iPhone 5はなぜ縦長なのか? その理由を探る。

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AppBank の主任です。

流出したとされる iPhone 5 はいずれも縦長のボディです。横幅は iPhone 4/4S とほぼ同じで、縦の長さは約123ミリ。その分だけ画面解像度も上がっているとされ、予想によれば1136×640ピクセルで縦横比は16:9だとか。

そうなると一度に表示される情報の量も多くなり、iPhone がより便利になるはずですが、そうだとしてもなぜ縦長になるのかは分かりません。大画面にするだけなら iPhone を縦にも横にも引き伸ばした方が良いように思えます。

そこで今回は iPhone 5 が横幅をほとんど変えずに縦長になる理由を考えてみました。

目次

理由1:Androidの大画面化が進んでいる

iPhone 4/4S の画面の大きさは3.5インチであるのに対し、もともとAndroid スマートフォンは4インチ以上の大きな画面を搭載していました。

近年に入って大画面化に拍車がかかり、ドコモが今夏に発表した夏モデルのほとんどが4.5インチから5インチの画面を搭載しています。iPhone より小さな画面を搭載していたのはわずかに1機種のみです。

なぜ大画面化するのかといえば、ユーザー体験の向上に繋がるからです。ウェブページが見やすくなりますし、動画であれば迫力が増します。ゲームの操作も画面が大きければラクです。かといって iPad ほどの大きさではポケットに収まらないので、5インチ前後までの大画面化に留まっているようです。

このようにライバルの Android 勢が大画面化を進める中で、iPhone 5 が3.5インチの画面のままでは競合製品として劣ります。競争力をつけるためにも、Apple が iPhone 5 の大画面化を考えたとしても不思議ではありません。

しかし、これだけでは iPhone 5 が縦長になる理由を説明できません。そこで iPhone 4/4S との兼ね合いから iPhone 5 の「縦長化」を考えてみました。


理由2:iPhone 4/4S と同じ持ち心地を保つ

大画面化が避けられない中で iPhone 5 が縦長になったのは、それを手に持った時の感覚・握り心地・操作感を iPhone 4/4S のそれに似せた結果だと考えられます。

なぜ似せるのかといえば「ユーザーの感覚」にも互換性を持たせたいからです。

iPhone 5 ではおそらく今までのアプリがそのまま使えます。操作方法も同じでしょう。しかし、ボディの大きさが変われば持ち心地や操作性が変わってしまい、慣れるまでは苦痛に感じます。これを極力少なくするための策が「縦長化」だと考えられます。

また、iPhone 4/4S には片手で持った時に、その手の親指が画面のほとんどの部分に届くようにそのサイズが考えられているのでは? という説がありました。
3.5 Inches | Dustin Curtis

もちろん手の大きさ・指の長さは千差万別です。誰もが使いやすいスマートフォンの実現は困難ですが、iPhone 4/4S はそれに近いものを実現していると思われます。

iPhone 5 でもその使いやすさと大画面化を、不完全ながらも両立させるためにも「縦長化」を選んだのではないでしょうか。


理由3:iPhone 4/4S 向けアプリとの互換性

iPhone 5 が縦長であってそれに搭載される iOS 6 が、アプリのリストやコンテンツを表示するパーツの範囲を画面に合わせて広げる仕様であれば、アプリの対応も楽です。例えば Safari の場合だと以下のようになると考えられます。

iPhone 5


もちろん、iPhone 5 未対応アプリでこの部分を引き伸ばせない場合やアプリを横表示にした時には、上下あるいは左右に黒い帯を差し込むことになるでしょう。

画面が縦にも横にも大きくなる場合はそうはいきません。

iPhone 4/4S 向けアプリを縦横に引き伸ばして表示することになりますが、これではドットが目立ちます(画面の大きさによってはそれほど目立たない場合もあります)。かといって iPhone 4/4S と同様に表示すれば、上下左右を常に黒帯で囲うことになります。

また、アプリを修正するにしても縦方向と横方向の拡大に対応する必要があり、手間がかかる可能性があります。

上記のことから iPhone 5 は縦長である方が自然ではないかと思われます。


参考

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