Apple CEO「それならAndroidを買って」iPhoneでは絶対に認めないこと

App Storeなどの独占問題が取りざたされ、様々な起訴や規制で緊張が高まっているApple。この中で提示されている1つの案について、ティム・クックCEOが意見を述べています。


*Category:テクノロジー technology|*Source:MacRumors ,The Verge

「それならAndroidを買えばいい」クックCEOがiPhoneで重視すること


iPhoneに唯一アプリを入れる経路であるApp Storeのアプリ内課金方式は、アプリ内でデジタルコンテンツを購入する際に使用することが開発者に義務付けられており、購入された商品の15~30%の手数料がAppleに支払われます。これは「Apple税」と呼ばれることもあり、iPhone内の市場を独占していると、様々な企業や国から注目されています。

iPhoneでの「アプリのサイドロード」許可は、この状況を改善する1つの案として挙げられてます。しかしニューヨーク・タイムズ紙の「DealBook」サミットに出席したクックCEOは、これについて批判的な意見を述べました。テック系メディア『MacRumors』が詳細に取り上げています。

クックCEO:現時点で、人々は(AndroidとiPhoneという)選択肢を持っていると思います。サイドロードをしたければ、Androidを買えばいいのです。キャリアショップに行けば、そのような選択肢があるのです。それが重要なら、Android端末を購入するべきです。

私たちからすれば、自動車メーカーが「エアバッグやシートベルトを付けるな」と言っているようなものです。今の時代にこんなことをしようとは思わないでしょう。そんなことをするのは、あまりにもリスクが高すぎる。だからこそ、セキュリティとプライバシーを最大限に確保しなければ、iPhoneとは言えないのです。

「アプリのサイドローディング」とは、App Storeを経由せずにアプリをインストールすることで、iPhoneではこれが禁止されています。アプリのサイドローディングをiPhoneで許可するか否かはここ最近話題になっており、今週初めにAppleのクレイグ・フェデリギ上級副社長は、サイドロードは「サイバー犯罪者の最良の友」であると述べ、その危険性の大きさを強調していました。


クックCEOの話すとおり、Android端末ではアプリのサイドローディングが可能です。Appleは10月にレポートを発表し、iPhoneのセキュリティとプライバシーについて、Androidとの比較を紹介しています。

Appleはこのレポートで「Android端末がモバイルマルウェアに攻撃された回数は、iPhoneをターゲットにしたマルウェアの15倍から47倍である」と結果を報告しました。同社はこれが「サイドロードと密接に関連している」と主張しています。Appleとしては、アプリのサイドローディング禁止は絶対に譲れないポイントのようです。

しかしAppleは数々の起訴に直面しており、iPhoneで守ってきた「箱庭」を開放せざるを負えなくなるのは時間の問題です。





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