なぜイーロン・マスクは「iPhone脱獄ツール開発者」と手を組んだのか

Twitterの大量解雇が落ち着き、優秀なエンジニアを探し始めたイーロン・マスク氏。彼はTwitterの機能を急速に改善するため、意外な人物と手を組むことにしたようです。

*Category:テクノロジー Technology *Source:The Verge(1) ,(2) ,@realGeorgeHotz ,Tesla ,Fortune ,George Hotz(Wikipedia)

17歳で「iPhone脱獄ツール」を開発したハッカーがマスクに協力


マスク氏は先日、Twitterの従業員に対し「長時間、高強度で働くか、さもなければ退社せよ」と要求したマスク氏の「極めてハードコア」な最後通告を出しました。

これについて、支持を表明したのが伝説的ハッカーのジョージ・ホッツ氏。彼は17歳のときにiPhoneの「脱獄」を世界で初めて実現。その後にはソニーのPS3のリバース・エンジニアリングを実行し、同社から訴えられたこともある人物です。


彼はマスクの最後通告について、引用ツイートで「これこそ、信じられないようなものを築く姿勢だ」と述べ、同社でインターンシップをすることも厭わないと述べました。これに対しマスクは「もちろんだ、話をしよう」とリプライで返答しています。

ホッツ氏によれば、同氏はTwitterで「12週間のインターンシップ」をするとのこと。この中で彼が取り組んでいるのが、Twitterの検索機能の改善です。ツイートを見る限り、彼はTwitterの検索機能をより使いやすく、簡単なものに改善することを目指しているようです。

ホッツ氏は、先月末に先進運転支援企業Comma.aiを退社したばかりで、現在は大きなプロジェクトの合間の期間のようです。Comma.aiは、技術を内蔵して出荷されるテスラとは対照的に、既存の車に後付けできる運転支援技術の構築を目指しています。

しかしホッツ氏の開発する運転支援技術について、ライバルのテスラは「一人、あるいは広範なエンジニアリング検証能力を持たない小さな会社が、市販車に展開できる自律走行システムを製造できる可能性は極めて低い」と厳しく非難していました。

また、ホッツ氏は以前、自ら開発した自動運転システムをマスク氏にみせ、テスラへ提供することを話し合ったこともあったそうです。しかしマスク氏はその後「彼はすごいハッカーだが、ハッキングで量産ソフトは作れない」と語り、彼の提案を断ったことを明かしています。

ところが今回、マスク氏はすぐに彼を受け入れています。その裏側にあるのは、人材不足に陥っているとみられているTwitterの現状です。正確な数は不明ですが、マスク氏がTwitterを買収した後、大規模な解雇と退職ラッシュにより、社員数は7,400人から半分以下の2,700人強まで減少したとされています。

そんな中、「12週間」という期限付きとはいえ、自分から名乗りを挙げてくれるホッツ氏のような存在は、マスク氏にとっては喉から手が出るほどほしいはず。自動運転技術でホッツ氏と敵対していたマスク氏ですが、優秀なエンジニアを必要とするTwitterの現状では、彼のような人材を見逃すことはできなかったようです。

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