世界的に大ブームとなっているゲームのジャンル、FPS。
疑似的にリアルな銃撃戦が楽しめたり、SFの世界に入れたりと、色々な角度でユーザーを楽しませてくれているジャンルですね!
また対戦ツールとしての認知度と奥深さからeスポーツとしても普及しており、名誉と賞金を賭けたプロゲーマーたちの激しいバトルが世界中で繰り広げられている熱いジャンルでもあります。
本記事では、eスポーツの人気ジャンルであるFPSにまつわる疑問や、FPSの種目や大会などについて解説していきます。
記事を最後までご覧になれば、eスポーツのFPSの魅力と奥深さを理解でき、一度はプレイしてみたいと思っていただけるでしょう。
プロ・アマ問わず大人気のゲームジャンル、FPSの世界についてご覧ください!
FPS(First Person Shooter:ファーストパーソン・シューター)とは?
FPS(First Person Shooter:ファーストパーソン・シューター)とは、1人称視点でアクションを行うゲームを指します。
自分自身が目を通して世界を見ているような視点を画面上で表現し、移動や銃撃戦が行われるジャンルですね。
実際の人間の視点と同じ構図なため、基本的に自分の操るキャラクターの全体像が見えることはなく、画面上に映る自キャラの絵は銃を持った手や武器などだけです。
自分の目で見ているかのような視点なため非常に目まぐるしく状況が展開し、臨場感&没入感のあるアクションが楽しめるのがポイントですね!
TPS(Third Person Shooter:サードパーソン・シューター)との違い
FPSと似たジャンルにTPS(Third Person Shooter:サードパーソン・シューター)がありますが、自分視点のFPSとは違い、TPSは上から眺めるような構図でゲームが進行していきます。
1人称視点のFPSがリアルな臨場感を体験できるのに対し、3人称視点のFPSは伝統的なアクションゲームよりの操作感を得ることができるんですね。
どちらもそれぞれ魅力が違いますが、ここではFPSとTPSの大きな違いについて押さえておいてくださればと思います。
FPSで求められるスキル
FPSはシューティングゲームということもあり、特徴的な操作とスキルを必要とします。
ここでは特に代表的なスキル3つを解説しますので、参考までにチェックしてください!
- ターゲットに照準を合わせるテクニック「エイム」
- 大局的に対戦を見つめる「立ち回り」
- 自分好みにカスタマイズ「環境設定」
ターゲットに照準を合わせるテクニック「エイム」
1つめは「エイム」と呼ばれるターゲットを照準に合わせるスキルです。
フィールドを動き回りながら対戦相手をとらえて照準を合わせるのは簡単ではなく、勝敗にも直結しやすいFPSで最も重要なテクニックですね。
逆に言えば、どうやってエイムするかを追及するのが対戦の醍醐味であり、エイム力が上がれば成長を実感できる部分でもあります。
まずは初心者の方はこのエイムに慣れ、理解を深めていくと良いでしょう。
エイムの上達方に関しては、下記ページで詳しく解説しています。あわせてご覧くださいね。
【もう外さない】FPSのエイムで差をつけろ!初心者必見のエイム上達法大局的に対戦を見つめる「立ち回り」
次に重要になるのが「立ち回り」ですね。
どの対戦ゲームでもそうですが、細かいテクニックが上手いプレイヤーより客観的に戦略を練って行動するプレイヤーの方が勝ち残りやすく、勝負強い傾向があります。
コントローラーを使った細かな操作能力よりも、どの場所に隠れようか、どの建物に登ろうかなどの位置取りや、他プレイヤーとの連携を重視する方がFPSでは強力なケースが多いですね。
もちろん前述したエイムなどは最低限必要なスキルですので、基本の操作能力は押さえておくことは必須です!
立ち回りも奥深い部分ですので、FPSの対戦を楽しむための注目ポイントでしょう。
自分好みにカスタマイズ「環境設定」
3つめはゲームの「環境設定」です。
オプションで変更でき、エイムの感度や音、色彩などを自分のやりやすい形に設定しておくことでキャラクターを動かしやすくします。
スポーツで道具を自分に合わせて選ぶように、FPSでも「環境設定」を自分用にカスタマイズするのはセオリーになっていますね。
対戦経験を積みながら変更を重ね、自分に合ったベストの「環境設定」を作っていくのも育成の要素として楽しめます!
以上の3つがFPSにおける代表的なスキルですが、細かく言えばもっとあり、スキルの追及はとても奥深くやり込み甲斐のある側面になっていますよ!
eスポーツの代表的なFPSタイトル!大会の賞金額も紹介
ここからはプレイヤー人口が多く、大会規模も大きい代表的なFPS作品をご紹介します!
どこかで聞いたことのあるタイトルもあると思いますが、FPSといえばこれ!といった作品を厳選しましたので、チェックしてみてください。
- Apex Legends
- Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
- Counter-Strike: Global Offensive
- PUBG
- Overwatch
- Call of Duty
- VALORANT
- Battlefield
Apex Legends(エーペックスレジェンズ)
「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」はアメリカのエンターテイメント企業、エレクトロニック・アーツ社から発売されている大ヒットFPSですね。
「タイタンフォール」というゲームの中で扱われていた競技「Apexゲーム」をスピンオフとしてゲーム化した変わったタイトルです。
ゲームの内容は、特殊能力を持ったキャラクターたちが入り乱れて銃撃戦を繰り広げ、最後まで生き残った者が勝者となるバトルロイヤルですね。
2021年末に開催された世界大会「Apex Legends Global Series」では賞金総額500万ドル、日本円で6億4000万円以上もの額が用意されたモンスタータイトルです!
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)」はフランスのゲーム会社、ユービーアイソフトから発売されているFPSです。
トム・クランシー原作の小説をゲーム化したタイトルで、5VS5のチーム戦をメインに対戦するFPSですね。
準備フェーズとアクションフェーズに分かれている特徴的なシステムで、敵地を偵察してから戦いに挑めるなど戦略性も高いです。
2021年にパリで開催された世界大会「Six Invitational 2021」では総額3億円の賞金が用意され、日本からも「CYCLOPS athlete gaming」のチームが参戦しました。
Counter-Strike: Global Offensive(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ)
「Counter-Strike: Global Offensive(カウンターストライク:グローバルオフェンシブ)」は基本プレイ無料で配信されている特殊部隊とテロリストに分かれて戦うFPSです。
2000年に発売された同シリーズの最新作で、武器やフィールドグラフィックが向上したり新しい武器が加えられたりと大幅にブラッシュアップされています。
内容は特殊部隊員かテロリストのどちらかに所属し、目的達成か敵を倒し切れば勝利となるシンプルな対戦システムです。
2017年に中国で開催された大会の優勝賞金は8800万円で、今まで3000回以上の大会が世界各地で開催されている歴史のあるFPSですね!
PUBG
「PUBG」は韓国のゲームメーカーKRAFTONから発売されているFPSで、世界中でヒットしているタイトルでもあります。
基本プレイは無料で、課金によってアイテムなどが手に入りますが、無料でも十分対戦を楽しめるのが本作の特徴です!
ゲーム内容は、飛行機によってランダムな場所に着地したプレイヤーたちが、フィールドで武器や防具を集めながら最後の1人に残るために戦うバトルロイヤルです。
2021年に開催されたNTTドコモ主催の国内大会では賞金総額3億円もの額が用意されました。世界でも大会が開催されているFPSビッグタイトルの1つです!
Overwatch(オーバーウォッチ)
「Overwatch(オーバーウォッチ)」は日本のゲームメーカー、スクウェア・エニックスから発売されているFPSです。
アメリカのゲーム開発会社との共同開発で、グラフィック&システム共に各国から発売されている有名FPSタイトルに負けないクオリティーを誇るゲームです。
ゲームの内容は、様々な能力を持ったヒーローを選び6人1組のチームを編成して対戦します。アビリティや必殺技など、他のFPSにはないアクションゲーム要素を盛り込んでいるのが特徴的ですね。
2021年に開催された世界トーナメント大会では賞金総額425万ドル、日本円で5億4000万円以上の金額が用意されました。
Call of Duty
「Call of Duty」シリーズは2003年に家庭用ゲーム機とPC用ゲームとして発売されたFPSで、世界中にファンを持つレジェンド作品です。
シリーズ最新作「Call of Duty: Black Ops Cold War」は家庭用ゲーム機とWindowsにて発売しており、オンライン対戦も盛り上がっているタイトルですね。
対戦を行うマルチモードではNATOとWarsaw Pactという2つの勢力からキャラクターを選び、生き残りを賭けてリアルで激しい銃撃戦を繰り広げます。
2021年に開催された世界大会「Call of Duty League 2021」では優勝賞金が20万ドル、日本円で2500万円もの金額が用意されました。
VALORANT(ヴァロラント)
「VALORANT(ヴァロラント)」はアメリカのゲームメーカー、ライアットゲームズが開発・販売しているFPSです。
基本プレイは無料で、アイテム課金などの要素もある今時のゲームで、厚塗りイラスト調の3Dグラフィックがカッコよく、銃だけでなく未来型の弓などの個性的な武器が登場するのも特徴ですね。
ゲームの内容としては、FPSとTPSの両方の要素をもったタクティカルシューターと呼ばれるシステムで、キル数や爆弾設置などさまざまな勝利条件を目指して競い合います。
2021年に開催された世界大会「VALORANT Champions 2021」では35万ドル、日本円でおよそ4000万円の優勝賞金が用意されました。
Battlefield
2002年に発売された「Battlefield1942」から始まったシリーズで、発売メーカーのあるアメリカを中心に世界中で愛されているFPS作品ですね。
シリーズ最新作「Battlefield 2042」ではシングルプレイが無くなり、対戦メインのマルチプレイに特化した作品へと変貌を遂げています。
ゲーム内容は、最大128人の同時プレイが可能になったフィールドに降り立ち、情勢や気候の変化などを考慮しながら所属部隊の生存を賭けて戦うFPSですね。
2011年、まだeスポーツという概念が出てなかった時代に開かれた「Battlefield3」の世界大会では、なんと賞金総額160万ドル、日本円で1億2000万円ほどの金額が用意されています。
FPSにおすすめのゲーミングPC
昨今では日本でもPCでゲームをプレイする人口が増えましたが、高画質でデータ容量の多いFPSをプレイするにあたってはそれなりのPCスペックが必要になってきます。
具体的なスペックを書きますと、CPU性能はCore i5以上でできればCore i7以上、GPU(グラフィックボード)は最低でもGTX1050、可能であればGTX1070以上が推奨されているゲームが多いですね。
PCゲームをする際におすすめのゲーミングPCを別記事にまとめていますので、もっと詳しく知りたい方は下記ページを参考にしてみて下さい!
【2022】FPS向きのゲーミングPCおすすめ5選!選び方と購入のポイントも解説まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!FPSの奥深い世界を少しでも感じ取っていただけましたでしょうか?
世界中で発売され各国に愛好家がおり、eスポーツ文化の広がりと共にさらにプレイ人口を増やしているFPS。
毎年新作が発売され、家庭用ゲーム機、PC、スマホとメディアを選ばずプレイできちゃうのも魅力ですよね。
今後はプロが活躍して盛り上がる場を含め、ますますeスポーツのジャンルとしてFPSに注目していきたいところです!