火星を「人類が住める惑星」に変える方法

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火星の温度を上げる「破壊的」な方法とは?


火星の大気組成を変え、住みやすい惑星にする方法は、小惑星をぶつけることです。核兵器の威力は、巨大な小惑星を火星に叩きつけるほど強力ではありません。


さらに、氷とアンモニアを多く含んだ大きな小惑星を火星に衝突させることができれば、水とCO2を大気中に放出するための必要なエネルギーを供給し、同時に地球により多くの温室効果ガスを供給できると科学者は考えています。

小惑星の中に閉じ込められた氷は、衝突後に火星の大気中に蒸発します。そして、アンモニアはそれ自体が温室効果ガスになります。衝突時に放出されるエネルギーによって、火星の表面は温室効果ガスに包まれます。さらに、小惑星に含まれる水とアンモニアによってテラフォーミングのプロセスを劇的に早めることができるのです。


小惑星帯から小惑星を採取するなど、この計画には技術的に難しいところがあります。しかし、人類はすでに、宇宙の岩石を火星の方向に誘導する技術を持っているのです。

小惑星の表面に宇宙船を着陸させ、そのスラスターで小惑星を押し出すことで、小惑星を火星に向かわせることができます。

ただ、小惑星を利用して火星をテラフォーミングさせるには時間がかかります。なぜなら、火星のテラフォーミングに適した性質を持つ、小惑星を見つけなければならないからです。

適切な小惑星を特定するためのミッションや、100億トンの小惑星を移動させることは簡単ではありません。


しかし、小惑星を見つけて正しい軌道に乗せさえすれば、小惑星は火星にまっすぐ進み衝突するはずです。そして、衝突が成功すると約1億3,000万メガワットの電力を発生させることができます。

この衝撃だけで、火星の温度は1.6°Cほど上昇すると計算されています。この温度変化によって、火星の氷の一部が溶ける可能性が高いです。つまり小惑星が直接、火星の極を目指さなくても、火星の水が大気中に蒸発する可能性があるということです。

ただ、100億トンの小惑星が1つ衝突するだけでは、火星をテラフォーミングさせることはできません。

衝突のたびに温室効果ガスが大気中に追加されますが、生命を維持できるほどの温度にするには、数十年をかけて何十回も衝突を繰り返さなければならないのです。ただし、大気中に放出された表面の粒子がすべて火星表面に戻ると、また冷却されることになります。

つまり、小惑星を使って火星をテラフォーミングさせることは可能ですが、その実現には何世紀もかかるということです。

火星をテラフォーミングさせる最も簡単な方法は、私たちが地球に対して行っていることを行うことでしょう。工場を作って燃料を燃やし、CO2などの温室効果ガスを大気中に放出することで、火星に気候変動を起こすことができるのです。


しかし、それを実行するためには、地球からたくさんの材料や資源を持ち込む必要があり、費用対効果の高い方法ではありません。ただ、理論的にはうまくいく可能性があります。

火星の表面に居住地や工場を建設するためには、物資や移住者を運ぶ打ち上げを数え切れないほどする必要があります。

そして、完全にテラフォーミングが完了するまでは、火星に移住した人類は数世紀間、バイオドームや人工居住区で生活する必要があります。しかし、十分な時間と資源があれば、火星の表面に温室効果ガスを生成するための岩石や重金属を燃やす工場を作ることは可能です。

現在のところ、火星で利用可能な燃料源や天然資源をすべて把握しているわけではありません。そのため、最初にやるべきことは、火星に住むための情報を収集することです。何が必要かがわかれば、地球の資源や小惑星から採取したもので補うことができるでしょう。

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