スティーブ・ジョブズの「壮大な失敗」からAppleが22年かけて学んだこと

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Appleが先日発表した「Mac Studio」は、最近のMacシリーズにはなかった新たな製品ラインナップです。

しかし過去には、スティーブ・ジョブズが発表した、「Mac Studio」に似たApple製品がありました。これについて、Appleに詳しい古参のメディア「MacWorld」が解説しています。

*Category:テクノロジー Technology|*Source:MacWorld ,Ian Zelbo ,Power Mac G4 Cube(Wikipedia) ,Steve Jobs G4 Cube 2000 Introduction(itechgear)

スティーブ・ジョブズの失敗作からAppleが学んだ集大成「Mac Studio」


Macシリーズの古参ユーザーは、Mac miniとMac Proの間に位置する、iMac以外の製品を長年待ち望んできました。実際、「Macworld」でも長年にわたり「Mac Pro」のミニタワーモデルを望む記事を掲載してきたほどだったそうです。

そして、ミッドレンジのMacとして、ついに登場したのが「Mac Studio」。同メディアは「Power Mac G4 Cube」以来、このようなモデルは22年間待ち望まれてきたものだといいます。

2000年8月に発表された「Power Mac G4 Cube」は、スティーブ・ジョブズが「史上最高にクールなコンピューターをつくった」とアピールするほどの自信作でした。しかし、この製品はデザイン性は高く評価されたものの、いくつかの問題から失敗に終わります。


その問題は、高額な価格設定と、樹脂成形の亀裂や自然空冷システムの問題、頻発する誤動作などと、多くはデザイン重視の設計に起因するものです。ジョブズは数百万台は売れるとプレゼンで発言していたものの、販売数は15万台を下回る結果に終わりました。

しかし、「Mac Studio」はそのような問題の多くを解決した製品です。 デザインはCubeほど豪華なものではありませんが、「Mac Studio」は電力効率がよく、プロの作業にも耐えうる性能の高い新チップ、より優れたエアフローなどを備えています。


「MacWorld」は、これについて「Appleは時間をかけてユーザーのニーズを理解したようだ」と評価しています。

2020年から2年間始まったAppleのAppleシリコンMacの導入は、単なるチップの展開にとどまらず、魅力的な内容になっています。Appleはこの機会に、Macのモデルをデザインし直し、再構築してきました。Macが発売されるたびに、Appleは時間をかけてユーザーのニーズを理解し、そのニーズに応えるためにできることをしたように感じられます。

(今の)Appleはユーザーが何を得られるのかを考えており、ユーザーがただ肩をすくめ、適応する方法を考えていた時代から大きく変わったと言えるでしょう。


「Power Mac G4 Cube」はまさにジョブズの夢が詰まった製品でしたが、当時の技術では上手く行かず、ティム・クックはCubeを「壮大な失敗」と呼びました。当時から同社が22年かけて学んだ集大成としての「Mac Studio」は、現在のAppleを象徴する製品といえるのかもしれません。

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