
株式会社ファミリーマートは6月24日、店内のマルチコピー機でiPhoneに登録したマイナンバーカードを使用した各種証明書発行サービスを開始したと発表しました。
これまでスマートフォン用電子証明書に対応していた同サービスが、新たにiPhoneのApple Walletに追加されたマイナンバーカードでも利用できるようになります。
今回のサービス開始により、利用者は実物のマイナンバーカードを持参したり、PINコードを入力したりする必要がなくなります。
iPhoneのマイナンバーカードをファミリーマートのマルチコピー機(MX-3631DS)に提示するだけで、住民票の写しや印鑑登録証明書などの各種証明書を発行できるとのことです。
簡単な操作で証明書発行が可能
同社によると、利用方法は従来のコンビニ交付サービスと同様で、店内のマルチコピー機画面から「行政サービス」→「証明書交付サービス(コンビニ交付)」を選択し、手順に従って進めます。
iPhoneでの認証は、サイドボタンをダブルクリックしてマイナンバーカードを選択し、Face IDまたはTouch IDで認証後、リーダーにかざすだけで完了します。
発行可能な証明書は住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍証明書、戸籍附票の写し、各種税の証明書となっており、市区町村により対応状況が異なります。
利用可能時間は6時30分から23時まで、利用料金は自治体によって異なるとされています。
プライバシー保護機能を強化
Apple Walletの身分証明書機能については、ISO 18013-5シリーズおよびISO 23220シリーズの規格に対応しており、消費者のプライバシー保護に配慮した設計となっています。
利用履歴などの情報は暗号化されてユーザーのデバイス上にのみ保存され、Appleが情報を知ることはないとのことです。
デバイスの紛失時には「探す」アプリを使用してデバイスのロックや位置特定、リモート消去が可能です。
iPhoneのマイナンバーカードの詳細な利用方法については、Appleおよびデジタル庁のWebサイトで確認できます。
同サービスは、デジタル庁、総務省、地方公共団体情報システム機構との連携により実現したもので、一部対象外店舗があります。
- 利用方法詳細:地方公共団体情報システム機構
- iPhoneマイナンバーカード詳細:Apple
- デジタル庁情報:デジタル庁