Appleがインテル製チップから「M1」に切り替えたワケ

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「Intelチップ」から「独自チップ」に移行することによって受けられる恩恵とは?


iPhoneと同様にMacも最適化されたチップを搭載することで、発熱による処理能力低下を防ぐことができ、業界のどのコンピュータよりも優れたパフォーマンスを発揮できるようになっています。

そもそもMac向けのAppleシリコンが登場する前から、Appleが独自開発した「A12Z チップ」を搭載している「iPad Pro」は、当時市販されていたPCノートブックの92%よりも処理能力が高かったのです。


AppleがMac用の独自チップを開発すれば、その性能は「iPad Pro」をさらに上回るだろうと推測されていました。また、独自のチップを使うことで、より優れた処理性能とグラフィック性能を実現しながら、消費電力も減らすことができます。

「iPad Pro」のバッテリー駆動時間が簡単に10時間を超えられるにもかかわらず、MacBookがなかなかその時間を達成できなかったのは「独自チップ」と「他社チップ」の違いがあったからでした。


「MacBook Pro」のユーザーの多くは、写真やビデオの編集など、バッテリーをより早く消費する作業をしています。しかし「iPad Pro」を使ってみると、同じような作業をしていても、バッテリー駆動時間にほとんど影響がないことに気づくはずです。

それは、バッテリー駆動時間を犠牲にすることなく、パフォーマンスを最大限引き出せるように設計された独自チップの力なのです。


さらに、独自チップのメリットはまだあります。それは、アプリの互換性です。2010年に発売されたiPadは、iPhoneと同じ「A4チップ」を搭載していました。その為、iPhone用に作られたすべてのアプリは、新しくリリースされたiPadでも動作させることができたのです。


これは、アプリのエコシステムがまばらな競合タブレットに対して、iPadが持っていた大きなアドバンテージです。


AppleはMacにも、これらのアドバンテージを与えようと考えたのです。


もし、Appleが自社のコンピュータの全てに独自チップを搭載すれば、開発者がわざわざアプリを移行しなくても、全ての端末でアプリを使うことができるのです。つまり、iPadとiPhoneのアプリは、Mac上でシームレスに動作するということです。

2005年にスティーブ・ジョブズは「PowerPC」から「Intelプロセッサ」への移行を発表しました。その時、すべてのMacが切り替わるには、約18カ月掛かると見積もられました。しかし実際には、わずか10ヶ月でMacの全ラインアップがIntelプロセッサに移行したのです。


現在残されているIntel製プロセッサを搭載したMacは「Mac Pro」のみ。Appleはすでにこのモデルの登場を予告しており、今年中にもAppleシリコンの以降は完了するとみられています。



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