iPadシリーズは、どのように増えていったのか?
2012年11月に発売されたiPad 4は、これまでのiPadと同じ価格である、499ドル(約67,000円)から販売されました。
そして、2013年1月には128GBのモデルが799ドル(約10万円)で発売されました。
iPad 4は、Lightningコネクタに対応し、CPUがアップグレードされ、フロントカメラが1.2MPに改善されました。
そして、iPad 4と同時に初代iPad miniも発売されました。iPad miniは、名前の通り7.9インチのディスプレイを搭載した小型のモデルでした。
Appleの最大の挑戦は、優れた機能をより小さく、より軽いデバイスに搭載することでした。これを実現するために、各部品を特別に設計する必要がありました。
iPad miniの前面と背面のガラスの分厚さはわずか0.2mm、タッチパネルはわずか0.12mm、重さはこれまでの半分です。
iPad miniはスペースが少ないため、最新スペックではありませんでした。また、Retinaディスプレイも搭載していません。さらにCPUは、iPad 2に搭載されていたものと同じです。
そのため、16GBのストレージで329ドル(約44,000円)からという安い価格で販売されました。
2013年11月、iPad Airが発売され、新しいiPadのシリーズがスタートしました。iPad Airは、多くの点で新しくなりました。
iPad Airは、初代iPadと比べるとより薄く、より軽くなりました。
AppleもiPad Airのことを「非常に高機能でパワフルでありながら、画期的なサイズと重量を実現し、これまでで最も薄く、最も軽く、そして最も先進的なiPadとなりました。」と説明しています。
iPad Airは、厚さはわずか7.5mm、重さはわずか470gとなり、iPad 4と比較して38%軽量化されました。
iPad Airは、以前のiPadに搭載されていた9.7インチのスクリーンをそのままに、ベゼルを43%削減しました。iPad Airは、歴代のiPadのいいところや機能やアプリケーションを全て搭載しました。
Appleは、iPad Airに搭載されているA7チップは前モデルに比べて2倍高速で、最大2倍のグラフィックパワーを持っていると述べています。そして価格はiPad 4と同様で、499ドル(約67,000円)から販売されました。
iPad miniの発売から1年後、Retinaディスプレイを搭載したiPad mini 2が発売されました。mini 2は解像度が2048×1536となり同サイズのデバイスとしては最高の解像度となりました。
またmini 2のプロセッサは、iPad AirとiPhone 5sに搭載されているA7チップにアップグレードされました。つまり、以前のモデルよりもはるかに高速な処理能力を搭載したということです。
さらに、RAMも2倍になり、ストレージも128GBが選択できるようになりました。価格は、前モデルよりも少し高い399ドル(約53,000円)で販売されました。
そして、2014年10月には、iPad mini 3が発売されます。 mini 3には、新色としてゴールドが追加されました。
さらに、Touch IDも使えるようになりました。これでmini 3でも、指紋認証によるロック機能が使えるようになりました。ただ大きな変更点はそこだけで、非常にマイナーなアップデートでした。
しかし、この年もAppleは成功を収めました。その成功は、mini 3と同時期に発売されたiPad Air 2の功績といわれています。
この後もAppleは、「iPad Pro」などへとシリーズのラインナップをラインナップを広げていきます。