
YSH BigDoveが開発を手がける戦略シミュレーションゲーム『大荒先民』が、2024年2月26日よりPC(Steam)向けに早期アクセス配信されています。本作はコロニー建設要素と大戦略要素を融合させた作品で、プレイヤーは部族の指導者となり、石器時代から青銅器時代への発展を目指します。
部族を率いて太古の世界を生き抜く

『大荒先民』の舞台は、人類が石器時代から青銅器時代へと移行する太古の時代です。プレイヤーは中華の民の一派を率いる部族の指導者として、小さな集落から始まり、道具の製作、住居の建設、狩猟や農耕、家畜の飼育などを通じて部族を発展させていきます。
ゲームは東方の黄河流域からメソポタミアまでの広大なアジア大陆を舞台とし、戎狄、百越、諸夏、アーリア、アッシリアという5つの民族が登場します。

部族の発展は多岐にわたり、文化的な側面も重要な要素として描かれています。プレイヤーは他の部族を服属させて朝貢を受けたり、技術力で優位に立って先進的な道具や青銅器を獲得したりできます。また、生殖を崇拝することで族人の繁栄を促進したり、暴力を信奉して職業戦士を訓練し略奪を行ったりと、様々な発展の道筋が用意されています。
テクノロジーと文化の二軸で進化する部族

本作の特徴的なシステムとして、テクノロジーツリーと文化ツリーの両方が実装されています。テクノロジーツリーでは、槍の製造から始まり、弓、城壁、祭壇など、部族の技術的発展を段階的に進めていくことができます。一方、文化ツリーでは豊穣信仰などの宗教的要素から始まり、部族のアイデンティティを形成していきます。

戦闘システムでは、大規模な部族間の戦いが展開されます。多数のユニットが参加する集団戦では、弓矢が空中を交錯し、激しい戦闘が繰り広げられます。プレイヤーは戦術的な判断を下しながら、部族の存続をかけた戦いに臨むことになります。
深い文化的要素と儀式の描写

本作は単なる戦略ゲームにとどまらず、太古の部族社会の文化的側面も丁寧に描かれています。語り部による口承での知識継承、生贄の儀式、戦闘訓練など、部族社会の様々な側面が表現されています。夜間には集落が篝火で照らされ、部族民たちの生活感が伝わってくる演出も印象的です。

また、個々の部族民の管理も重要な要素となっており、健康状態や装備、所持品などの詳細な情報を確認できます。プレイヤーは部族全体の発展と同時に、一人ひとりの部族民の成長にも気を配る必要があります。
日本語対応と価格情報
『大荒先民』は現在早期アクセス版として配信されており、今後も継続的なアップデートが予定されています。ゲーム内は日本語表示に対応しており、価格は2,300円となっています。太古の時代を舞台とした本格的な部族戦略シミュレーションを求めるプレイヤーにとって、注目すべき作品といえるでしょう。