
「ポケットモンスター」というIP(知的財産)をプロデュース・運営する「株式会社ポケモン」は7月22日、ワンダーファイ株式会社と共同開発したひらめきゲーム『ポケモンフレンズ』をリリースしたと発表しました。あわせて、日本人の自ら考える機会に関する調査結果も公開されました(株式会社ポケモン調べ)。
今回の調査は、テクノロジーの進化によって便利になる一方で、自ら考える機会への影響を調べることを目的に実施されました。調査は2025年6月から7月にかけて、16歳以上69歳以下の約600人を対象に行われたとのことです。
10代の41%がAIを宿題や課題で使用した経験あり

AIチャットボットの利用状況について調査した結果、10代の41%が「宿題や課題にAIを使ったことがある」と回答しました。これは20代の回答率と比較して31ポイントも高い数値となり、とくに10代でAI利用が進んでいることが明らかになりました。
情報収集手段については、49%が「ニュースサイトやニュースアプリ」を、30%が「SNS」を利用していると回答しました。年代別では、若い世代ほどSNSを、高い世代ほどニュースサイトやアプリを利用する傾向が見られたとされています。
約6割が1日1時間以上「目的なしSNS閲覧」を経験

目的のないSNS閲覧時間について調査したところ、1時間以上閲覧していると回答した人が59.5%に上りました。年代別では10代が87%、20代が83.3%と若い世代で長時間利用の傾向が強く表れました。
また、目的のない動画視聴についても、60代を除くすべての年代で半数以上が「思ったより時間が経ってしまうことが多い」と回答し、とくに10代では72.2%に達したとのことです。

思考機会の減少を約半数が実感 罪悪感を抱く人も6割

「テクノロジーの進化によって、自分で考える機会が減ってしまっていると感じるか」という質問に対し、49.8%が減少を実感していると回答しました。また、目的のない動画視聴やSNS閲覧後に罪悪感や虚無感を感じる人は58.2%に上ったとされています。

同社によると、『ポケモンフレンズ』は「考えることが楽しくなる」をコンセプトに開発され、自ら考え、工夫し、挑戦する中で思考力を育む仕掛けが用意されているとのことです。スマートフォン版は基本プレイ無料、Nintendo Switch版は1,400円で提供されます。
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