1兆3000億円をかけてNASAがつくった〝宇宙望遠鏡〟で見る「氷の巨人」の神秘
科学の進歩、イノベーションにワクワクがとまりません!
この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局、National Aeronautics and Space Administration)が発表したものです。
美しくも、神秘的な姿……そして、科学的に貴重な資料でもあります。
宇宙望遠鏡がとらえた〝氷の巨人〟
ーーー画像出典:NASA
NASAが97億ドル(1兆3000億円)の総工費をかけて2021年12月に打ち上げたジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が、天王星(Uranus)新たに高解像度撮影に成功しました。
◆ 動画でみる天王星
今回NASAが撮影に成功した天王星の画像には〝環(リング)〟も写っており、史上最高レベルに鮮明なもの。この淡く青白い環は、かつてボイジャー2号とケック天文台でしか撮影できなかった貴重なものです。この環は宇宙の塵(ちり)や氷結した水でできているとみられており、11本の主環と2本の副環、合計13本からなっているとのこと。
また、NASAは天王星がとてもユニークな存在であるとして長年研究の対象としており、以下のように解説しています。
天王星は、公転軌道の平面から約90度の角度で横向きに回転しています。そのため、極地では太陽光が降り注ぐ年と、真っ暗になる年が同程度になり「季節のめぐりかた」は地球と比べると極端なものです。天王星は太陽の周りを84年かけて回っており、現在、この写真で見える北極は晩春の季節を迎えていることでしょう。かつて、ボイジャー2号が天王星を訪れたときは、南極が夏でしたたが、現在の南極は天王星〝暗黒面」〟にあり、暗闇と冬に閉ざされています。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線カメラと特殊なフィルターを使用しており、この画像を見ると専門家の目からは天王星の大気がいかにダイナミックであるかがうががい知れる内容なのだそう。天王星の右側には「極冠」と呼ばれる太陽に面した非常に明るい領域があります。この「極冠」は天王星特有のもので、夏に直射日光が当たると出現し、秋になると消えてしまいます。
このような天王星のダイナミックな大気の変化を望遠鏡の進化、技術革新により人類は知ることができるようになったのです。
おまけ
シリコンバレーにあるAppleの本社「Appleパーク」も宇宙からみたら、こんな感じかも?
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