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ゲーミングPCのCPUの選び方!初心者にもわかりやすくやさしく解説

ゲーミングPCのCPUって何を基準に選べばいいの?

ゲーミングPCにおいて、CPUは中枢を担う重要なパーツです。CPUの性能がゲーミングPC全体のスペックを決めるといっても過言ではありません。

しかし、重要なパーツだからこそCPUの選び方がわからずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そんな人のために、この記事ではCPUの選び方を初心者でもわかるように徹底解説しています。

ぜひ自分に合ったCPUを見つけて、快適なゲーミングPCライフを楽しんでください。

この記事のまとめ
  • ゲーミングPCのCPUは自分の目的に合わせることが大切
  • CPUはIntel製とAMD製があり、それぞれグレードがある
  • CPUだけでなく、グラボを用意すればより快適な環境を整えられる

ゲーミングPCのCPUの特徴3つ

CPUイメージ画像

ゲーミングPCのCPUについて、覚えておきたい特徴やポイントは以下の3つです。

  • CPUは頭脳のこと
  • CPUにはIntel製とAMD製がある
  • 後ろの数字(グレード)が大きいほど優秀

各ポイントについて、詳しくみていきましょう。

CPUは頭脳のこと

ゲーミングPCに限らず、CPUはPCにおいて重要なパーツです。CPUがなければ演算処理ができず、ゲーミングPCは快適に動作しません。

また、PCゲームのプレー時にはフレームレートにも影響を及ぼすこともあります。

フレームレートとは
1秒間に表示できる画像の枚数を表す数値のこと。数値が高いほど滑らかな映像を楽しめる。

CPUとグラフィックボードのバランスがとれていなければ、いずれかがボトルネックとなってしまい画面のカクつきを起こしてしまうでしょう。

人間でいう脳と例えられるくらい、ゲーミングPCの中枢を担うパーツです。

CPUにはIntel製とAMD製がある

CPUにはIntel製とAMD製があり、CPUの2大メーカーとして有名なものとなっています。いずれもアメリカの企業となっており、2つのメーカー以外のCPUはほとんど取り扱われていません。

2大メーカーではあるものの、シェア率には明確な差があります。

Intel製のものが約80%、AMD製のものが約20%となっており、ほとんどのPCにはIntel製が採用されているのも事実です。

価格の面で見ればAMD製の方が安くなっているため、ゲーミングPC購入時のコストを抑えたいならAMD製CPUを搭載したものを探すのが良いでしょう。

BTOメーカーによっては、Intel製CPUを搭載したモデルのみを取り扱っているよ。

後ろの数字(グレード)が大きいほど優秀

Intel製・AMD製の両CPUには、CPU性能によるグレードが設けられています。

型番の後ろに記載されている数字で判断でき、数字が大きいものが高性能と覚えておきましょう。

Intel製CPU一覧
  • Intel Core i3
  • Intel Core i5
  • Intel Core i7
  • Intel Core i9
AMD製CPU一覧
  • AMD Ryzen 3
  • AMD Ryzen 5
  • AMD Ryzen 7
  • AMD Ryzen 9
大きく分けると上記に分類されますが、さらに性能によるモデル番号が付きます。

ゲーミングPCのCPUの選び方

チョイスのイメージ画像

ゲーミングPCのCPUをどう選べばいいかわからない人は多いです。そんな人のために、ここではゲーミングPCのCPUの選び方をまとめました。

  • ゲームに合わせて選ぶ
  • 動画編集をするならCorei5は欲しい
  • コア数はヘキサコア以上あると安心
  • スレッド数はマルチタスクに関係する
  • マイニングもしたいならTDPにも注意
  • クロック周波数が高いほど処理速度が早い

それぞれの選び方のポイントについて、詳しくみていきましょう。

ゲームに合わせて選ぶ

ゲーミングPCに搭載するCPUの選び方として、プレーするゲームの推奨スペックに合わせる方法があります。

せっかくゲーミングPCを購入しても、推奨スペックに満たなければ満足にプレーできません。

例として、人気ゲームタイトルの推奨CPUを下記にまとめました。

  • Apex:Intel i5 3570Tおよび同等品
  • フォートナイト:Intel Core i5-7300U以上
  • ファイナルファンタジー15:Intel Core i7-3770 or AMD FX-8350以上
  • マインクラフト:Intel Core i5 4690 or AMD A10-7800以上
  • PUBG:Intel Core i5-6600K or AMD Ryzen5 1600

プレーしたいゲームが決まっているなら、ゲームタイトルに合わせるのがよさそうだね。

動画編集をするならCorei5は欲しい

ゲーミングPCを動画編集にも利用するなら、Intel Core i5以上のCPUを選ぶのがおすすめです。

動画編集は多くの処理を必要とします。CPU性能が処理速度に直接影響するため、性能が高いに越したことはありません。

YouTube用の動画を編集するだけならIntel Core i5、本格的な動画編集に取り組むならそれ以上のCPUを用意して、快適な動画編集環境を整えましょう。

CPU性能が低いと、動画編集ソフトが起動しない恐れもあります。

【徹底解剖】ゲーミングPCは動画編集に使えるのか?【徹底解剖】ゲーミングPCは動画編集に使えるのか?

コア数はヘキサコア以上あると安心

ゲーミングPC用のCPUは、ヘキサコア(6コア)以上のものを用意しておくと安心です。

コア数は同時並行で行える処理作業の数に関係し、ゲームのほかにも配信や画面録画、インターネット検索をするときに役立ちます。

なお、ゲームしかプレーしない場合にはコアの多さによるメリットは生まれません。あくまでも別作業をするときに役立つものと理解しておきましょう。

ゲーミングPCにおいては、4コア以上のモデルが主流となっているよ。

スレッド数はマルチタスクに関係する

スレッド数が多ければ、1コアあたりの処理性能が上がります。

具体的には1コアの処理に対して、余力がある場合に別の処理を割り振れるようになることを表す数値です。

PCの処理効率や処理速度に大きく影響するため、少しでも快適な動作を期待するならスレッド数の多いCPUを選びましょう。

論理コア数と呼ばれることもあり、PCが認識するコア数を表しています。

マイニングもしたいならTDPにも注意

ゲーミングPCをマイニングにも活用するなら、TDP(Thermal Design Power)にも注意しましょう。

TDPはCPUの発熱量および消費電力の目安となる数値です。

マイニングは報酬を得るために行う行為ですが、消費電力が高くなり差し引き0に近づいてしまえば、結果的に取り組む意味がなくなります。

消費電力と得られる報酬を計算して、損をしないようにしましょう。

マイニングにおいては、CPUの性能はそこまで高いものである必要はないよ。

クロック周波数が高いほど処理速度が早い

クロック周波数は、1秒間にCPUが動作・処理を実行する回数を表す数値です。

クロック周波数が高ければ当然処理速度も速くなり、ゲーミングPCを快適に利用できます。

CPUの性能が上がればクロック周波数も高いケースが多いですが、動作環境にこだわるならチェックしておきたいポイントの一つです。

クロック周波数が高いと、発熱量や消費電力も増えていきます。

比較的軽いゲームをしたい人向けのおすすめCPUスペック

処理をそこまで必要ゲームをプレーするのにおすすめのCPUは、以下の2つです。

  • Core i3-12100F
  • Ryzen 7 PRO 4750G

各CPUの特徴について、詳しくみていきましょう。

Core i3-12100F

項目詳細
コア数4コア
スレッド8スレッド
キャッシュ18MB
内蔵グラフィック非搭載
TDP60W

Core i3-12100Fは、4コア8スレッドを搭載したIntel製CPUです。

軽めのゲームであれば問題なく動作する性能を搭載しているため、CPUにかかるコストを抑えたい場合におすすめのCPUといえます。

TDPも低いため、電気代を抑えるのにもうってつけのCPUです。

Ryzen 7 PRO 4750G

項目詳細
コア数8コア
スレッド16スレッド
キャッシュ8MB
内蔵グラフィックRadeon Graphics 8
TDP65W

Ryzen 7 PRO 4750Gは、内蔵グラフィックが搭載されているCPUです。シリーズ名にGがついているモデルは、内蔵グラフィックを搭載しています。

高いグラフィック性能を必要とするゲームには当然向きませんが、軽めのゲームであればグラフィックボードを用意しなくてもプレー可能です。

とりあえずゲームができればOKと考えている人にとっては、十分な性能を搭載しているといえるでしょう。

ゲーム用CPUの入門モデルといえそうだね。

動画編集とゲームができれば良い方向けのおすすめCPU

ゲームだけでなく動画編集にもゲーミングPCを活用したいなら、以下のCPUがおすすめです。

  • Core i5-12600KF
  • Core i5-11600KF

ここからは2つのCPUについて、詳しく解説していきます。

Core i5-12600KF

項目詳細
コア数10コア
スレッド16スレッド
キャッシュ20MB
内蔵グラフィックインテル UHD グラフィックス 770
TDP125W

Core i5-12600KFは、コストパフォーマンス最強のCPUといわれています。

フルHD環境下であればかなり快適にゲームをプレーでき、ゲーマーからも人気の高いCPUです。

当然動画編集にも使えるため、ゲーム実況に取り組んでいきたい人にもおすすめできます。

35,000円前後で購入できるCPUとなっています。

Core i5-11600KF

項目詳細
コア数6コア
スレッド12スレッド
キャッシュ12MB
内蔵グラフィック非搭載
TDP125W

Core i5-11600KFは、6コア12スレッドを搭載しているCPUです。

処理性能が非常に高く、ゲーム・動画編集のいずれも快適に動作します。

ただし、省電力制はそこまで高くありません。マイニング目的で利用するのであれば、あまり向いていないことを覚えておきましょう。

総合的にバランスの良いCPUです。

予算に余裕がある人が間違えないためのおすすめCPU

とにかく高い性能のCPUを追い求めるなら、以下3つのCPUを選んでおけば間違いありません。

  • Core i7-11700KF
  • Core i9-12900KF
  • Ryzen 9 5950X

ここでは、3つのCPUの特徴を紹介していきます。

Core i7-11700KF

項目詳細
コア数8コア
スレッド16スレッド
キャッシュ16MB
内蔵グラフィック非搭載
TDP125W

Core i7-11700KFは、内蔵グラフィックを搭載しないことで価格が抑えられているハイクラスCPUです。

基本的な性能が高いため、処理性能の面で不満を抱くことはありません。

重めの処理をする予定があるなら、選んで損のないCPUといえます。

グラフィックボードを別で用意する前提ですが、そもそもこのスペックのCPUの場合は内蔵グラフィックでは物足りません。

Core i9-12900KF

項目詳細
コア数16コア
スレッド24スレッド
キャッシュ30MB
内蔵グラフィック非搭載
TDP125W

Core i9-12900KFは、Intel製CPUの中でも最新の部類に入ります。

スペックの面に文句のつけようがなく、処理速度はかなり速いです。

動画エンコードにかかる時間も短縮できるため、本格的な動画編集を考えている人にもおすすめできます。

価格は高いですが、長く使うことを考えれば選択の余地は十分です。

Ryzen 9 5950X

項目詳細
コア数16コア
スレッド32スレッド
キャッシュ72MB
内蔵グラフィック非搭載
TDP105W

Ryzen 9 5950Xは、クリエイターにおすすめのCPUとなっています。

16コア32スレッドを搭載しているCPUはほとんどなく、処理性能は圧巻です。

クリエイティブな活動をしたい場合や、高度な動画・画像編集をしたいならRyzen 9 5950Xも検討してみましょう。

モンスタースペックといわれるほど、高い性能を誇ります。

CPUを選ぶ際に気になること

クエスチョンマークの画像

CPUを選ぶ際に気になることとして、以下の4つがあげられます。

  • Ryzenはゲームに不向き?
  • CPUが良ければグラボはいらない?
  • 自作の場合はCPUクーラーは必要?
  • CPUの交換はできる?

4つの疑問について、詳しくみていきましょう。

Ryzenはゲームに不向き?

結論として、RyzenのCPUがゲームに不向きかといわれれば、決してそのようなことはありません。

ただしIntel製のCPUと比較してみると、ハイフレームレートの環境の場合は性能として劣りがちです。

Ryzenシリーズはどちらかといえばクリエイター向きのCPUで、動画編集や画像編集の場面で活躍します。

ゲームをメインとして利用するのであればIntel製CPU、クリエイター向きの作業をするならAMD製CPUを利用するようにしましょう。

多くのゲーミングPCにはIntel製のCPUが搭載されていることからもゲーミング性能の差がうかがえるね。

CPUが良ければグラボはいらない?

いくらCPUが高性能なものであったとしても、基本的にグラボは必要です。

PCゲームにおいてはグラボがないとプレーできないことも多く、仮にプレーできたとしても画面のカクつきや映像の表示不良などに悩まされるでしょう。

また、グラボは何でもいいわけではなく、ボトルネックも意識して選ばなければなりません。

CPUかグラボのいずれかを決めれば、どのモデルを選べばいいかは簡単に決められるでしょう。

グラボはマイニング・動画編集の処理にも大きな影響を与えるため、独立型を用意することをおすすめします。

自作の場合はCPUクーラーは必要?

CPUクーラーに関しては、基本的には必要と考えておきましょう。

というのも、Ryzen上位モデルやIntelオーバークロック対応モデルにはクーラーがついていないことが多いです。

そのため、CPUクーラーを用意しないことで発熱問題に悩まされてしまいます。うまく熱が処理できないと、他のパーツにも負荷がかかるケースがほとんどです。

発熱問題はゲーミングPCの故障にもつながりますので、CPUにクーラーがついているかは必ず確認しましょう。

決して安い買い物ではないから、故障につながる問題はしっかりと対処しておきたいね。

CPUの交換はできる?

CPUの交換は自分でもできます。ただし、やり方を知らなければCPUだけでなく、PCの故障にもつながってしまうため注意しましょう。

交換手順については、以下を確認してください。

  1. 電源をオフにしてPCケースを開ける
  2. CPUクーラーを取り外す
  3. CPUを取り外す
  4. 新しいCPUを取り付ける

なお、交換時は同じ規格であるかの確認と併せて、マザーボードの対応可否もチェックしておきましょう。

CPUは少し取り扱いを間違えただけで、簡単に故障してしまいます。

まとめ

今回はゲーミングPCに搭載するCPUの選び方について解説してきました。

結論として、CPUは自分の目的に合わせて選ぶことが重要です。

スペックが高くなる分には良いですが、スペック不足に陥るとまともなプレーができません。

まずは自分が何をメインの用途とするのかを明確にしましょう。

この記事で紹介した内容をもとに、失敗しないCPU選びに取り組んでください。