ぬり絵がもつ〝意外な心理効果〟が研究で判明

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ストレスを軽減する方法といえば、運動や瞑想などが思い浮かぶかもしれません。しかし、他にも意外な方法でストレスを軽減できるといいます。その方法について科学メディア「the conversation」が解説しています。

*Category:サイエンス Science *Source:the conversation ,frontiersin

ぬり絵でストレス軽減


ここ数年、大人の塗り絵が人気の趣味となっています。そして、塗り絵はストレス軽減に役立つとの研究結果も出ています。単純な作業かもしれませんが、心の健康を向上させる効果的な方法なのです。さらに「マインドフルネス」と組み合わせることで、不安や燃え尽き症候群を軽減できるということが判明しました。

「マインドフルネス」とぬり絵


「マインドフルネス」とは、今この瞬間に起きていることにじっくりと注意を向け、思考や感情、雑念を取り払うことです。瞑想の手法として使う人もいます。そこでバーミンガム市立大学心理学部のマイケル・マンツィオス氏とマンチェスター大学生物科学部神経科学のキリアキ・ジャンノウ氏によってぬり絵とマインドフルネスを組み合わせることで、どのような効果があるか実験が行われました。

72人の参加者を2つのグループに分け、一方のグループにはぬり絵のページを渡し、ぬり絵をしながらマインドフルネスを実践する方法を教えました。もう一方のグループは、ただぬり絵をしてもらいました。

するとマインドフルネスの指導を受けたグループは、色を塗った後の不安感が減り、集中力が高まったということがわかりました。ただぬり絵をしただけのグループには、同様の効果は見られませんでした。このことから、ぬり絵をする時にマインドフルネスを用いると不安を軽減できることがわかりました。

では、マインドフルネスぬり絵は瞑想と同じような効果をもたらすのでしょうか。そこでぬり絵と瞑想を比較する実験が行われました。今回の実験では、慈悲の瞑想(自分自身や他者に良い願いや考えを送ることに集中する手法)が使用されました。

180人の参加者を2つのグループに分け、1つのグループにはぬり絵をしながらマインドフルネスを実践する方法を教えました。もう一方のグループには、瞑想の方法を教えました。その結果、ぬり絵と瞑想は同じように不安を軽減するのに役立つことがわかりました。


研究を通して、ぬり絵がリラックスして気分を良くする素晴らしい方法であることを示しており、特にマインドフルネスと組み合わせた場合に効果的であることがわかりました。集中することで、ストレスの原因となる感情や思考を乗り越えることを促すからかもしれません。さらにマインドフルネスの研究によると、痛みや不眠症の軽減など、他にも多くの健康効果が期待できるとのことです。

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