iPhoneのアプリの追跡を許可するユーザーが増加中との調査結果も
テック系メディア「9to5Mac」はこれについて、ATTが役立っていないというわけではないと補足。実際ATTによって開発者がユーザーを追跡することは難しくなっており、回避策を用いても以前と同じ量のデータを取得することはできなくなっているようです。
ATTが導入されて以来、開発者と大手テック企業の間で何度も論争が起こりました。特にFacebook(Meta)は、Appleのプライバシーポリシーの変更に今でも反対しています。
この機能は、2022年までにフェイスブックに130億ドルの損失を与えたといわれています。ただし、他の調査では、「アプリ追跡の許可」を許可するユーザーが増えているという興味深い傾向も見られるようです。
調査会社「Adjust」がこの数字は、Adjustのデータベースに登録されている人気のある2,000個のアプリを調査したところ、2021年5月時点のオプトイン率は16%程度だったのに対し、1年後の現在には25%にまで伸びているとのこと。
ゲームに至ってはさらに高く、30%のユーザーが広告のために開発者がデータを収集することを許可しているそうです。人気のあるゲームでは、最大75%のオプトイン率を達成したケースもあるとのこと。
まだまだ抜け道があるとはいえ、ATTがiOSに導入された革新的な機能の一つであることに変わりはありません。ATTを回避しようとするアプリ開発者とAppleとの「イタチごっこ」は続きそうですが、Appleは毎年確実にこれを改良していくことでしょう。
また他のアプリ開発者は、ユーザーに協力してもらうための正しい対策方法をすでに見つけ初めているのかもしれません。どちらにせよ、ATTが広告業界に大きな影響を及ぼしていることは間違いないようです。