Googleの危機を救った男―ラリー・ペイジとエリック・シュミットの関係に迫る

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エリック・シュミットとの対立


ペイジとブリンは、シュミットのことをよく知るようになり、彼は実行力に優れている反面、リスクを取るタイプではないことに気づきます。実際シュミットは、会社を脅かすようなことになると、常に保守的な道を選んでいます。

その最たる例が、Chromeです。Chromeは、2008年末にリリースされたブラウザで、かなり出遅れた存在でした。しかし、それはChromeが後回しにされていたワケではありません。出遅れた理由は、シュミットがChromeを認めなかったからです。ペイジとブリンは、シュミットに6年間もChromeを売り込んでいたのですが、シュミットは「この分野は独占的で飽和している」と、常にそのアイデアを拒否していたのです。

また、Googleの中国進出に関してもシュミットはペイジとブリンと対立します。中国のネットには検閲がありますが、世界最大の消費者市場である中国において、Googleが存在感を示し続けることがより重要であるとシュミットは考えていました。一方、ペイジとブリンは、Googleのモットーである “Don’t be Evil(邪悪になるな)”を貫き、検閲を許さないことがより重要だと考えました。

結局、ペイジとブリンの思惑通り、2010年にGoogleは中国から撤退することになります。ただ、ペイジはシュミットがGoogleを違う方向に引っ張っていると感じるようになります。

そこで、ペイジは再びCEOになるよう働きかけます。それに対して、60歳を目前に控えたシュミットは、特に抵抗しませんでした。シュミットは、ペイジならきっといい仕事をしてくれると信じていたのです。しかし、ペイジはシュミットのように会社をまとめることができず、数年でCEOを退きます。そして、サンダー・ピチャイが新しいCEOとなり、今のGoogleとなっていきます。

結局のところ、ペイジとブリンが自分たちのアイデアに集中し実行できたのは、エリック・シュミットという人間がいたからなのです。

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