次世代「iPhone 15 Pro」では、電源ボタンやボリュームボタンに大きな変更が加わるとリークされています。これについて、新たに詳細な仕様のリーク情報が登場しました。
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本当に必要？「iPhone 15 Pro」のボタン仕様変更リーク
著名アナリストのミンチー・クオ氏は以前、「iPhone 15 Pro」について「物理ボタンが廃止され、振動でリアクションを返すソリッドステートのボタンに切り替わる」とリークしました。
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My latest survey indicates that the volume button and power button of two high-end iPhone 15/2H23 new iPhone models may adopt a solid-state button design (similar to the home button design of iPhone 7/8/SE2 & 3) to replace the physical/mechanical button design.— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) October 28, 2022
テックメディア「9to5Mac」と3Dデザイナーのイアン・ゼルボ氏はこれについて、リークされたCAD図面から、「iPhone 15 Pro」の2モデルは、既存の音量ボタンとミュートスイッチを新しい静電容量式ボタンに置き換えると結論付けています。
Yeah figured this out. Just can’t figure out what they are gonna look like
— Ian Zelbo (@ianzelbo) March 2, 2023
「iPhone 15 Pro」のボリュームボタンは、上と下に分かれた2つのボタンではなく、1つの縦長のボタンに集約される予定です。さらに、これに伴って、動くミュートスイッチもボタンに置き換わるとのこと。
静電容量式ボタンへの変更によって生じる問題の一つは、手袋をした状態では動作しにくいという問題です。静電容量式ボタンは、センサーに微小な電流を流して充電と放電を繰り返すことで動作します。そのため静電容量式センサーは通常、肌に直接触れる必要がありますが、手袋やケースをした場合は難しくなってしまうのです。
しかし今回「MacRumors」が取り上げた、同メディアのフォーラムに投稿された情報によると、「iPhone 15 Pro」の静電容量式ボタンは、ユーザーが調整できる感度トグルが用意され、正しく設計すれば手袋やケースでもうまく機能するようになるそうです。
また、静電容量式ボタンは物理ボタンと違って動作に電力を必要とするのが課題ですが、Appleはバッテリー切れになっている状態でも動作する超低エネルギーモードを通じ対処するとのこと。さらに、ミュートスイッチの代わりになるのは「Apple Watch Ultra」に搭載されているものと同様の、ユーザーがプログラム可能なActionボタンになる予定だそうです。
とはいえ、手袋をつけるたびに設定を変えるのはあまりに面倒ですし、かといってボタンが敏感でしょちゅう誤作動を起こすというのも困りもの。テックメディア「The Verge」も、この物理ボタンを静電容量式ボタンに置き換えることの利点は、物理ボタンの長所を上回らないかもしれないと指摘しています。Appleはこの変更によってスペースを節約したり、防水加工のコストを削減できるかもしれませんが、ユーザーからしてみれば大したメリットがないのです。
同メディアは、結局のところボタンのないiPhoneへの移行は、ユーザーエクスペリエンスよりもAppleの美的感覚に関係しているのかもしれないと結論づけています。あくまで今はリークに過ぎませんが、実際にこのボタンに変更が実施されれば、ユーザー間で「イヤホンジャック廃止」や「ホームボタン廃止」の際のような大きな議論を生むことは間違いなさそうです。
