ビデオゲームで技術を競い合うeスポーツ(エレクトロニック・スポーツの略)が世界中で盛り上がっています。
優勝賞金1億円を超える大会も開催されており、世界のeスポーツの競技人口は1億人以上と言われております。
eスポーツの競技人口が多いと大会が盛り上がったり、賞金の高い大会が開催されたりするので、日本や海外のeスポーツの競技人口について解説します。
また、eスポーツを始めるという方に向けて、競技人口の多いeスポーツのゲームタイトルについても紹介するので、今からチェックしておきましょう。
日本のeスポーツの競技人口
日本のeスポーツ競技人口は約390万人と言われており、世界で見ると日本は4%以下の競技人口です。
他のスポーツの国内の競技人口と比較すると、サッカーは約750万人、野球は約730万人であり、eスポーツはそれらよりも少ない競技人口になります。
2000年にeスポーツが世界中で盛り上がり始めたのに対して、日本では「ゲームは遊び」という悪いイメージがあるなど、eスポーツの競技人口が少ないのが現状です。
しかし、日本人選手の活躍や国内プロリーグの発足などにより、少しずつ日本でもeスポーツが流行りつつあります。
さらに、プロライセンスを取得しているプレイヤーの数も増えており、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が発行しているプロライセンス認定者数は、2022年時点で269名です。
国内eスポーツ競技人口の推移
日本のeスポーツ競技人口は約390万人であり、2018年に盛り上がり始めてから徐々に増加しました。
日本のeスポーツプレイヤーの中でも、JeSU(日本eスポーツ連合)のプロライセンスを取得しているプレイヤーの数は、2021年で230人、2022年現在269人と増えています。
さらに、株式会社KADOKAWA Game Linkageが行った調査によると、2019年で日本のeスポーツの視聴者数は約483万人となり、2018年と比べて126%人数が増加しました。
海外に比べて日本のeスポーツは遅れをとっていますが、徐々に盛り上がっていくでしょう。
海外は?
海外のeスポーツに注目すると、約1億人の競技人口であるといわれています。
2000年にeスポーツという言葉が使用されるようになり、海外ではeスポーツの競技人口がものすごい勢いで増加しました。
競技人口が増加した理由の1つは、ゲームをする環境が整ってきたからです。さまざまな国でインターネットやスマートフォンが普及してきて、手軽にゲームができる環境になっています。
そのため、世界中でゲームをする人口が増加し、一気に海外のeスポーツの競技人口が1億人に達しました。
NEWZOOによると、世界のゲームプレイヤー人口は毎年平均5.6%ずつ増加しており、2023年には30億人になると言われています。
また、同じくNEWZOOによると、視聴者数も増加しており、現在は約5億人であり2023年には6億人を超えると予想されているのです。
出典:世界のゲームプレイヤー人口は2023年までに30億人へ:成長し続けるグローバルゲーム市場 エンゲージメント&収益
海外のゲームプレイヤー人口の増加に伴い、eスポーツの競技人口もますます増えていくでしょう。
国別にeスポーツの競技人口を比較
海外のeスポーツの競技人口は約1億人いるといわれており、中でもアメリカと中国、韓国で多くのeスポーツプレイヤーが活躍しています。
世界的な大会への出場したプレイヤー数をランキングにすると、1位がアメリカで約1万人、2位が中国、3位が韓国でそれぞれ約3,000人であり、日本は17位で約700人でした。
国別の市場規模で比較しても、2018年に世界で900億円を超える中、アメリカで約300億円、中国で約170億円、韓国で約60億と上位を占めています。
ヨーロッパでも徐々にeスポーツの競技人口が増えてきているので、今後の海外のeスポーツの盛り上がりも注目していきましょう。
ゲーム別eスポーツの競技人口
eスポーツのプレイヤー人口が多い順にゲームを紹介します。
ゲームのプレイヤー人口が増えると、eスポーツの競技人口が増え、大会が盛り上がったり、大きな大会が開催されたりするので、それぞれチェックしていきましょう。
- PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
- Fortnite(フォートナイト)
- League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)
- Dota 2(ドータツー)
- Call of Duty: Modern Warfare/Warzone
- Hearthstone(ハースストーン)
- Overwatch(オーバーウォッチ)
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤーアンノウンズバトルグラウンド)
「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤーアンノウンズバトルグラウンド)」は「PUBG」と略して呼ばれることが多く、プレイヤー人口は4億人のゲームタイトルです。
「PUBG」はバトルロイヤルゲームで、100人のプレイヤーで1位を競い合います。1人称視点と3人称視点を切り替えられるシューティングゲームです。
安全に活動できるエリアが時間とともに狭くなっていくので、試合の後半になるにつれてプレイヤー同士の距離が近くなり戦闘が激しくなります。
「PUBG」の特徴は、試合ごとにアイテムの配置やマップが異なり、1から武器やアイテムを探す必要があることです。
ランダム要素が含まれるので、プレイするたびに試合展開が異なり、新鮮味を感じながら試合を楽しめます。
また、1人モード以外にも、2人1チームや4人1チームのチーム戦もあるので、仲間と一緒に楽しむことも可能です。
ランダム性のある試合を楽しみたいという方に、おすすめのゲームタイトルになります。
Fortnite(フォートナイト)
「Fortnite(フォートナイト)」はプレイヤー人口が1億2500万人のゲームタイトルです。基本プレイ無料でPCやスマホなどあらゆるゲーム機で遊べます。
フォートナイトはバトルロイヤルゲームで、最大100人のプレイヤーの中から生き残った1人が勝利です。
特徴として、ツルハシでフィールドにあるオブジェクトを壊すことで、木材やれんが、金属を入手して建築物を作成するという要素があります。
金属のほうが耐久性が高く、木材のほうが素材を集めやすいので、状況に応じて使い分けることが大切です。
すばやく壁を作ることで相手の攻撃を防ぐことや、高く建築して高所からスナイパーで狙撃することなど、さまざまな戦略を立てられます。
プロゲーマーの建築のスピードは物凄く早く、見ているだけで盛り上がれることでしょう。建築要素のある一味変わったシューティングゲームを楽しみたいという方におすすめします。
League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)
「League of Legends」(リーグ・オブ・レジェンド)は「LoL(ロル)」という略称で呼ばれており、プレイヤー人口が1億人のゲームタイトルになります。
「MOBA」(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)というジャンルのゲームで、世界で最も盛り上がっているeスポーツ種目のうちの1つです。
League of Legendsは、5対5の2チームに分かれて戦います。
ゲーム開始はレベル1からスタートし、敵を倒してレベルを上げることや、ゴールドでアイテムを購入することで強化していき、お互いの陣地にある本拠地を破壊することで勝利です。
特徴として、本拠地を破壊する戦略の多様性があります。
それぞれ特徴の異なる140体以上のチャンピオン(キャラクター)がいて、チャンピオンの性能を上げるアイテムも豊富です。
また、ゲームの更新頻度が多く、チャンピオンのスキルが変わっているなど、時代によって戦略が変わっていくのも楽しみの1つでしょう。
いろんな戦略を楽しみたいという方におすすめのゲームタイトルです。
Dota 2(ドータ ツー)
「Dota 2(ドータ 2)」はプレイヤー人口が1億人のゲームタイトルで、「League of Legends」と同じMOBAというジャンルのゲームになります。
Dota 2は、5人2チームに分かれて敵の本拠地を破壊したチームが勝利です。
序盤でゴールドを稼いでアイテムや装備を整え、中盤で相手をキルして経験値を貯め、終盤で相手の本拠地を攻めて破壊するという流れになります。
ゲーム開始のタイミングによらずすべてのキャラクターやアイテムを使用できるので、初心者の方にも始めやすいゲームです。
特徴として、スキルの効果やアイテムが強く、個人のプレイヤーの強さによって戦況がひっくり返るという状況にもなります。
さらに、クーリエと呼ばれるアイテムを運搬するペットがいるなど、他のMOBAゲームとは異なるゲーム性があるのも特徴です。
MOBAというジャンルのゲームで一味違ったゲーム性を楽しみたいという方におすすめします。
Call of Duty:Modern Warfare/Warzone(コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェア/ウォーゾーン)
「Call of Duty:Modern Warfare/Warzone」はプレイヤー人口1億人のゲームタイトルで、ジャンルはFPSです。
「Warzone」では、最大150人で競い合い生き残った1人が勝利するというバトルロワイヤルゲームになります。
初期装備はハンドガンのみなので、武器を建物内で拾うことや相手をキルして相手の装備を回収することで、装備を整えることが大切です。
時間経過すると安全に行動できる範囲が狭くなっていくので、後半になるにつれて戦闘が激しくなります。
「Warzone」の特徴は「キャッシュ」と「強制収容所」です。
「キャッシュ」はゲーム内の通貨で、耐久度を上げるアーマープレートや爆撃するエアストライク、味方を復活させるツールなどが買えます。
「強制収容所」は特定の時間内でキルされたときに使用できる救済措置です。強制収容所では同じくキルされたプレイヤー同士で1対1で戦い、勝てばゲームに復帰できます。
キルされても復活できるチャンスがあるので、初心者の方には頼もしい要素です。
キャッシュや強制収容所など、変わったゲーム性を楽しみたいという方におすすめのゲームタイトルになります。
Hearthstone(ハースストーン)
「Hearthstone(ハースストーン)」はプレイヤー人口が1億人のデジタルカードゲームです。
eスポーツではMOBAやFPSが人気を集めている中、デジタルカードというジャンルで人気のあるゲームタイトルになります。
Hearthstoneはそれぞれ30枚のデッキを組んで戦い、相手プレイヤーのライフを0にした方が勝利です。
シンプルなシステムでありつつ、2000種類以上あるカードの中から30枚を選んでデッキを組むので、戦略に奥行きのあるゲーム性を楽しめます。
「Hearthstone」の特徴はデジタルカードゲームならではのシステムです。
例えば、「偉大なるゼフリス」というカードは、AIがプレイヤーに必要だと思われるカードを判断して手札に加えるという効果があります。
また、「必殺の一矢」というカードは敵のミニオン(モンスター)1体をランダムで破壊するという効果です。
これらの効果はリアルのカードゲームではできない、デジタルカードゲームならではの要素になります。
シンプルながら奥深いデジタルカードゲームに興味がある方におすすめのゲームタイトルです。
Overwatch(オーバーウォッチ)
「Overwatch(オーバーウォッチ)」は、プレイヤー人口が6,000万人のゲームタイトルです。30人以上の個性豊かなヒーローから選び6対6でバトルします。
「オーバーウォッチ」は3つのルールがあり、攻守に分かれて車両を相手陣地まで進行・妨害する「ペイロード」、攻守に分かれて拠点を制圧・防衛する「ポイントキャプチャー」、1つの拠点を奪い合う「コントロール」です。
特徴として、FPSのゲームにMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)の要素を合わせています。
ヒーローは3つの役割があり、耐久性があり突破力のある「TANK」、攻撃力が高くキルを稼ぐ「DAMAGE」、仲間の回復や能力アップができる「SUPPORT」です。
チーム内でそれぞれ2つずつ役割を選んでチームを組むので、チームワークが非常に大切になります。
1人のヒーローに特化せずいろんなヒーローや役割を使うことで立ち回りもわかってくるでしょう。役割をこなしつつチームで勝利を目指したいという方におすすめです。
まとめ
日本や海外のeスポーツの競技人口、プレイヤー人口の多いゲームタイトルについて紹介しました。
ゲームタイトルの競技人口が増えてくると、大規模な大会が開催されてeスポーツが盛り上がっていきます。
プレイヤー人口の多いゲームタイトルを参考に、大会の様子を動画で見たり実際にゲームをプレイすることで、eスポーツ大会に挑戦してみましょう。