絶対にiPhoneを〝これ〟で充電してはいけません

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自己破壊機能を備えたO.MGケーブル


「O.MGケーブル」であれば、iPhoneユーザーなどに「自分で接続させる」ことができます。O.MGケーブルの見た目は純正のLightningケーブルと変わらず、使用していても分かりません。実際にマイニ氏がカメラマンのLightningケーブルをこっそりすり替えても、彼は気づかずに使用しつづけました。

そして一番やっかいなのは、この「O.MGケーブル」には「自己破壊機能」があること。遠隔操作で「SELF DESTRUCT」と入力するだけで、内部メモリを破壊し、証拠隠滅することができます。

さらに「ケーブルとしても使えなくする」ことすら可能。壊れたケーブルはすぐに廃棄してしまう人が多いため、証拠が残らなくなってしまうのです。


なお、2022年のサイバーセキュリティ会議DEFCONでは、O.MGケーブルの最新版「O.MG Elite」も披露されています。最新バージョンではネットワーク機能が拡張され、コマンドを送信しながら、接続されたデバイスのデータをハッカーに送り返すというインターネット上の双方向通信が可能になりました。

マイニ氏によれば、特定のO.MGデバイスでは、入力を監視することで、クレジットカードのパスワードを抜き取ることすらできるとのこと。さらに入力もできるため、パスワードを変更し、アカウントを乗っ取ることすら出来てしまいまうそうです。


当然ですが、このようなデバイスでハードウェア攻撃やハッキングを仕掛けるのは犯罪です。しかし、このようなデバイスが存在することにはメリットもある、とマイニ氏は指摘します。


例えば、法務執行機関はこれを使用して犯罪者を捕まえることができるかもしれません。また、このようなデバイスは、企業が自社の保護を強化するのに使うこともできます。

このようなハッキングツールによる被害を受けないためには、製造元が不明なケーブルや他人のケーブルを安易に使わないことが重要です。なお、このハッキングツールを販売している会社は、O.MGケーブルを見分けるデバイスも販売しているそうです。

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