Apple Watchが「長方形」に作られた理由と「丸型がダメ」な根拠
スマートウォッチのディスプレイが、円形ではダメな理由とは?
もし、ディスプレイが円形だった場合、ディスプレイの幅を生かすためにコンテンツを大きくすると情報が途切れてしまいます。
また、コンテンツを小さくするとディスプレイの一部が使われないままになってしまいます。
つまり、円形のディスプレイは、画面の領域を最大限に活用することが難しいということです。
また、円形ディスプレイのスマートウォッチに、最適化された表示をするためには、コンテンツを再フォーマットする必要があります。
実際の「Galaxy Watch Active」では、円形ディスプレイにすべての要素を収めるために、テキスト、ボタン、そして時間さえも縮小しています。
その結果、ディスプレイの一部が未使用のままになっています。
このディスプレイの領域を無駄にするということは、腕時計のような小さなもので、ディスプレイのスペースが限られているデバイスにとっては、非常に大きな問題です。
そのためAppleは、ユーザーにとって使いやすく、できるだけ多くのコンテンツを大きく表示するために、Apple Watchのディスプレイを長方形にすることを選びました。
そして、Apple Watchが「Huawei」「Samsung」「Garmin」「Fitbit」を抑えて、世界中のスマートウォッチ市場の約30%を獲得していることを考えると、Appleの選択は正しい判断だったといえるのかもしれません。
とはいえ、時計にはファッションという一面もあります。確かに長方形のディスプレイは便利ですが、アナログな時計ファンは円形のスマートウォッチを好むかもれません。しかし少なくともAppleは、長方形のディスプレイを今後も貫いていくと考えてよさそうです。