発売前のベンチマークで判明!iPhone 4S は発表通り iPhone 4 より2倍速い!


なぜか発売前に AnandTech から iPhone 4S のベンチマーク結果が発表されました。

この結果から分かるのは Apple の発表通り、iPhone 4S は iPhone 4 より計算能力が2倍、グラフィックの処理速度が7倍も向上しているということ。一方で iPad 2 と比べると性能面では iPhone 4S が劣っていることも分かりました。

それはなぜなのか?ベンチマークの詳しい結果やスペックから検証してみました。

ベンチマークって何?

ここで言うベンチマークとは、コンピュータにあるプログラムを実行させ、その処理にかかった時間を計測する性能試験のことを指します。

AnandTech で発表されたベンチマーク結果は大きく分けて3種類あります。

まず、ウェブブラウザを使った描画性能と Javascript の実行速度の試験。次に CPU 、つまり計算能力を測る試験。最後に GPU 、グラフィックの処理能力を測る試験です。

順を追ってご紹介していきます。

ブラウザを使ったベンチマークの結果

Android や iOS など OS を問わず実行できる Javascript 。この実行速度を測ったのが以下のグラフです。グラフが短いほど実行速度が速いことを示しています。

Javascript の実行速度は、ブラウザや OS の最適化具合にもよりますが、そのデバイスに搭載されている CPU や GPU 、さらにはメモリによっても結果が左右されます。


ご覧の通り、iPhone 4S が iPhone 4 より約1.6 倍速い結果になっています。3GS と比べると2倍以上にもなります。

こちらのグラフはウェブブラウザの描画性能を試験した結果です。こちらのグラフは長いほど性能がよいことを示しています。


iPad 2 などは対象に入っていませんが iPhone 4S がトップです。iPhone 4 と比べると約1.7倍、3GS と比べると約2.4倍も速いことが分かります。

これらの結果を実際に使う場面に合わせて考えてみましょう。Javascript の実行速度や描画が速いということは、その分だけウェブページの読み込みも速いということです。

つまり、同じ通信回線速度でインターネットに接続できるのであれば、理論上 iPhone 4S は iPhone 4 に比べて1.5倍ほど早く、ページの読み込みが終わるのです。

実際には基地局の利用状況や接続先のサーバーの混雑具合によっても変化しますが、これほど差があるとその性能の違いは体感できるはずです。

Geekbench によるベンチマークの結果

様々な OS で動作するベンチマークソフトを提供している Geekbench 。AnandTech では iPhone 向けに配布されている Geekbench for iOS を使った結果も掲載しています。

以下がその結果をまとめたグラフです。上は GPU やメモリの性能まで試した、体感速度に近い全体ベンチ、下は計算の能力だけを試した CPU ベンチの結果です。


Apple が公言していた通り、結果は iPhone 4S は iPhone 4 よりも2倍速いことを示しています。一方で iPad 2 よりも遅い結果でもあります。なぜでしょうか?

その答えを知るには、まず iPad 2 と iPhone 4S のスペックを見てみましょう。

iPad 2 は クロック周波数 1Ghz・バスクロック周波数 250Mhz の A5 プロセッサを搭載しています。一方で iPhone 4S は同じ A5 プロセッサを搭載しているものの、クロック周波数は 800Mhz、バスクロック周波数は 200Mhz と iPad 2 よりも劣ります。

よって、当然ベンチマークも iPad 2 よりも劣る結果になります。では、なぜ最新機種なのに遅い CPU を使っているのか?

それは、バッテリとの兼ね合いです。iPad 2 はボディのサイズが大きいので容量の大きなバッテリを搭載しています。一方で iPhone 4S のバッテリは iPhone 4 と同じです。

ですから、iPad 2 と同じ プロセッサ を載せたとすると iPhone 4 よりもバッテリ駆動時間が極端に短くなります。これを避けるために Apple は iPhone 4 よりも速く、iPad 2 よりも遅いプロセッサを iPhone 4S に搭載したと考えられます。

参考: iPhone 4SのA5プロセッサは800MHz、メモリ容量は512MB - MACお宝鑑定団 blog(羅針盤)

GPU ベンチマークの結果

GLBenchmark という GPU 、つまりグラフィックの処理能力を測るベンチマークの結果も AnandTech に掲載されていました。


やはり、ここでも iPhone 4S は iPad 2 の次に速い結果となっています。一方で iPhone 4 と比較すると、なんと約7倍も速い結果に!Apple の発表通りです。

実は描画を担当する GPU は A5 プロセッサに内蔵されており、iPad 2 も iPhone 4S もクロック周波数・バスクロック周波数に違いがあるだけで、同じものを載せています。

ですから iPhone 4 よりも7倍速いのも当然の結果です。一方でこの処理速度も A5 プロセッサのクロック周波数・バスクロック周波数に左右されます。

よって、このテストでも iPhone 4S は iPad 2 に劣る結果になったと考えられます。

参考: iPhone 4SのA5プロセッサは800MHz、メモリ容量は512MB - MACお宝鑑定団 blog(羅針盤)

まとめ

数値では iPad 2 に劣るものの、iPhone 4 と同じサイズで計算能力が2倍、グラフィックの処理能力が7倍以上も高速になっているのは、驚くべきことです。

一方で性能が向上しているからといって iPhone 4 では動きが重いゲームなどのアプリが iPhone 4S でスムーズに動くようになるかというと、その点は疑問です。アプリが A5 プロセッサに対応しない限りは、その恩恵も限られたものとなる可能性が高いからです。

とはいえ、どの iPhone と比較してもスペックが勝っているのは事実。早くそのスピードを体感してみたいものですね!

※本記事のグラフは、AnandTech の記事 AnandTech
– iPhone 4S Preliminary Benchmarks: ~800MHz A5, Slightly Slower GPU than iPad 2, Still Very Fast
で公開されているものです。

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