Remote Conductor Track – Launch – Switchの特徴
- 5本指までのジェスチャーに対応した「トラックパッドモード」
- Macのアプリを起動できる「ランチャーモード」
- ウィンドウ・アプリをExposé風に表示する「スイッチモード」
Remote Conductor TrackはiPadを単なるトラックパッドの代わりにするだけでなく、上記のランチャーモードやスイッチモードによって、Magic Trackpad以上にMacを使いやすくする総合的なデバイスに変身させます。
以前ご紹介したTouchPadはiPad/iPhoneをキーボード・マウスの代わりとして使うアプリでしたが、このRemote ConductorはiPadをトラックパッドにMacのDockとExposéを加えたようなものに変身させます。いくらかゲテモノっぽさがありますが、使ってみれば納得の使いやすさを備えています。詳しくご紹介します。
サーバアプリの導入から接続完了まで
まずはMac用のサーバアプリをm3me – Downloadsからダウンロードします。
「Conductor Server」というアプリをアプリケーションフォルダにコピーします。
起動するとメニューバーにサーバアプリのアイコンが表示されます。
これでMac側の準備はOKです。
次はiPadでRemote Conductorを起動、左上にある電波塔アイコンをタップして接続先を決めます。先程サーバアプリを起動したのは「MBP.local」という名前のMacです。
初めて接続する際にはiPadに表示されたパスワードをMacに入力する必要があります。
iPadからの接続要求を受けたMacではこのようなウィンドウが出現します。
「Password」の欄にiPadに表示されているパスワードを入力しましょう。
パスワードが正しく入力できれば接続作業は終了です。あとは3つのモードを切り替えながら、iPadからMacを操作することができます。
次はモード別に機能をご説明します。各モードは右上のアイコンで切り替えます。
トラックパッドモード
このモードではiPadの画面をなぞってMacのマウスカーソルを動かします。左クリックは1本、右クリックは2本指でタップします。最大5本指までのジェスチャーに対応。
この他、ドラッグは3本指で行い、4本指でタップするとランチャーモードに切り替わり、5本指で下にスワイプするとSpacesの一覧が表示されます。
更に4本指で左にスワイプした時のアクションが決められます。例えばスイッチモードに切り替えたり、MacでアプリのウィンドウをExposé表示させたりできます。
キーボード入力も可能ですが、iPadから直接日本語を入力することはできません。iPadのキーボードは英語入力モードにして、Mac側の入力モードを日本語に設定することでローマ字入力を行うことはできます。
ランチャーモード
サーバアプリを起動しているMacのアプリケーションフォルダ内にあるアプリをiPadから起動させられます。ディレクトリはサーバアプリで設定できるので、他のフォルダにあるアプリも表示させられます。下に並んでいるのはDockに登録されたアプリです。
iPadでアプリをタップすると自動でトラックパッドモードへ切り替わります。こういった機能はユーザーが次に何をするのかを良く考えて作られています。
スイッチモード
Macで開いているウィンドウをアプリ毎にまとめて表示してくれます。横にアプリが並んで表示され、複数のウィンドウがある場合はアプリ毎に縦に並びます。
タップするとMac側でウィンドウのフォーカスが移動し、アプリの画面ではそのアプリとウィンドウが一番左に移動します。ここでの一連の動きは非常にスムーズです。
Macで常駐することになるサーバアプリのCPU使用率は一番多くても4%前後でした。
この程度なら他のアプリでの作業に支障が出るような事はないでしょう。
また、Remote Conductorはマルチタスクに対応しており、Macでサーバアプリを終了させたり、iPadでRemoteConductorを終了させたりしない限りはアプリを起動するだけで即Macを操作できます。
マウスの代わりとして使うだけでなく、プレゼン時にMacで何らかのデモンストレーションを行う際、立ったまま使える入力デバイスとしても活用できそうですね。
ぜひお試し下さい!
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