落ち物パズルゲームのぷよぷよシリーズは、発売以降多くのファンに愛されている人気タイトルですよね。
そんなぷよぷよシリーズの1つに、eスポーツ向けに特化した「ぷよぷよeスポーツ」があります。今、eスポーツは若年層を中心に大きな盛り上がりを見せていますが、その流れで「ぷよぷよeスポーツ」も注目されています。
全国各地やオンライン上で「ぷよぷよeスポーツ」の大会が開催されるほどです。
そこで「ぷよぷよeスポーツ」とはいったいどんなゲームなのか、過去に開催された大会の概要、プレイするメリットなど「ぷよぷよeスポーツ」について詳しく紹介します。
ぷよぷよeスポーツはどんなゲーム？
まずぷよぷよeスポーツがどんなゲームなのか、これまでのシリーズとの違いと価格にフォーカスして解説します。
- これまでのシリーズのとの違い
- 価格
これまでのシリーズとの違い
これまでのシリーズとぷよぷよeスポーツで大きく異なる点は、eスポーツに特化しているためストーリーモードがないことです。
eスポーツの推進が目的で制作されたタイトルなので、ストーリーモードがないのも納得ですよね。
「ぷよぷよのストーリーモードが好き！」という人は残念に思うかもしれませんが、その分価格が安いメリットもあります。
ですので「eスポーツ目的でぷよぷよをもっと上手にプレイしたい！」と考える人向けのタイトルです。
価格
ぷよぷよeスポーツは、PS4・Nintendo Switch・Steamの3つのプラットフォームで遊べるゲームです。
また、Steamは配信版のみですが、PS4・Nintendo Switchは配信版以外にパッケージ版も発売されています。それぞれの価格がいくらなのかを、リサーチしてまとめました。
- PS4・Nintendo Switch（配信版）：2,036円
- PS4・Nintendo Switch（パッケージ版）：2,189円
- Steam（配信版・一部仕様が異なる）：1,100円
上記のような価格になっています。
他のeスポーツタイトルは「ストリートファイター5 チャンピオンエディション」のPS4版が3,990円、「サムライスピリッツ」のPS4版が7,920円なので、他のタイトルと比べて価格が安いですよね。
ストーリーモードを削ってシンプルにしている分、価格は抑えられています。また、値引きセールなどでさらに安く購入できることもあります。お手頃価格で買える点もぷよぷよeスポーツの魅力の1つです。
ぷよぷよeスポーツを種目としているeスポーツの大会
eスポーツの大会は定期的に開催されていますがぷよぷよeスポーツを種目とする大会が開催されることもあります。
ぷよぷよeスポーツのプレイに自信が持てるようになったら、いったいどれぐらい通用するのか大会に出場して腕試ししたくなりますよね。
今までどんな大会が開催されているのか、過去に開催された大会の概要を紹介します。
- 全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE
- ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会
- 第2回全国障がい者施設対抗「ぷよぷよ選手権」Tokushima
- ぷよぷよeスポーツ大会＠七ヶ浜国際村～eスポーツってなぁに？～
全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE
全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIEはその名の通り都道府県対抗で日本一を目指す、eスポーツの全国選手権大会です。
MIEは三重のことで、決勝戦は三重県を拠点にオンラインで行われました。合計で6つのタイトルが選ばれましたが、その内の1つはぷよぷよeスポーツでした。
使用タイトルはNintendo Switch版のぷよぷよeスポーツで、ルールは「ぷよぷよ通」です。ゲームをプレイするために必要なNintendo Switchおよびソフトなどの用意は自費ですが、大会に参加するための出場費は無料でした。
ぷよぷよの日本一を決める真剣勝負の大会で、プレイする環境さえ整っていれば誰でも参加できます。
まず一般の部と小学生の部に分かれ、代表を決定する予選が全国各地で開催されました。部門が一般と小学生に明確に分かれているので、12歳未満の小学生でも活躍することが十分可能です。
都道府県代表決定戦を勝ち抜いたら次はブロック代表決定戦へと進み、最終的には三重本大会で2日間（10月16日・10月17日）にわたり予選リーグと決勝トーナメントを戦う方式です。
三重本大会2日目の決勝トーナメントは終始熱戦が繰り広げられ、大きく盛り上がりました。
ブロック代表決定戦や三重本大会の試合の様子は、下記ページのアーカイブで自由に視聴できます。大会の様子が気になる方は映像を確認してみて下さい。
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会
ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会はセガゲームス公式のプロ大会で、2019年9月15日に幕張メッセホールにて開催されました。
同日幕張メッセでは「東京ゲームショウ2019」が開かれていて、大型のeスポーツ専用会場が使用されました。
参加したのは18名のプロ選手です。18名の内訳は前回大会のSEADON2 6月大会でベスト8入りした8名、予選を突破した8名、海外から特別招待された韓国と台湾の代表選手が各1名です。
大会の優勝者には200万円・準優勝者には50万円・3位には10万円の賞金が進呈されました。
シード権獲得やチャンピオンシップポイントの付与もあるので、eスポーツのプロ選手が己の誇りをかけて戦いました。
使用タイトルはPS4版のぷよぷよeスポーツで、ルールは「ぷよぷよ通」です。
このようにぷよぷよeスポーツは、プロ大会が開催されることもあります。海外招待選手も参加しているので、ぷよぷよチャンピオンシップは国際色が強い大会だといえるでしょう。プロ選手同士のテクニックを駆使した熱い戦いが魅力の大会です。
なお、2022年2月26日には、「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE4」が開催されます。
第2回全国障がい者施設対抗「ぷよぷよ選手権」Tokushima
第2回全国障がい者施設対抗「ぷよぷよ選手権」Tokushimaは徳島県が主催者となり、パラスポーツフェスティバルの一環として2022年1月23日にオンラインで開催されました。
大会開催の目的は、eスポーツを介して障がい者同士が新たに交流することです。2020年初頭以降新型コロナウィルスが猛威を振るい、障がい者の活動は著しく制限されています。
eスポーツはオンラインで交流しますので、新型コロナウィルスの影響を一切受けません。
日本全国どこにいても、障がい者同士がぷよぷよを通じて気軽に交流できます。開催に向け、事前に全国各地から参加施設を募っていました。
大会参加数は1チームあたり基本5名の合計16チーム（徳島県・埼玉県・青森県・愛知県・愛媛県・静岡県・群馬県・秋田県・鹿児島県・佐賀県・大阪府の各施設）で、競技方式はチーム対抗のトーナメント戦です。
全3戦で2本先取したチームの勝利ですが、たとえ負けが決まっても3戦目を実施するルールです。
使用タイトルはPS4版のぷよぷよeスポーツで、優勝・準優勝・ベスト4チームには、それぞれ賞品としてセガグッズが授与されます。なお優勝チームには、トロフィーとジャケットが贈られます。
第2回全国障がい者施設対抗「ぷよぷよ選手権」は、eスポーツの特性を存分に活かした大会です。全国各地でプレイヤーがそれぞれ離れていても、大会を通してぷよぷよを心の底から楽しめます。
ぷよぷよeスポーツは、障がい者支援の側面もあります。大会の様子が気になる方は、下記の映像を確認してみて下さい。
ぷよぷよeスポーツ大会＠七ヶ浜国際村～eスポーツってなぁに？～
2021年3月20日、宮城県の七ヶ浜国際村と七ヶ浜町主催による「ぷよぷよeスポーツ大会＠七ヶ浜国際村～eスポーツってなぁに？～」が、七ヶ浜国際村ホールにて開催されました。
大会は二部構成で「eスポーツを取り巻く現状」の講演後、よるぷよぷよeスポーツ大会がオンラインで実施されました。
使用タイトルはPS4版のぷよぷよeスポーツで、オンライン大会には24名の参加者が集まりました。ぷよぷよプレイヤーランキング制度対象大会指定なので、上位の入賞者にはプレイヤーランキングポイントが付与されます。
大会はゲーミングチームの「BASARA GAMING」に所属するぷよぷよプレイヤー、かぐぅさんとペペペマンさんの実況および解説で進行し、終了まで大いに盛り上がりました。
近年大きなウェーブになりつつあるeスポーツですが、まだeスポーツについてよく知らない方もいます。この大会はeスポーツが誰でも気軽に楽しめることを、広く知ってもらう目的がありました。
さらに若い人が中心となってeスポーツで町全体を盛り上げようとする、町おこしの側面もあります。このように、ぷよぷよeスポーツは自治体からも注目されていますし、地域の活性化にも役立っています。
ぷよぷよeスポーツのメリット
ぷよぷよeスポーツには、主に5つのメリットがあります。そのメリットについて簡単に解説します。
- ぷよぷよ初心者が気軽に遊べる
- ネットに接続して他のプレイヤーと対戦できる
- ぷよぷよフィーバールールで遊べる
- オフラインで楽しめるたいかいモード
- 自由にアイコンをカスタマイズできる
ぷよぷよ初心者が気軽に遊べる
ぷよぷよeスポーツは、これまでぷよぷよをあまりプレイした経験のない初心者が気軽に遊べるタイトルです。
まずソフトの価格が安いので、とても購入しやすいです。価格が高かったら、初心者はなかなか手を出せないですよね。
ぷよぷよeスポーツには、初心者をサポートするためのハンデ機能とブースト機能があります。
ハンデ設定で甘口か激甘を選んだ場合は、連鎖が可能なポイントをわかりやすく示すマーカーが表示されます。どこにぷよを落とすと連鎖になるのかすぐわかる便利な機能です。
一方のブースト機能は、対戦に負けたプレイヤーが次の対戦で勝ちやすくなる機能です。
たとえば負けたプレイヤーに落ちてくるぷよのスピードが遅くなったり、連鎖した際に相手に送るぷよが増えたりなどです。
ハンデ機能もブースト機能も初心者をサポートしますので、機能がない時よりも勝ちやすくなります。初心者が勝ちやすいように工夫されているなら、経験に関係なく誰でも気軽に遊べますよね。
ネットに接続して他のプレイヤーと対戦できる
ネットに接続すれば、オンラインで他のプレイヤーと対戦できます。ネットさえ接続されているなら、プレイヤーがいる場所は関係ありません。日本国内はもちろん世界中にいるプレイヤーとも対戦できます。
プレイヤーにはレーティングがあり、勝てば上がり負ければ下がります。レーティングをかけた本気の勝負ができます。
ネット対戦は公式大会に参加する場合のトレーニングになりますし、単純にオンラインで世界中のプレイヤーと戦えるのは楽しいですよね。
ぷよぷよフィーバールールで遊べる
ぷよぷよeスポーツには、オーソドックスなぷよぷよ通ルールと一発逆転を狙えるぷよぷよフィーバールールがあります。相手から送られたぷよを相殺できるのがぷよぷよ通ルールです。
それに加え、フィーバールールはフィーバーゲージを溜めることでフィーバーモードに突入し、大連鎖がしやすくなります。
連鎖のタネさえ消してしまえば大連鎖が発動するため、初心者でも気分がスカッとする大連鎖を簡単に体験できます。
「とにかく大連鎖を体験したい！」と希望するプレイヤーにとって特に嬉しいメリットだといえるでしょう。
オフラインで楽しめるたいかいモード
たいかいモードは、オフラインで最大8人まで参加できるトーナメント形式のモードです。ぷよぷよが好きな仲間同士で集まり、ワイワイと盛り上がりながらプレイできるのがたいかいモードの醍醐味です。
また、街のゲームショップなどが小規模な大会を開催したい時にも向いています。
本格的なeスポーツ大会のように、大がかりな設備は特に必要ありません。必要最低限の設備さえ揃っていれば開催できるメリットがあります。
たいかいモードを有効活用することで、ぷよぷよを通した地域コミュニティの活性化を図れます。
自由にアイコンをカスタマイズできる
プレイヤーアイコンをどのようにするかを、自由にカスタマイズできます。数多くのキャラクターがいるので、好きなキャラクターを選んで設定しましょう。
フレーム・キャラクター・フレーム背景を自由に選べます。プレイヤーアイコンをカスタマイズし、ゲームを存分に楽しみましょう。
まとめ：ぷよぷよeスポーツで大会を目指そう
ぷよぷよeスポーツの概要、過去に開催された大会、メリットや魅力などを紹介しました。
ぷよぷよは長きに渡ってファンに愛されているシリーズですし、誰でも簡単にプレイできるのでeスポーツに向いていますよね。
「まだぷよぷよをプレイしたことがない」という初心者も、最初から諦めてしまわずにトレーニングを積んで大会を目指してみてはいかがでしょうか。
今回紹介したように、誰でも気軽に参加できる大会が各地で開催されています。ぷよぷよeスポーツは、誰でも夢中になって楽しめるeスポーツの人気タイトルです。
