豊平文庫 : 万人におすすめすることができるiPhone青空文庫ビューワ。 040

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Macソフト開発専業の快技庵(かいぎあん)社の開発した豊平文庫(ほうへいぶんこ) という美しいiPhone青空文庫ビューアを今回は紹介します。

このアプリの特徴は「読みやすいことに特化されている」ですね。携帯電話で読んでいる、iPhoneで読んでいるではなく、気持ちよく「本をよんでいる」と自然に思わせる良アプリだと思います。

ombie Attack! Second Wave


起動後画面、こういうの岩波的というんですか?読む気にさせる演出です。ちゃんとるびも表示しちゃうよって言っていますね。
右、初めて使う私に、まずはメッセージの表示(2度目の起動時はしおりから)。


使い方を知りたい人はツールバー右の情報。読みたい!という方は中央の坂別、作品別に移動するようにと誘導してくれます。使い方はレビュー中に解説しますので作家別に行きますか。


これが作家別のリスト。シンプルですね。画面上を縦になぞるとスクロールし、右にある「あいうえおかきくけこ・・・」上をタップするとその文字で始まる作家へ飛びます。 現在の収録作家数は462 。
右、愛するチェーホフ アントンの作品ページを。神西訳は外れないので好きなんてことはまたあとにして、新字旧仮名作品だよって表示されると、どれどれ挑戦してやろうか、なんて開いてしまいそうですよね。
子守っ子をタップ


ダウンロードして読むをタップすると書籍データをゲットしに行きます。こちらは完了画面。かっちょいい解凍画面から、自動的に作品ページが表示される。この流れは鮮やか!
この淡い背景も良いのですが、やはり明朝体って読みやすいですね。新字旧仮名もばっちり表示されとります。


ここで思ったのですが、こうした新字旧仮名の代表的な表現と読みリストというかヘルプみたいなページって、あると私に対するうけが良いなぁと思いました。それだけのアプリ「ハイパー新字旧仮名マスター!クイズ付」というアプリを作るだけでも私のような旧字表現文盲は確実に買います。


閑話休題。読み方、画面の左下に指を置き、離すと次のページへ。右下に指を置き、離すと前のページに移動。さっと切り替わります。その他、画面上のどこでも良いのでタップすると2秒間だけ上のステータスバーを表示します。時間や3G回線状況、バッテリー確認に使えます。


画面上をダブルタップするとこのようなメニューが表示されます。続けて読む人は「読書を続ける」
「本を選ぶ」は他の本を読みたいときにタップ。
「背景色・字詰め」は背景色と、一行に表示する文字数調整。
「ページ指定」は、指定ページへのジャンプ機能です。


こちらが、「背景色と字詰め」の画面。衝撃のダブルダイアル。
選びたい背景色と、1行に表示する文字数を、この2つの独立したダイアルで決定します。
背景色も、文字の大きさ・間隔も右のプレビューにすぐに反映され、非常に気分が良いです。
背景色は全部で16色、フォントの色は黒・白自動で切り替わり、黒文字の背景は9色だそうです。


作品別検索ページには7000以上という収録件数からか、検索ボックスによる検索も可能です。


背景を寒色に、字数を多くしてみました。そういうムードで読みたかったんです。
右、こちらが「ページ指定」の調整画面、現在のページとページ数全体が表示されます。右左のアイコンだけでなく、下にあるスライダーを使うことでもページ間の移動は可能です。


あっちゅうまに最後のページ。青空文庫がこうやって様々な端末で共有されることって本当にすげーなぁと感じる瞬間。
ダブルタップ→「本を選ぶ」でしおりを挟む。次この本を選んだときはこのページから始まります。


ちょっとスクリーンショットを、こちらが本ダウンロード後の遷移中画面、この解凍が早すぎるので、気持ちの整理のためにもちょっと遅くしてよ。と思うのは私だけのはず.。
右、背景は切り込み隊長色、フォント数は最大でびっちり表示してみる。小さい字の明朝はさすがにつらい。


春色の背景色、文字を極限まで大きく表示してみた。
馬鹿っぽいけどもある意味安心できる近視の私向けモードだ。


驚いたのは、充実しすぎのこのアプリ紹介ページです。このページからこのアプリに関する、これ以上ない情報を得ることができます。正直appbankの出番がないなと思っているほどです。

この中にあった使いこなし術から、

電源を完全に切る

空きメモリー不足が頻繁に発生する場合電源を完全に切ると有効です。(再起動されます)
「スリープ/解除」ボタンを押し、そのまま赤いスライダが表示されるまで待ちます。
スライダを指で動かして iPod touch の電源を切ります。
iPod touch の電源をオンにするには、「スリープ/解除」ボタンを押して Apple ロゴが表示されるまで待ちます。
(iPhoneの場合も同様です)


使用してみて思ったことは、機能をあえて絞ってきているということと、触らせない機能美の2点です。便利さと多機能性を捨てて、「何を」「どのように」表示させるか、にこだわっていると思いました。後者については説明が面倒なので察してください。

「気持ちよく読めるなら読めればそれがよい。」といった本を読むことを重視しているユーザーにぴったりだとおもいます。機能を排除することで逆にiPhone読書家の多くに合うアプリになっているのではないかと感じました。

ombie Attack! Second Wave


追記、作者様よりメッセージいただきました。

iPhoneアプリはあっと言う間に15,000タイトルだそうです。
青空文庫リーダーは最初の縦書き製品を見て奮起し、決定版を目指して開発をはじめました。
開発中に複数の製品が登場し正直なところかなりあせりましたが、よりこだわりリリースに漕ぎ着けました。

作家名「チェーホフ」にさらに「チェーホフ」とルビを振っていたり、
無線に接続できない状態で「ダウンロード」ボタンが生きていてタップしてからエラーを表示したり…、
そんな細かいところが気になり、そうならないようプログラムしました。

これまでアイコンデザインは自分で行いましたが、豊平文庫は専門家に依頼しました。表紙イメージはその過程でデザインされたものを流用しています。

個人的な意見と要望をこちらに、

作者や作品表示時の右側にある「あいうえおかきくけこ・・・」だけはちょっとらしくないなと思ったので甘えさせてください。
恥ずかしながら、ペイントで書いたのですがこういうのはどうでしょうか?あかさたなをタップすると、その左側にはあいうえお、とポップアップして、細かくナビゲートするような形です。

あと一つ、無くても良いのですが、求める機能があるとすれば、作者検索もあればよいかな。くらいですね。青空文庫に関してはそれでよいと考えています。

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