
デベロッパーのOutlierは9月15日、テーマパーク経営シミュレーションゲーム『Mars Attracts』をPC(Steam)向けにリリースしました。
本作は映画『マーズ・アタック!』の世界観を舞台に、邪悪なマーシャン(火星人)となって人間を拉致し、テーマパークの展示物として利用するという異色の作品です。現在リリース記念セールで9月22日まで10%オフの2,520円で販売されています。
火星人視点で楽しむ、ブラックユーモア満載のテーマパーク経営

『Mars Attracts』は、カルト映画として知られる『マーズ・アタック!』の世界観をベースにした、一風変わったテーマパーク経営シミュレーションです。プレイヤーは邪悪なマーシャンの経営者となり、火星の荒野に自分だけの「人間動物園」を建設していきます。
ゲームの舞台は赤い惑星・火星。プレイヤーは火星人の視点から、地球の人間を「珍しい生き物」として捉え、彼らを拉致してテーマパークの目玉展示として活用します。人間たちは様々な時代から連れてこられ、古代ローマ人やエジプト人など、歴史上の人物たちがパーク内で「展示」されることになります。
人間拉致から施設建設まで、火星人CEO の手腕が試される

本作のゲームプレイは、従来のテーマパーク経営ゲームに独特のひねりをくわえたものとなっています。プレイヤーはまず「ACQUISITIONS(獲得)」システムを使って、地球から人間を拉致する遠征を計画します。地球の地図から目標地域を選択し、拉致する人間の種類や優先度を設定して、火星へと「お客様」を連れてきます。

パーク内では、拉致した人間たちを様々な「展示施設」に配置します。古代エジプトエリアではピラミッドを背景に人間が奇妙な機械で作業させられ、古代ローマエリアでは歴史的な再現が行われます。これらの展示は火星人の来場者たちにとって最高のエンターテイメントとなり、パークの収益源となります。

しかし経営は順風満帆とはいきません。時には人間たちが反乱を起こし、「ESCAPE IN PROGRESS(脱走進行中)」の警告と共に、パーク内で暴動を起こすことも。プレイヤーは火星人の警備員を派遣して事態を収拾し、パークの秩序を保つ必要があります。
創造性と戦略性を兼ね備えた異色の箱庭ゲーム

本作では巨大なクレーター内に自由にパークを設計できます。巨大な頭蓋骨型のアトラクション、SF的なロボット展示、そして人間たちの居住区画など、プレイヤーの創造力次第で独自のテーマパークが完成します。俯瞰視点からパーク全体を見渡し、効率的な動線や収益最大化を考える戦略的要素も重要です。

火星人の来場者たちは様々な展示を見て回り、パークの評価を決定します。人間の「自然な生態」を観察したり、歴史的な場面を再現した展示を楽しんだりと、火星人ならではの娯楽が展開されます。
早期アクセスで今後の展開にも期待

本作は早期アクセスタイトルとして配信されており、今後もコンテンツの追加や機能の改善が予定されています。現在でも基本的なパーク経営要素は完成されており、ユニークな世界観と共に十分楽しめる内容となっています。
『Mars Attracts』は、従来のテーマパーク経営ゲームにブラックユーモアと SF 要素を融合させた、他に類を見ない作品です。人間を「展示物」として扱うという倫理的にグレーな設定も、映画『マーズ・アタック!』のコメディタッチで描かれており、プレイヤーは罪悪感よりも笑いと驚きを感じることでしょう。
『Mars Attracts』はPC(Steam)向けに配信中です。リリース記念セールは9月22日まで実施されており、通常価格2,800円のところ10%オフの2,520円で購入できます。なお、残念ながらゲーム内は日本語に対応していません。