App Store におけるマーケティングについて

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少し前に海外で評判になったApp Store Marketing Majic Jungle Blogのほぼ訳。Chopper という成功したアプリDuckDuckDuckそれほどでもなかったアプリとAppStoreの関係についての彼の考えが書かれています。非常に示唆に富む内容でした。

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(c) Otchar写真素材 PIXTA

例によって眠気と格闘しながら訳したので内容のまずい部分はご指摘していただければと思います。


(訳、ここから)
AppStoreにおいて13番目の位置にいたアプリを開発した。値段は900円。4ヵ月後には115円まで値下げし、順位は2位まで上昇した。私はまた、私の投資分をまだ回収できていないもう一つのアプリを持っている。2008年7月にAppStoreが開店して以来、ずっとTOP100ランキングを見てきた。有料と無料の違い、無料版の影響力はいかほどかなど、全ての事象は売り上げに貢献するように見えた。

そこで、この狂気に満ちた遊び場AppStoreにおける私の考えをみんなと共有したいと思う。

目次

115円アプリはいらない

多くのiPhoneアプリ達が115円まで価格を下げて、そこからもうずっと115円のままだろう。そして、私のDuckDuckDuckも同じように115円まで値下げした。

激しく後悔している。

この価格帯における一つの問題とは長期的な収入だ。価格を下げてから1ヶ月経った後、6ヶ月、2年、、人々がそのアプリを好きになり、他の人におすすめしてくれるのが最高の広告の形だ。けれども、そんなことはまだ起きていない。今日の膨大なダウンロードのしっぽは果てしなく長く続く。たまたま彼らの友人がiPhoneを購入し、AppStoreにアクセスし、そして、1つ2つアプリを購入する。あなたのアプリはそれに選ばれるもしれないが、願わくば115円でなければと思うよ。

アプリの最低価格をつけるときの最大の問題は、それ以上値下げできないということだ。値下げをすることで最初は多くの売り上げを期待できるだろうが、そのセールスはそんなには続かない。そうなったときに何ができる?皆無だ。115円のアプリを一日2,3個売るような生活になっているよ。

App Storeから学んだこと

ひと月先程度のことを考えるなら、永久にアプリの値段を下げるようなことはしないこと。

一般人はどんな物だろうと、安い方に手が出るものだ

全てのiPhoneアプリ開発者達なら、115円だセールだとアピールされているのを見たことがあるだろう。きっと体が勝手に反応したのだろう、シンプルで有効的なアイディアだとは思う。。。

そしてそういった値下がりアプリは短期間だけうまく行く。

115円アプリにするということは、あなたは全ての人を対象にしている。iPhone/iPod Touchを持っている全ての人相手に商売をしているんだ。最低価格は事実売り上げに貢献する。普段あなたの提供しているようなアプリを買わないような人にまで一つ星をつけてくださいねと招待している。

115円アプリをだせば山のように多くの一つ星レビューがやってくるだろう、そこから価格を上げた後さえもね。2ヶ月が経ちレビュー欄にはこういう風に書かれているだろう。
「115円でこれを買ったのに、今じゃ詐欺まがいの600円だよ、あーあ。」

もちろん肯定的なレビューもあるだろうさ。けれども、あなたが値段を下げるたびに星評価も下がる。DuckDuckDuckは115円から無料にした時に、4つ星から2つ星まで行った。

App Storeから学んだこと

価格を低くしすぎると、低俗なうんこレビューをおみまいされるぞ。

期間限定無料はうまくいくことがあるぞ。。。たぶんね。

DuckDuckDuckのセールは115円でも鳴かず飛ばずの売り上げの時に行ったんだ。たとえ一日200円程度の売り上げだろうともできることはなんでもやろうって気持ちでいたんだ。だからクリスマス越しまで無料にし、いくらかメディアにも取り上げられもした。現在はDuckDuckDuckは115円に戻り、利用者増のおかげで一日20個売れるようになったんだ。無料のときは1日5000DLあったんだぜ。

私の統計では115円アプリを欲しいと思う人の250倍もの人が無料アプリだったら手に入れてもいいよということだ。お金のかかるものよりもどんな糞アプリだろうが断然無料アプリが欲しいという傾向があるということだ。

App Storeから学んだこと

もし、あなたのiPhoneアプリの売り上げが芳しくなく、けれどもいくらかのニッチ層うけがよさげなのであれば、、、少しの間だけ無料にしてみよう。ほとんどのiPhone所有者は無料アプリの虜なのだから。

役割の逆転

これは勘で書いているのではない、がApp Storeのランキングにあなたがいるのであれば、価格を下げれば下げるほどランキングのポジションはあがる。逆に、ランキングに掲載されていないのであれば、さらに高い金額でも売り上げを得ることができる。

Top100 近辺にいるのなら、価格を下げることでランキングのポジションは上がる。特に、top25にたどり着いたなら、top10に入る好機を得ることになる。有料アプリランキングの一位にいるアプリは大体一日1万DLされている。50位だとだいたい500、100位だと300くらいかな(2009年初頭のデータだからな。)

統計屋には興味深い曲線だろうが、現在あなたのアプリがトップ10にいるのなら、今いくらで販売されているかはそれほど重要ではない。

返して、ランキングの上位にいないのなら、3つの市場を持っていることになる。最も収益の良い場所はどこかを見極めていこう。セールを試してみるのも良いし、数日間無料にするのも良い。。。失うものがないから、いっちょ試してみな。

もしAppleのおすすめアプリに取り上げてもらえることが出来たのなら、より楽しいことになるだろうね。今の価格のままで乗り切れるよ。売り上げもぐんと上がる。即価格を下げて、ランキングに載り続けることを狙うのも良い。アプリが本当によければ1週間以上居残ることもできるよ。

けれども大概は1,2週間ランキングのトップ100近くににいる時は、値下げが売り上げに利くよ。。。ランキング内で降下するまではね。。。価格を頻繁に変更することは自殺行為だ。

App Storeから学んだこと

ランクが落ちそうだったら、価格を上げよ、ランクが上がったら、価格を下げよ。そうだね。あべこべだね。

どんどん太くなるApp Storeのテール

Chopperは何にも無いところから有料アプリの2位まで2週間くらいで行った。理由は値下げだ。600円→115円。115円の時は1,2週間ほど上昇していた。4つ星半から3つ星半まで評価も推移した。順位が25位になったときに私は価格を600円にもどした。そして115円で25位にいるときよりも俄然大きな収益を得ることができたんだ。

AppStoreのテールはだんだんと太くなってきている。6ヶ月前、おすすめアプリに取り上げられなければ、一銭もあげることが出来なかった。4ヶ月前、ランキングの100位以内にいなければ、これまた1銭にもならなかった。今はより良くなってきている。私もいろいろなことが良くなっていると感じている。500位で350円アプリを販売できていれば生活出来るんじゃないかと思う。AppStoreは魅力的な場所だし、ただ、人の目につきにくいだけなんだ。600円で300位の位置にいて、Chopperは1日5万円程度稼げているよ。帳簿的には十分さ。

App Storeから学んだこと

It’s OK. make some apps… you probably have a better chance on the iPhone than anywhere else.

今の所、これでいいんだ。いくつかiPhoneアプリをつくるだけさ。iPhone用にいくつかアプリを作ることは他の何よりもチャンスのあることだよ。

(訳、ここまで)

この二つのアプリを開発した方です。
DuckDuckDuck iTunesリンクはこちら

Chopper のiTunesリンクはこちらから

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