ジョブズの「初代iPhone発表会」が大博打だったワケ

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競合他社は初代iPhoneの存在をどのように思っていたのか?


iPhoneは、携帯電話市場において過去最大の技術的飛躍をもたらしました。

そして、今後、このようなものが再び現れるかどうかはわかりません。

その技術が、当時の「Blackberry」や「Palm Treos」ではなく、現在のスマートフォンに匹敵するという事実は、iPhoneがいかに革命的であったかを如実に物語っています。


そして、iPhoneが登場したとき、他の企業がどのように感じていたかは想像がつくはずです。

グーグルのエンジニアであるクリス・デサルボは次のように述べています。

消費者として圧倒されました。そしてすぐにでもiPhoneが欲しくなりました。

Googleのエンジニアである私は、最初からやり直す必要があると感じました。

iPhoneを見たいくつかの企業は、実際にそうする必要があると考えました。


しかし、iPhoneの登場に、あまり影響を受けなかった会社があります。その会社は「RIM」です。

なぜなら、RIMはAppleを追随しなかったからです。


RIMは「iPhoneはバッテリーの消耗が激しく、デジタルキーボードもお粗末」と考えていました。

RIMは、固定式のプラスチック製キーボード、小型のディスプレイ、そして物理ボタンを使ったBlackberryのスマートフォンを作り続けました。


しかし、Blackberryの売上は激減しました。

RIMはやがて社名をBlackberry Limitedに変え、消費者向けのスマートフォン販売ではなく、政府や企業向けのセキュリティソフトの販売に力を入れるようになりました。


Microsoftの当時のCEOであるスティーブ・バルマーも、iPhoneの登場に対してRIMと同じような反応を見せました。スティーブ・バルマーは、iPhoneの発表に対してこのように発言しています。

iPhoneは、最も高価なスマートフォンです。ただ、良い電子メールマシンでもなければ、物理キーボードもついていません。

つまり、ビジネスをする顧客にはアピールできていません。

私たちは、ビジネスマンをターゲットにして販売します。そして、我々はiPhoneよりも安いWindows Phoneを提供します。

我々のWindows Phoneは、非常に優秀です。音楽を聴くことや、インターネット、電子メールなどもできます。


スティーブ・バルマーは、Microsoftのスマートフォン戦略を推し進めましたが、顧客には響きませんでした。結局、マイクロソフトはWindows Phone OSを廃止し、スマートフォン市場から完全に撤退しました。


iPhoneの登場以来、携帯電話業界がいかに変化したかを一歩引いて見てみると、Googleのようにデバイス開発に真剣に取り組んだ企業が、結局は業界の最前線に立っています。

RIMやMicrosoftのようにiPhoneを否定する企業も、結局は顧客が好む新しいテクノロジーの波に押し流されたのです。

初代iPhoneを否定的に捉えたのは、他社だけではありません。ユーザーの中にもiPhoneを否定的に捉える人がいました。


iPhoneの発売直後、一部のユーザーからは「携帯電話にタッチスクリーンを搭載することは、悪いアイデアだ」や「私は画面が保護できてボタンも付いている、Samsungの携帯電話を支持する」や「iPhoneには関心がない」などの否定的な意見もありました。

これは、どんなに素晴らしい新製品であったとしても、変化することによって一部の人々が動揺することを示す大きな証拠です。しかし、iPhoneを否定した人も今では、ほとんどがタッチスクリーンを搭載したスマートフォンを持っているに違いありません。


iPhoneがもたらした影響は計り知れないものがあります。

その影響力は他の産業にまで波及し、今のテクノロジーの在り方を形成し続けているのです。

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