iPhone市場狙うGoogle『Pixel 6』米大手メディアが「意外な評価」
アメリカ最大級のテック系メディア『The Verge』が、『Pixel 6』シリーズのハンズオン動画を公開しています。
『The Verge』は9年の歴史を誇る老舗のWebメディアで、これまでに数多くのガジェットをレビューしています。また以前には、Appleから密かに二重雇用されていた副編集長を即座に解雇するなど、公正な報道を徹底することでもメディアです。そんな『The Verge』がGoogle純正スマホ『Pixel 6』に下した評価が意外な結果となっています。
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* Source:The Verge, Unbox Therapy
Pixel 6 Proのハンズオン動画で下された意外な評価
『The Verge』のハンズオン動画では、まず『Pixel 6』と『Pixel 6 Pro』の価格について言及しています。『Pixel 6』の価格は599ドル、『Pixel 6 Pro』の価格は899ドルとなっており、同等のiPhoneやサムスンなどの機種よりも少し安い価格設定です。
『Pixel 6』も『Pixel 6 Pro』も同じ、GooleがカスタムしたTensorプロセッサを搭載。シリーズで統一された独自プロセッサを搭載するといった点もiPhoneを彷彿させます。TensorについてGoogleは、AI機能の強化を中心に、画像や動画処理の強化などを謳っています。また、音声認識の向上による文字入力機能の強化など、Tensor搭載による進化は数多くあります。
『Pixel 6』シリーズには50MPメインセンサーが搭載されており、これは1.31インチとiPhone 13 Proのメインセンサーよりも巨大です。ただし、ピクセル毎のサイズは1.2ミクロンのやや小さくなります。
ハードウェアとしてのカメラの強化の他にも、写真の背景にある不要なものを取り除くことができる魔法の消しゴム機能など、Tensorを活かしたGoogle特有の機能が追加されています。制約により今回の動画では撮影テストなどは行えないようですが、その性能にはかなりの期待ができそうです。
これらの価格やカメラ性能の向上からは、GoogleがかなりiPhoneを意識していることが感じ取れます。同じタイミングでハンズオン動画を公開したテック系YouTubeチャンネル『Unbox Therapy』は、『Pixel 6 Pro』が「iPhoneの市場を狙っていることは明らかだ」と指摘していました。
ただしサイズについて『The Verge』は、『Pixel 6』シリーズがいずれも大きく、通常モデルもProとほぼ同じ大きさであることを指摘しています。これらは『iPhone 13 Pro Max』に近いものの、他に選択肢がありません。確かにもう少し小さいサイズが欲しいところです。
デザインなどを総評して、『Pixel 6』はこれまでのPixelとは違う感じがする、といいます。しかし同時に、これらのデザインには何か一般的なものを感じる、とも。具体的には、サムスンやTCL、Oppoなどに近いと指摘しています。
『Pixel 6』はオリジナリティのあるデザインが評価されていたので、これは意外な評価です。とはいえ、言われてみれば確かに納得できる指摘でもあります。確かに『TCL 10 Pro』はカメラや曲面ディスプレイがソックリですし、『Galaxy S10』もよく似ています。これは、これまでに数多くのガジェットを評価してきた老舗メディア『The Verge』だからこそ気づけた点です。
これまでのGoogleのスマホの特徴といえば、光沢感のなく、またややプラスチックのような印象を受けるシンプルな筐体でした。しかし今回のモデルでは対iPhoneと高級感を重視するあまり、良い意味でも悪い意味でもGoogleのスマホらしさを失ってしまったのかもしれません。
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