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eスポーツがオリンピック競技に?メリットや問題点など徹底解説

eスポーツがオリンピックに採用される?問題点やメリットなど解説

世界中で絶大な人気を誇るeスポーツ。国内にもプロゲーマーが増え、近年ゲーム人口は急激に増加しています。本記事をご覧になっている方の中には、

「eスポーツがオリンピック競技に採用される可能性はあるの?」
「採用されるとしたらどのゲームがオリンピック競技になるんだろう?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、eスポーツがオリンピックに採用される可能性からオリンピック競技になる可能性の高いゲームまでご紹介します。

eスポーツがオリンピックに採用される可能性は?採用されるならいつから?

結論から言うと、eスポーツがオリンピック競技になる可能性は高いです。

なぜなら、オリンピックを主催するIOC(国際オリンピック委員会)がeスポーツに興味を示しており、2024年のパリオリンピックではeスポーツイベントが開催されると言われているからです。

いつオリンピック競技として採用されるかはまだ明確ではありませんが、2021年にはIOC主催のeスポーツ大会が開催されるなど、徐々にeスポーツとオリンピックとの関わりは近いものになっています。

そのため、eスポーツがオリンピック競技に採用される可能性は十分にあると言って良いでしょう。

IOC初のeスポーツ公式大会を開催

2021年5月から6月にかけて、IOC主催のeスポーツ公式大会が初めて開催されました。eスポーツがオリンピックの公式競技として扱われるのはこの大会が初めてで、下記5競技が実施されました。

IOC主催のeスポーツ公式大会で実施された5競技
  • 野球(パワフルプロ野球)
  • 自動車競技(グランツーリスモSPORT)
  • 自転車競技(Zwift)
  • セーリング(Virtual Regatta,Virtual Regatta SAS)
  • ボート競技(World Rowing)

野球の決勝大会は、日本、韓国、台湾のプレイヤーが参加し予選を通過した11名のプレイヤーによるトーナメント形式で実施されました。

予選を通過したプレイヤーの全員が日本人で、行われた試合の全てがハイレベルだったことから、大きな盛り上がりを見せました。

この大会は、eスポーツの普及が遅れている日本においても、着実にeスポーツの環境整備およびプロ選手のレベルが上がっていると感じられるものとなりました。

リアル大会でも、eスポーツが競技種目に

今、世界中でeスポーツをリアルのスポーツイベントの正式種目として採用する動きが広がっています。

2018年にインドネシアで開催されたアジア大会では、eスポーツがデモンストレーション競技として採用されました。

この大会では「ウイニングイレブン 2018」を競技種目とし、出場した日本代表は金メダルを獲得しています。

他にも、2019年にフィリピンで行われた東南アジア競技大会では、eスポーツが正式種目として実施されました。

さらに、2022年の中国で開催される第19回アジア競技大会では、eスポーツが正式なメダル競技として実施されることも決まっています。

eスポーツがオリンピックにもたらすメリット3選

こちらでは、eスポーツがオリンピックにもたらすメリットを3つ紹介します。

  • 誰でも参加できる
  • 大規模な会場が必要ない
  • 年齢による引退が遅い

誰でも参加できる

eスポーツがオリンピックにもたらすメリットは、まず「誰でも参加できる」という事です。誰でも参加できるという点はeスポーツの大きな魅力です。

ほとんどの競技は、年齢や性別、住んでいる地域や環境によって実力に大きく差が出ます。しかし、eスポーツは、やる気と時間さえあれば誰でも参加する事ができます。

さらにeスポーツは部活などをはじめとした団体での参加も可能なので、eスポーツがオリンピックの公式競技になれば、団体からのeスポーツにおける競技人口の増加が考えられます。

大規模な会場が必要ないのでその分コストを抑えられる

eスポーツはゲーム機とゲームソフトがあれば、どこでもプレイすることができます。

つまり、会場をわざわざ大規模なものにする必要がありません。eスポーツを競技として採用すると会場のコストを削減できるというメリットがあります。

サッカーや野球などのスポーツは、大会の大きさに関係なく大きな会場が必要になります。一方、eスポーツは会場の場所を選ばないため、小規模な大会を開催しやすいという点もメリットだと言えるでしょう。

年齢による引退が遅い

大体のスポーツは年齢を重ねるごとに、体力や筋肉が衰えていく影響で20代後半から30代前半で選手は引退していきます。

しかし、eスポーツは体格、体力に関係なく戦うことができるため、年齢に関係なく選手として活躍することができます。

実際に秋田県には平均年齢67歳のシニアeスポーツチームもあり、この選手生命の長さがeスポーツの最大のメリットです。

国籍や年齢関係なく誰でも対等なルールで競うことができるというのは、他のスポーツにはないeスポーツの魅力です。

eスポーツがオリンピックで採用された場合の問題点

eスポーツがオリンピックに採用される事に対して反対派の意見もあり、多くの問題点があげられています。

今後eスポーツがオリンピック競技に採用されるかは、それらの問題点とどう向き合っていくかが重要になります。

なので、ここからはeスポーツがオリンピックに採用された場合の問題点をご紹介します。         

  • 暴力や差別的な表現を含む恐れのあるゲームは開催できない
  • 健康面の不安

暴力や差別的な表現を含む恐れのあるゲームは開催できない

eスポーツには様々なゲームが存在します。その中にはFPSという銃の撃ち合いから勝敗を決めるものもあります。そのようなゲームはオリンピックの競技として採用されない可能性が高いでしょう。

人気ゲームの中には実際の戦争をテーマとしたゲーもあり、国や人によってこれらのゲームに対する考え方は異なるので、オリンピックの公式競技としては採用できないものもあります。

健康面の不安

eスポーツをオリンピック競技として採用する事で、WHO(世界保健機関)によると健康面で悪影響をあたえる可能性があると言われています。

確かにゲーム依存や運動不足から健康を害する原因になりうるという点は、eスポーツのデメリットになるでしょう。

実際にゲームのしすぎによって、日常生活に支障が出ている若者が増え、ゲーム依存の問題が深刻化しており、ゲーム障害を国際疾病として正式に認定したとWHO(世界保健機関)は発表しています。

ゲームによって普通のスポーツに影響を与える可能性も考えられるので、今後はこういった健康面の指摘に対して、どう対応していくかもeスポーツの発展に関わっていくでしょう。

今後オリンピック種目になるかもしれない公認eスポーツ6戦

ここからは、今後オリンピック種目になる可能性がある公認スポーツを6つ紹介していきます。

ここで紹介するゲームはIOCと関係が近いものや、実際に世界で広くプレイされているので、オリンピック種目に採用される可能性が高いものとなっています。

オリンピックの出場を考えている方や将来eスポーツで稼ぎたい人は、ぜひ参考にしてください。

  • eBASEBALLパワフルプロ野球2020
  • Zwift
  • グランツーリスモSPORT
  • ウイニングイレブン
  • テトリス
  • ハースストーン

eBASEBALLパワフルプロ野球2020

eBASEBALLパワフルプロ野球2020
出典:公式HP(https://www.konami.com/pawa/2020/)

このゲームは大人気パワプロシリーズの1つ。

パワプロとは、従来の野球ゲームとは操作方法が大きく異なっており、ファミスタような動作とは異なる今までにない新しい野球ゲームです。

選手の見た目とは裏腹のリアルな動きを追求したシステムや操作性が特徴的で、発売日から日本中で話題となりました。

それから実況パワフルプロ野球が人気シリーズとなり多くの人にプレイされていきました。

しかし、eBASEBALLパワフルプロ野球2020を使用したeスポーツイベント「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」が開催される事が発表されたことによって、今作以降はタイトルから「実況」が外れ、「eBASEBALL」に変更となりました。

eスポーツとの関わりが深いことからパワプロはオリンピックの正式種目になる可能性が高いと考えられています。

Zwift

Zwift
出典:公式HP(http://www.minoura.jp/japan/trainer/trainer-option/zwift/zwift.html)

ZwiftはMMO(Massively Multiplayer Online)ゲーム形式のサイクリング・ランニングトレーニングプログラムです。

世界中のプレイヤーが仮想世界の中でトレーニングしたり、競争したりできます。

このゲームは、ICO主催のeスポーツ大会で正式種目として採用されたことから、オリンピックの正式種目にも採用される可能性が高いと考えられています。

グランツーリスモSPORT

グランツーリスモSPORT
出典:公式HP(https://www.gran-turismo.com/jp/gtsport/top/)

グランツーリスモSPORTは、レースを中心に自動車の運転を仮想体験できるシュミレーターです。

単に自動車を動かすだけでなく、家庭用として幅広い人がゲーム感覚で遊べるように工夫されています。実際の写真上に所有する車を配置して撮影することもでき、様々な方法で楽しむことができます。

グランツーリスモSPORTは2021年4月にIOCとの協業による、世界で初めての「オリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベント」の開催を発表したことから、オリンピックの正式競技として採用される可能性が高いと考えられています。

ウイニングイレブン

eFootball ウイニングイレブン
出典:公式HP(https://www.konami.com/wepes/2021/jp/ja/ps4/)

ウイニングイレブンは、Jリーグや世界のクラブチームをプレイできるサッカーゲームです。

1995年から現在まで、多くの人にプレイされており、サッカーゲームと言ったらウイニングイレブンと言われるほど人気となりました。

初心者でもわかりやすい操作や、好きなクラブチームを自分で経営して最強のチームを目指すという人気モードの実装もあり、2022年の今でもその人気は伸び続けています。

ウイニングイレブンは現在、IOC主催のeスポーツイベントの他にも世界中の国で行われている競技大会で正式な種目として採用されていることから、オリンピックの正式種目にもなる可能性が高いと考えられています。

テトリス

テトリス
出典:https://game16.net/burage/puzzlegame/tetris-twist/

テトリスは、世界中で人気のブロックゲームです。

テトリスの魅力は、3Dになったりと様々な進化を遂げつつも、シンプルさを阻害していない点です。テトリスのシンプルさは、ゲームが苦手な人でも楽しめるほど簡単なもの。

シンプルで平等なルールということからテトリスは世界中で大会が開催されており、国内でも大会が開かれるほど人気なゲームです。

さらにテトリスは小学生の大会まで開催されています。この対象年齢の広さもテトリスの良さです。

そして、テトリスが採用される可能性が高いと考えられる1番の理由は、賞金制の世界大会が毎年恒例で行われているということです。

この世界大会は毎年盛り上がっており、実際に世界大会で成功しているゲームはオリンピックの正式競技に選ばれる可能性が高いです。

このシンプルさとルールの平等さ、そして実際にテトリスの世界大会が成功しているということから、オリンピックの正式種目にも採用されるのではと考えられます。

ハースストーン

ハースストーン
出典:公式HP(https://playhearthstone.com/ja-jp)

ハースストーンは、プレイヤーが1億人を超えたと話題になったカードゲームです。

上位プレイヤーでは課金する人も多くいますが、基本的に無課金で楽しむことができ、自分の好きなデッキを組むことができます。

無数のカードや10種類の中から選ぶことができる「クラス」という存在により、その戦術は無限に存在します。

そして、ハースストーンは、世界で2番目の規模を誇るマルチスポーツイベント「アジア競技大会」が2018年にインドネシアで開催され、その大会に競技として含まれています。

このアジア競技大会は、大盛り上がりを果たし世界中のプレイヤーの注目を集めたことからオリンピックの正式種目の候補に選ばれていると考えられます。

まとめ

今回はeスポーツがオリンピック競技になる可能性はあるのかということから、実際に競技になる可能性の高いゲームまでご紹介しました。

世界中で愛されるeスポーツはこれからも需要が広がり大会やイベントが増えていきます。

国内にもプロゲーマーが増え、多くの人がゲームのプロを目指しています。本記事ではそんな方に有益な情報を紹介しています。

プロを目指している方やオリンピックに出たいという方は、ぜひ参考にしてみてください。