
ショートムービープラットフォーム「TikTok」は5月9日、アニメ・マンガに対するユーザーの熱量をもとに評価する新たなアワード企画「ファンがアツい、アニメ・マンガ大賞」を2025年春から開始したと発表しました。あわせて、第1回となる2025年冬クール(1〜3月)の受賞作品も明らかにされています。
この企画は、「TikTok Awards Japan」や「TikTok上半期トレンド大賞」に続く新たな取り組みとして実施され、TikTok上での投稿数やエンゲージメント数・率などをもとに、アニメ・マンガに対するファンの盛り上がりを分析し、四半期ごと・上半期・年間の3つの期間で受賞作品が発表される形式となっています。
第1回は『薬屋のひとりごと』が2部門で受賞
2025年冬クールのランキングでは、4部門でそれぞれの大賞作品が選ばれました。
放送中アニメ部門では『薬屋のひとりごと』、連載中マンガ部門では『ブルーロック』(原作:金城宗幸、漫画:ノ村優介)が選出されました。さらに、急上昇部門では『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』、主題歌部門では幾田りらさんの「百花繚乱」(『薬屋のひとりごと』主題歌)がそれぞれ大賞に輝いています。
『薬屋のひとりごと』は放送中アニメ部門と主題歌部門の2冠を達成し、TikTok上での人気ぶりを示しました。
ファンの投稿が話題化の原動力に
TikTokでは、アニメやマンガが話題になることで視聴数や売上が伸びる、いわゆる「TikTok売れ」と呼ばれる現象が頻繁に起きています。
同社が実施したアンケートでは、88%のユーザーが「TikTokで新たに知った作品がある」と回答し、73%が「TikTokをきっかけに視聴・購読を始めた」と答えています。こうした「きっかけ」の多くは、企業の公式投稿ではなく、ファン自身の投稿であることも明らかになったとしています。
TikTokは、ファンのこうした活動を称える指標として、今回のアワードを立ち上げたと説明しています。