ビットコインが法定通貨になる! エルサルバドル大統領が議会へ法案を提出、可決されれば世界初の快挙

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ビットコインを法定通貨にする法案をエルサルバドルのナジブ・ブケレ(Nayib Bukele)大統領が議会に提出するとロイター、BBCなどが報じており、大統領本人もその記事をリツイートしています。



国際送金にビットコインを用いるデジタルウォレットアプリ『Strike』との提携により実施されると見られています。

Bitcoin 2021で明らかに

この情報は米国のマイアミで6月4日から行われている暗号資産間ファレス『Bitcoin 2021』に登壇したジャック・マーラーズCEOによって明らかにされました。彼はビットコインのブロックチェーン高速化技術であるライトニング・ネットワークの主要開発者として知られ、送金アプリ『Strike』のCEOでもあります。



企業経営の経験がある先進的な若手政治家と知られるブケレ大統領(写真右)と親交があったというマーラーズCEO(写真左)は「大統領の代理人から連絡があって、彼と会って人生やアニメについて、そして金融包摂について語ったんだ」と話します。


エルサルバドルでは「70%の国民が銀行口座を持っていない」と、現地における状況を説明。銀行口座がなければ安全に資産を預け運用したり、送金することができないため、貧困状態を抜け出せない大きな原因になると言われています。


「こうして俺たちはビットコインを法定通貨にする方法を話し合い始めたんだ」


そして、ビデオ映像でブケレ大統領が登場。


ブケレ大統領が「来週、ビットコインを法定通貨とする法律を議会に提出する」と宣言します。

「短期的には雇用創出と金融包摂につながる。中長期的には……」と話したところで、会場の観客の割れるような歓声で音声がかき消されてしまいました。

熱狂する『Bitcoin 2021』の参加者たち。この法案が実現されれば「仮想通貨が、一国の法定通貨となる」歴史的なできごと。その発表に立ち会えたとなれば、興奮するのも無理はありません。


マーラーズCEOが上着を脱ぐと、エルサルバドル・カラーのサッカーユニフォーム姿に。これは大統領からの贈り物とのこと。


スライドの文字では「エルサルバドルはビットコインを法定通貨とする初の国家となる」と宣言されています。


記事作成時点においては、この法案が議会を通過するかは不明である点は注意が必要ですが、マーラーズCEOは「決定事項」としてぶちあげた格好です。

続けて「ストライクは技術革新本部をエルサルバドルに開設する」とアナウンスし発表は終わりました。


ブケレ大統領は「ビットコインは6800億ドルの時価総額をもつ。もし、この1パーセントでもエルサルバドルに投資されれば、我が国のGDPは25%も増加する」とツイートしています。



テック&仮想通貨業界は好意的に反応

世界最大の仮想通貨交換所『バイナンス』のチャンポン・ジャオCEOも反応。「いまビットコインがエルサルバドルの法定通貨になった」とツイートしています。(編集部注:議会での通貨はまだのため「決定」ではない点は要注意。ただし、大胆な物言いでしられるジャオ氏は確定事項として投稿している模様)


そして、『ツイッター』や『スクウェア』のCEO、ジャック・ドーシーもニュース記事のリツイートで参戦しています。


ちなみに、記事作成時点においては“仮想通貨の王”イーロン・マスク氏の反応はありません。

なお、ビットコインは日本では「ビットバンク」などの仮想通貨交換所で購入が可能です。

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