» 次世代Appleシリコンが「インテルやAMDを引き離す」明確な根拠
Appleがインテル製プロセッサを採用し、PowerPCを廃止したのは2006年のことです。スティーブ・ジョブズは当時のインテルCEO、ポール・オッテリーニをステージに招き、いかに両者が素晴らしく、どう協力していくかについての会話を交わしました。
しかしそれから15年後の今、Appleはインテルを見捨て、インテルは熱心にAppleを非難するCMを出しています。両者の間にはどのような歴史があり、なぜここまで関係が悪化したのでしょうか?
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Appleとインテルの激動の過去と、スティーブ・ジョブズのとある決断
Appleとインテルには激動の過去がありました。当初AppleはMacにPowerPCプロセッサを搭載しており、ライバルであるインテルのチップが劣っていることをユーザーにアピールしていました。
当時の広告では、カタツムリの背中にIntel Pentium IIチップが搭載されており、その後、Power Mac G3が光速で動作しているかのような表現がなされています。
しかし年が経つにつれ、AppleはPowerPCチップが高いパワーを発揮する一方で、より多くのエネルギーを消費してしまうという問題に直面します。電力消費が過剰で、ノートPCではバッテリー駆動時間があまりにも短かったのです。
そこで2005年、ジョブズはAppleのPowerPCからインテル製チップへの移行を決めます。しかし長い目で見れば、スティーブ・ジョブズのこの判断は大きな誤算でした。
◇ スティーブ・ジョブズがインテル製チップを選んだ理由
実は、Appleが最も重要視したことは今と同じ「1Wあたりの性能」を上げることでした。ジョブズは2006年半ば、PowerPCが1Wあたり15ユニットの性能を発揮するのに対し、インテルは70ユニットの性能を発揮すると予想していました。
そして、この電力対性能の飛躍的な向上は、AppleがよりコンパクトなPCを作るには欠かせないものです。当初、インテル製チップは確かに素晴らしい働きを見せます。2008年に発売された「MacBook Air」や、インテルの低消費電力プロセッサ「Core M」シリーズをいち早く採用した12インチMacBookなどは、その活躍ぶりを代表する製品です。
これによりAppleとインテルの競争には終止符が打たれ、すべてが丸く収まったかのような雰囲気が漂っていました。ところが、インテルのプロセッサーは、その後10年以上にわたって問題を続出させていきます。
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