iPhoneの中枢を担う、A4・A5・A6プロセッサとは?

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AppBank の主任です。

新しい iPhone や iPad が発表されると注目を集めるのが「プロセッサ」。コンピュータに不可欠な、命令を理解して実行する装置のことです。

最近では iPhone 5 と第4世代 iPad が最新の A6・A6X プロセッサを搭載するのに対し、iPad mini は1世代前の A5 プロセッサを搭載することで注目を集めました。

そこで今回は iPhone/iPad/iPod touch に載っている A4・A5・A6 プロセッサとは何か、どの機種にどのプロセッサが搭載されているのかをご紹介します。

目次

プロセッサの中身

A4・A5・A6 プロセッサは「CPU」「GPU」「システムメモリ」の3つのパーツから構成されます。

3つのパーツを1つにまとめるのは、部品の小型化・製造コストや消費電力の削減に効果があるからです。

基本的に GPU は描画用の計算を行い、CPU はそれ以外の計算を行います。システムメモリはその計算に必要なデータを広げる「机」です。

これらのパーツが、A4 から A5、さらに A6 へと進化するにつれて一新されてきました。その変遷を振り返ってみましょう。


Axプロセッサの変化

A4プロセッサ

A シリーズのプロセッサが初めて搭載されたのは第1世代 iPad 。その後、iPhone 4 や 第4世代 iPod touch にも搭載されています。

スペック

iPhone 4 第1世代iPad
CPU 800MHz 1GHz
GPU PowerVR SGX535 PowerVR SGX535
メモリ 512MB 256MB


A5・A5Xプロセッサ

A5 プロセッサは iPhone 4S/第4世代第5世代 iPod touch/iPad 2 に搭載されています。A5X プロセッサは第3世代 iPad のみです。

A5 プロセッサの特徴は CPU・GPU の計算を行う部分が1つから2つに増えた、デュアルコアであることです。

現在の iPad 2 や iPad mini に搭載されている A5 プロセッサは小型化が行われ、初期型の A5 に比べると消費電力が削減されています。

A5X プロセッサは A5 の GPU を強化したもので、コアの数を2つから4つに増やしました。その理由は第3世代 iPad の Retina Display です。

Retina Display では画像を表現するピクセルの数が iPad 2 の4倍になります。これに対応するには描画能力の向上が必要があり、A5X が生まれました。

スペック

iPhone 4S 第3世代 iPad
CPU 800MHz 1GHz
GPU PowerVR SGX543MP2 PowerVR SGX543MP4
メモリ 512MB 1GB


A6・A6Xプロセッサ

A6 プロセッサは iPhone 5 に、A6X プロセッサは第4世代 iPad に搭載されています。

A5 や A5X との違いはプロセッサのサイズ。A5 より22%小さくなり、より省エネで高速なプロセッサになりました。

CPU は A4・A5 で使われてきた ARM 社の Cortex シリーズから Apple 独自のものに変わりました。A4・A5 とは構造が異なるので、より多くの命令を同時にこなせます。

スペック

iPhone 5 第4世代 iPad
CPU 1.3GHz 1.4GHz
GPU PowerVR SGX543MP3 PowerVR SGX554MP4
メモリ 1GB 1GB


今後の展開は?

今後はよりプロセッサを小型化し、高い処理能力と省エネを両立すると考えられます。そのための生産技術が既に存在し、大量生産が可能な状態になりつつあるからです。

また、Apple は CPU も自社で設計できるようになったので、iPhone に最適な CPU を開発しつつ、その能力を活かすアプリを開発できる環境が整備できます。

それが実現できればクロック周波数やメモリの容量などに大きな変化がなくても、iPhone を使った時の「感覚」「軽快さ」が向上する可能性が大です。


参考(順不同)

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