでした。
そのため、Appleは「iPhone 12」の側面に丸い切り込みを入れて、5Gの信号を通すプラスチック製の窓をはめ込むことにしたのです。
もしAppleがいずれ新しいアンテナを開発すれば、この丸い切り込みは無くなってしまうでしょう。
しかし、今のところ、この切り込みはiPhoneにとって必要不可決なものとなっています。