【5】AIチャットのコスト
AIチャットの運用は従来の検索エンジンよりコストがかかります。まず、モデルを学習させるだけで数千万ドルから数億ドルかかると言われています。
また、OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、1チャットごとに数セントのコストがかかると述べています。つまり、AIチャットを運営するためには莫大なコストがかかるということです。そのため、マイクロソフトやGoogleといった資金力のある企業しか参入することができないのです。
【6】法律や規制の整備
この分野の技術が急速に進歩していることは間違いありません。それに伴い法律も追いつかなければなりません。
AI検索エンジンが情報収集したコンテンツに報酬を支払う必要はあるのでしょうか?また、マイクロソフトやGoogleのAIチャットが、他人のコンテンツを使用する場合、法的拘束はどこまで通用するのでしょうか?さらに、プライバシーの保護も重要な問題です。
【7】今までのウェブサイトの終わり
AI検索エンジンは、ウェブサイトから答えを自動でかき集めます。今までのようにウェブページを行ったり来たりする必要は無くなります。そうなると、広告収入が激減するでしょう。
広告収入がなくなれば、ウェブサイトは無くなってしまいます。そして、ウェブサイトが無くなれば、AIに供給する新しい情報もなくなるのです。
ただ、マイクロソフトは出典を引用しているので、ユーザーはクリックするだけで続きを読むことができると主張しています。しかし、AIチャットは古い検索エンジンよりも優れた仕事をします。つまり、出典を引用する必要がないということです。
AIチャットの登場はウェブの広告収入モデル全体の終焉なのかもしれません。