年間12兆円、アメリカ「闇予算」の使いみち

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国家安全保障の名の下に行われているプロジェクトとは?


闇予算の何十億もが、非軍事プロジェクトと呼ばれるものに使われていることを忘れてはいけません。その多くが監視に関わるものです。

2013年には、16組織からなる国家情報計画のスパイ機関に107,035人の職員がいました。その中の1人に、エドワード・スノーデンという諜報部員がいました。彼は当時の闇予算の526億ドル(約7.2兆円)の一部が、様々な世界的監視プログラムに利用されていると内部告発しています。その後、彼は米国から脱出しました。

米国政府の闇作戦には、多くのスパイ行為が含まれています。利害関係者だけではなく、あらゆる人々をスパイしているのです。スノーデンの情報によると、監視対象の90%は普通のアメリカ人と呼ばれる人たちに対するものだそうです。全てのスパイ行為と、闇予算の行き先について質問された国家情報長官室は「我々の作戦を話すと、外国の諜報機関に米国の最優先事項、能力、脅威が漏れる可能性があるため、機密扱いになっています」と回答し、具体的な話は避けています。


闇予算はレーガン時代に劇的に増加し、ジョージ・ブッシュ時代には2倍になり、現大統領の時代にも大幅に増加しています。ブッシュ大統領だった頃、「エレメント0603891c」と呼ばれるプロジェクトに2億ドル(約270億円)を費やしています。このプロジェクトは秘密のため、誰もそれが何なのか知りません。しかし、予算を調べたアナリストは、それが宇宙兵器を作ることに関係していると断言しています。


もし目の前に闇の予算書があったとしても、その多くは機密という文字で覆われているはずです。また、プロジェクト名が分かったとしても、その名前から何のプロジェクトなのかが、わからないようになっています。例えば「トラクター・ヒップ」というプロジェクトがあります。これは1,640万ドル(約22億円)を軍に提供したものです。しかし、トラクターヒップが何かが分かりません。

他にも、リトラクト・ジュニパー、リンク・エバーグリーン、パイロット・フィッシュ、チョーク・コーラル、リンク・プルメリア、リトラクト・メープル、コブラ・ジュディ、トラクター・ケージといった名称があります。ただ、意味が全く分かりません。最新のプロジェクトの中には、宇宙兵器計画と思われるものがあるはずですが、本当のところは誰もわからないのです。


国家情報長官は「現在機密扱いのプロジェクトの予算情報を公開することはできない。もし公開すると、国家安全保障を害する可能性があります」と述べています。一般市民は、今、どのようなプロジェクトが進行しているのかを知る術はないのです。

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