iPhoneと連携してドアの開け閉めも、薬の飲み忘れも、消費カロリーも測れるセンサー『Mother』

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「歩数や睡眠だけではなく、家の中でも測りたいものを測れるようにしたかった」

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2015年10月5日(月)、渋谷のデジタルガレージで「French Tech東京」が開催されました。

「失敗してもいい、たくさん成功してもいい」フランスのスタートアップが集結した「FrenchTech東京」イベントレポ

会場内でもひときわ注目度が高かった、Sense社の『Mother』。

Cookie(クッキー)と呼ばれる小さなセンサーをドアにつければ開け閉めを見張ったり、ポケットに入れると歩数や消費カロリーを測ったりできます。

測りたいものを測るというコンセプトで、家の中あらゆるところがインターネットに繋がりますよ。

目次

子供を見守る母親のような『Mother』

Motherは、マトリョーシカのような置物と、Cookieと呼ばれるセンサーがセットになったガジェット。

Cookieをドアに貼り付ければ開け閉めの検知、子供に持たせれば家へ帰ってきたか出て行ったかがわかります。

また、部屋の温度を監視したり、貴重品・宝箱につけて誰かが動かしたか?を見たりできます。

ポケットに入れて歩けば、歩数や消費カロリーを測定。ベッドにつければ睡眠ログを取ることだってできちゃいます。

そんな魔法のようなMotherを開発した、Sense社のSEO、Rafi HALADJIAN氏にお話を伺えたので、ご紹介します。

アクティビティトラッカーを日常生活に広げたい

聞き手:KEN365
語り手:Rafi HALADJIAN氏(以下、ラフィ)

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――IoT(モノのインターネット)でありながら、アクティビティトラッカーを合わせたガジェットで驚きました。

ラフィ「わたしたちは、アクティビティトラッカーを日常生活に広げようと思いました。スポーツだけでなく、お水を飲む・歯を磨く、こういった日常生活にこそ使いたいと思いました」

――現在、アクティビティトラッカーのようなセンサーを使う人は、スポーツマンや健康に気を使う人がほとんどかなと。

ラフィ「Cookie(センサー)は加速度センサーを内蔵しているので、どんな動きでも検知することができます。例えばネコがエサを食べる。という動きを検知することもできます」

――なんと。

ラフィ「私たちが目指したのはすごく簡単なやりかたで、みなさんが測りたいものを測る。なんでも測る。そういったコンセプトで開発しています」

ラフィ「特定のウェアラブルガジェットを買ってしまうと、3ヶ月後には飽きて使わなくなってしまう。ということもあると思います。

Motherは、同じセンサーをいろんなことに使えます。お母さんがお水を飲んだかどうかを見ることと、スポーツのトラッキングを同じセンサーで使える。そんな製品です」

▽Mother本体とCookie。かわいい。
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――運動量の管理と水の管理を、同じセンサーでできるんですね

ラフィ「電話をするのに、[家に電話するための電話]、[警察に電話するための電話]と電話を分けないじゃないですか。

スマートフォン1台でどこにでも電話できる。それと同じことで、Motherを1つ買っていただければすべてのことができる」

――(確かに電話は1台だなぁ)

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日本での展開について

――日本での販売予定はありますでしょうか?

ラフィ「Sense社のホームページで買えますよ」

――おお。

ラフィ「でも英語です」

――Oh….

ラフィ「今、言語を日本語に翻訳中で、2ヶ月後くらいに日本語版をリリースしたいと思っています。なので、そこから日本の取引先を見つけて販売したいと考えています」

――日本で本格的に販売する際は、AppBank Storeでも販売できるようにお願いします!

ラフィ「日本の卸しが決まったら、連絡するようにしますね」

――Thank you!

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iPhoneのアプリは1つでOK?

――1種類のアプリだけで、いろんな計測ができるんですか?

ラフィ「そうです。アプリ1つだけでできます。ユーザーがあれをしたい、これをしたいと決めれば、中のアルゴリズムが変わり、できるようになります」

――・・・すごい。

ラフィ「生活全部のことなので植物に水を上げたか?とか、(ドアにつけて)誰か家に来たとか、お母さんが水を飲んだとかも、1つのアプリでできます」

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――凄い時代だなぁ

でもお高いんでしょう?

――ほかのIoT製品ですが、ドアにセンサーつけて開閉をモニタリングする。これだけでも4万円くらいかかります。Motherはどれくらいの導入費用がかかりますか?

ラフィ「Mother本体とCookie(センサー)4つのセットで299ドルです」

――3万6千円くらいかしら。

――大体のガジェットは1つのことしかできないですが、Motherなら自由に使える。でも導入費用は同じと考えるとリーズナブルですね。

ラフィ「Sense社の製品はオープンに使えるのでNEST社のThermostatや、PHILIPS社のhueというライトとIFTTTで繋がることもできます

※IFTTTとはDropboxやEvernote、TwitterなどのWebサービス同士を連携させるWebサービス。

――それは大変便利ですね・・・。

ラフィ「ベッドにセンサーを設置すれば、いつ寝たかを検知して電気を消したり部屋の温度を下げたりといったことが可能です」

▽ベッドにつければ睡眠をトラッキングできる。
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▽壁につけて温度を監視することも。赤ちゃんがいる部屋の温度を監視できる。
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1番多い使用例と、好評な使用例

――フランスとアメリカでは昨年の9月に発売されたということですが、1番多い使用例を教えて下さい。

ラフィ「1番多いのはドアです。みなさんドアは持っていますからね(笑)1番簡単な使い方なので、みなさんここから試します」

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ラフィ「次に多いのは、子供に持たせて家に帰ったか外に出たかの監視。そしてウォーク。ポケットに入れて歩数や消費カロリーを測る使い方ですね。アクティビティトラッカーのような感じです」

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ラフィ「ドアやウォークに比べて使われる人は少ないんですが・・・、薬の箱にCookieをつけておいて飲み忘れ防止に使えます。使った人からは大変便利だと好評を頂いています」

――ありがたい機能ですよね。

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ラフィ「また、実用的なことだけでなく、子供の遊びにも使えます。センサーを家具とかなんでも良いんで付けておくんですね。で、それを誰かが触ったら音が出る。笑い声が出る。みたいな遊びも人気ありますよ」

――部屋にセンサーを隠して、子どもたちと宝探しゲームができますね。

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ラフィ「大切なおばあちゃんが、薬飲んだかな?水飲んだかな?というところから、子供の帰宅見守り、センサーを使ったゲームまで非常に幅広い使い方ができます」

ラフィ「スマートフォンのようなものと思ってくれるとわかりやすいです。電話・インターネットだけではなく、ゲームしたり仕事に使ったり」

――(たくさん記事書けそうです!)

iPhoneとどうやって繋げるの?

――設定は簡単ですか?

ラフィ「魔法のように簡単に設定できるように工夫しています。箱から出して、接続して、なでてあげると顔が表示されたり。顔がにっこりしていると接続完了の証です」

――Mother本体とiPhoneはBluetoothで繋がるんですか?

ラフィ「Mother本体をインターネット回線に接続し、MotherとiPhoneはクラウドサービスを介して繋がります」

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――Mother本体は家のインターネットとWi-Fiで繋がりますか?

ラフィ「いいえWi-Fiは使えません。ケーブルのほうが簡単なのでケーブルのみにしました」

――アップデートでWi-Fiに対応する予定はありますか?

ラフィ「技術的には可能ですが、今のところ予定はありません」

ラフィ「7〜8年前に「Nabaztag」を発売した際は、Wi-Fi対応にしたのですが、Wi-Fiを所持している家が少なくて困ったという経験があります」

▽Nabaztag。ラフィ氏が開発した、うさぎコミュニケーションロボット。→Karotz, Nabaztag & Cie…
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ラフィ「今は電話もテレビもインターネットに繋がっている時代になってきました。以前より大きく改善されています。少しずつインターネットも普及していくでしょう」

――ですね。世代を問わずインターネットが普及して、高齢者の方もMotherのような魔法のようなプロダクトを便利に使って欲しいと思います。

———-
まるでiPhone、スマホのように使う人によって機能を変えられるMother。日常生活を普段通り過ごしつつ、ドアの開け閉めや水を飲んだ回数、歩数やカロリー、睡眠まで測ることができます。

アクティビティトラッカーを家の中すべてに

Sense社の想いが日本に来る日は、そう遠くないはずです。

Mother • Sen.se

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