「第2世代」と「第3世代」のiPhone SEは、どのように進化したのか？
第2世代の「iPhone SE」は2020年に発売されました。当時のフラッグシップiPhoneは「iPhone 11」「11 Pro」「11 Pro Max」でした。
SE 2は前モデルより30％大きくなり、より大きな4.7インチディスプレイを搭載しました。また「True Tone Retina HDディスプレイ」を搭載し、ディスプレイも強化されました。
「iPhone 8」と同じ大きさのSE 2は、当時最新であった「A13 Bionic」を搭載し、より処理能力を高めました。SE 2は、アルミニウムのフレームが採用され、前面と背面がガラス製です。
カラーバリエーションはブラック、ホワイト、そしてプロダクトレッドの3色です。
なぜ、レッドがプロダクト・レッド・エディションと呼ばれるのでしょう。それは、Appleがエイズ撲滅のために活動している（RED）という企業と提携したからです。Appleの支援により、15年間で1380万人以上のHIV感染者に救命治療が提供されました。
プロダクト・レッドの「iPhone SE」を購入することで、エイズやCOVIDのような世界的な健康問題の緊急事態に少額ながら貢献することができます。
SE 2はTouch IDを搭載し、より簡単にロックを解除できるようになりました。また、SE 2は発売当時の主流スマートフォンの中で最小の部類に入るものでした。ユーザーは、小さな第2世代の「iPhone SE」を高く評価していました。
またSE 2は、前世代と同様に1,200万画素のリアカメラを搭載していました。しかしオートフォーカス、手ブレ補正、クアッドLED True Toneフラッシュなどの新機能を搭載して改良されています。
さらに、700万画素のフロントカメラと3GBのRAMも搭載されました。そして、256GBのストレージが用意され、初代SEの2倍となりました。
このように、第2世代の「iPhone SE」は、第1世代よりも大幅に性能が向上しましたが、価格は399ドル(約5万円)と変わりませんでした。
その低価格と印象的なスペックにより、第2世代の「iPhone SE」は大成功を収めることになりました。実際、初年度の推定販売台数は約2,400万台でした。
2022年3月には第3世代の「iPhone SE」が発売されました。同時期のフラッグシップiPhoneは「iPhone 13」「13 Pro」「13 Pro Max」です。
カラーバリエーションは、プロダクトレッド、スターライト、ミッドナイトの3色です。Appleはカラーにマーケティングワードを使うことが好きです。
また「iPhone 13」と同様、前面と背面の両方に最も頑丈なガラスを使用しています。
そして第3世代の「iPhone SE」は前作と同様に4.7インチのRetina HDディスプレイを搭載しています。ただSE 3は、最新の「A15 Bionic」を搭載しているため、またしても、処理能力を向上させています。
Appleは、第3世代の「iPhone SE」を、どの価格帯の競合製品よりも高速で処理が出来ると述べています。
もう一つの大きな変化は、5Gネットワークに接続できることです。そのため、超高速のダウンロードとアップロードや、より遅延が少ない通信が出来るようになりました。つまり、多くの場所で良い体験を手に入れることができるようになったということです。
「iPhone SE」のすべての世代が1,200万画素のカメラを採用していますが、第3世代はコントラスト、色、ノイズを改善する新しいカメラシステムを搭載しています。
そしてSE 3は、バッテリー駆動時間がさらに向上しました。A15 Bionicの効率、iOSとの統合、最新のバッテリー技術、そして内部設計のアップデートによりバッテリー寿命は、第2世代の「iPhone SE」よりもビデオ再生時間が最大で2時間長くなっています。
さらに、前世代と同様に1,200万画素のリアカメラ、700万画素のフロントカメラ、3GBのRAM、最大256GBのストレージオプションを備えています。ただ、価格は429ドル(約58,000円)からとなり、若干値上がりしています。
2016年に発売した第1世代の「iPhone SE」から、2022年に発売された最新技術を搭載しながらも手頃な価格の第3世代の「iPhone SE」まで、Appleは「iPhone SE」を進化させ続けています。
