半固体系バッテリー採用へ! CIOが既存製品の置き換えと新製品販売予定を発表

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 株式会社CIOは12月1日、独自の設計基準を満たす「半固体系バッテリーセル(NovaCore C2)」を一部の既存製品に置き換えていく計画、および新製品の販売予定について発表しました。

目次

半固体系バッテリーの定義と安全性への取り組み

 同社は、構造(NovaCore C2)と制御(NovaSafety S2)の双方において独自の要件と基準を策定し、それらを満たしたものを「半固体系モバイルバッテリー」と定義しています。

 未開拓な技術領域であることから、製造技術や安全性の水準はメーカーによって大きく異なり、「半固体=安全」といった単純な解釈は誤った判断につながりかねないと同社は指摘しています。

 こうした状況を踏まえ、同社は名称ではなく「中身」に焦点を当てた情報開示方針を取ることにしました。具体的には、採用セルの膨張係数やサイクル特性などの仕様値、その性能や安全性を確認するための試験条件、そこから得られた実測データを順次開示していくということです。

置き換え方針と現時点での制約条件

バッテリーセル容量の制限

 現時点で市場から調達可能な半固体系バッテリーセルの関係上、いくつかの制約があります。容量において、現時点では5000mAhのバッテリーセルしか調達できないため、容量は5000mAh刻みとなります。そのため、3000mAh、8000mAhといった中間的な容量の製品への置き換えは、現時点では難しい状況です。

サイズと形状の制約

 また、大きさや形状にも制約があります。超小型で薄く設計された製品であったり、円形などの特殊な形状であったりするバッテリーセルは生産できない背景があるとのことです。

制御技術のアップデート

 同社の定義する「半固体系モバイルバッテリー」は構造と制御の双方において独自の要件と基準が策定されています。そのため、バッテリーセル(構造)だけを置き換えたとしても基準をクリアしたことにはなりません。対象製品は、制御についても「NovaSafety S2」へのアップデートが行われるということです。

置き換えと新製品販売のスケジュール

 同社は、適合するバッテリーセル(構造)と制御の見直しが行われ次第、対応可能なモデルから段階的に「半固体系モバイルバッテリー」への置き換えを進める方針です。また現在の設計では対応できないものについては、後継となるモデルを新たに販売する準備を進めているということです。

 同社は、スケジュールや現時点での制約条件を含めた情報を、今後も開示する方針です。このような取り組みを通して、顧客に新しい選択肢の登場見込みも含め、十分にご理解いただくことで、より良い体験を提供できるよう努めるとしています。

紹介動画

モバイルバッテリーメーカーがお伝えする、モバイルバッテリーを安全に使う為の注意事項4点

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