
音楽ストリーミングサービス『Spotify』は12月3日、2025年の聴取履歴に基づいた年間ランキングを発表しました。
世界で最も再生された音楽

楽曲
2025年に世界で最も聴かれた楽曲は、レディー・ガガとブルーノ・マーズによる「Die With A Smile」でした。スター同士のコラボレーションは、2024年のリリース時から大きな話題を呼び、ロングヒットを記録しています。
そのほか、ビリー・アイリッシュの「BIRDS OF A FEATHER」、ROSÉとブルーノ・マーズによる「APT.」、Alex Warrenの「Ordinary」、HUNTR/Xの「Golden」などが上位にランクインしました。「Golden」はアニメ『KPop Demon Hunters』の関連楽曲で、アニメの大ヒットと共に2025年のグローバルチャートを象徴する1曲となったということです。
アーティスト
アーティスト部門では、バッド・バニーが今年最も再生されました。2019年から2022年まで3年連続で本部門1位を獲得した後、2年連続でテイラー・スウィフトにその座を譲っていましたが、3年ぶりに首位を奪還しました。ラテン音楽のグローバルな浸透と共に、自身の楽曲のみならずアルバム単位での再生数も大きく伸ばしているとのことです。
2位にはテイラー・スウィフト、3位にはザ・ウィークエンドが続き、ケンドリック・ラマーやアリアナ・グランデ、ブルーノ・マーズといったトップアーティストが上位を占めています。
日本で最も再生された音楽

楽曲
2025年に国内で最も再生された楽曲は、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」でした。昨年4月リリース以来、安定して高い再生数を保ち続け、昨年の2位からひとつ順位を上げて、彼らにとってこの部門初の1位に輝いています。
続く2位には「ケセラセラ」、3位に「青と夏」、4位に「Soranji」、さらに「ダーリン」「クスシキ」「点描の唄」など、計7曲がトップ10にランクインし、まさに”ミセスの年”を象徴する結果となっています。Mrs. GREEN APPLEは、2025年を通してグループとしての音楽活動のみならず、メンバーそれぞれが俳優・番組MC・CM・映画など多方面で活躍して存在感を発揮しており、全国アリーナツアーも圧倒的なスケールの演出力と物語性がSNSでも話題となっています。
一方、Number_iが「GOD_i」で5位にランクインし、力強いダンスパフォーマンス力で支持を拡大しています。サカナクションは、配信リリース日最多再生記録を更新したことで話題を集めた「怪獣」が6位を獲得しました。Jimin(BTS)は「Who」で10位に入り、グローバルな人気を背景にK-POPソロアーティストとしての存在感を国内でも証明しています。
アーティスト
国内で最も再生されたアーティストは、3年連続でMrs. GREEN APPLEでした。同グループはSpotify Japanのトップアーティストチャートにおいて、1503日以上連続でデイリー1位を維持しており、2025年も年間を通じて圧倒的な人気を保ち続けています。
2位にはback numberがランクインしています。「ブルーアンバー」などの今年のリリースにくわえ、数々の代表曲が年間を通して聴かれ、アーティスト人気をストリーミングでも不動のものにしています。3位には、アニメ作品との高い親和性により「IRIS OUT」「JANE DOE」が大ヒットした米津玄師が登場しています。とくに「IRIS OUT」は日本国内のデイリー再生数歴代最多記録を何度も更新する偉業を達成し、年後半に順位を大きく押し上げています。
続く4位以下にはVaundy、Number_i、RADWIMPS、藤井風、あいみょん、Official髭男dism、ヨルシカがランクインしており、日本の多様な音楽スタイルを反映する結果となっています。
国内で最も発見されたアーティスト

2025年、国内で最も発見されたアーティストはHANAでした。デビュー以来数々の楽曲をヒットチャートの上位に送り込んできたHANAは、強いメッセージ性と個性豊かなメンバーの魅力で2025年の音楽シーンを席巻し、多くの新規リスナーを獲得しています。
2位のCUTIE STREETは、代表曲「かわいいだけじゃだめですか?」に象徴される新たな”KAWAII”像を発信して支持を拡大しています。HANAとはまた違った角度からの自己肯定感をテーマにした表現で、同世代のリスナーの共感を呼ぶ存在となっているとのことです。
以降、サカナクションやMrs. GREEN APPLE、米津玄師、back numberなど、各種ランキングを賑わせたアーティストが並ぶ中、アイナ・ジ・エンドは7月のリリース以来、国内外で多くの支持を集めた「革命道中 – On The Way」のヒットによりリスナーベースを広げ、5位にランクインしています。
国内で最も再生されたダンス&ボーカルグループ

2025年に国内で最も再生されたダンス&ボーカルグループはNumber_iでした。2位以下には以下のグループがランクインしています。
- BE:FIRST
- TWICE
- BTS
- HANA
- 嵐
- Stray Kids
- JO1
- TOMORROW X TOGETHER
- aespa
推し活ブームの広がりとともに、ストリーミングで楽曲を聴いたり、コミュニティに拡散して”応援する”というカルチャーが定着し、J-POPやK-POPといった枠組み、国境、言語の壁を超えて、ダンス&ボーカルグループのジャンルとしての人気や認知が確立したと言えるということです。
海外で最も再生された国内の音楽

楽曲
2025年に海外で最も再生された国内アーティストの楽曲は、Creepy Nutsの「オトノケ – Otonoke」でした。Creepy Nutsとしては昨年の「Bling-Bang-Bang-Born」に続き、異なる楽曲で2年連続の首位を獲得し、グローバルでの存在感をさらに強めた一年となっています。
続く上位には、藤井風の「死ぬのがいいわ」、Teriyaki Boyzの「Tokyo Drift」、YOASOBIの「アイドル」「夜に駆ける」など、いずれも海外での長期的な支持に支えられたロングヒット曲が並んでいます。
アーティスト
2025年に海外で最も再生された国内アーティストはAdoとなり、2021年から2024年まで4年連続でトップに君臨していたYOASOBIに代わって初の1位に輝きました。海外比率は8割近くに達しており、楽曲ランキングの上位に入ることはなかったものの、国内アーティスト最大規模のワールドツアーの開催を通じて、アーティストとしての人気と知名度を海外でも確かなものにしています。
2位以下にはYOASOBI、米津玄師、藤井風、Creepy Nuts、XG、久石譲、BABYMETAL、LiSAなどが続いています。多くのアーティストが積極的に海外ツアーを行い、楽曲の評価にくわえて現地でのライブ活動によってファンベースを拡大し、グローバルな人気を着実に築いた一年となっています。
国内および海外で最も再生された公式プレイリスト

2025年に国内で最も再生されたSpotify公式プレイリストは「令和ポップス」でした。「平成ポップヒストリー」もトップ5にランクインし、ストリーミングを通じて時代を超えて新旧の楽曲が幅広く聴かれていることがうかがえる結果となっています。また、アーティスト単独プレイリストでは「This Is Mrs. GREEN APPLE」が唯一国内トップ5入りを果たし、同グループの人気と楽曲の豊かさを示す結果となっています。
海外では日本発のアニメ関連プレイリストがとくに人気を集めており、「鬼滅の刃」プレイリストは2025年9月にSpotifyグローバルのデイリーアクティブユーザー数1位を5日連続で記録するなど、世界的な注目を集めています。このほか「This Is STUDIO GHIBLI」「Anime Now」「チェンソーマン」も上位に並び、アニメをきっかけに日本の音楽が聴かれる傾向が続いているとのことです。
国内で最もSNS上にシェアされた音楽

楽曲
国内で最もSNS上にシェアされた楽曲では、Number_iの存在感が際立つ結果となっています。「BON」をはじめ「GOD」「INZM」「GOAT」「未確認領域」など6曲がトップ10に入り、圧倒的なシェア数を記録しています。さらに、JO1の「BE CLASSIC」や「Handz In My Pocket」も高い支持を集めたほか、Travis Japanの「Would You Like One」やSnow Manの「カリスマックス – CHARISMAX」など、ファンコミュニティの熱量が高いグループの楽曲が目立つ一年となっています。
アーティスト
国内で最もSNS上にシェアされたアーティストでは、Vaundyが1位を獲得し、2位にMrs. GREEN APPLE、3位にSixTONESが続いています。さらに、V、KinKi Kids、藤井風、米津玄師、そして今年とくに注目を集めたNumber_iもランクインしており、ジャンルを越えて多くのアーティストがSNS上で話題となった一年となっています。
海外で最も再生された国内アーティストの音楽(国別ランキング)

海外で聴かれた国内楽曲ランキングでトップを飾ったCreepy Nutsの「オトノケ – Otonoke」が、国別ランキングでインドネシア、ブラジル、インド、タイの4カ国でランクインし、存在感を示しています。
「死ぬのがいいわ」のバイラルヒットで2022年からグローバルな認知を広げた藤井風は、今年もインド、アメリカ、フランス、タイで同楽曲がランクインしています。とくにタイでは「死ぬのがいいわ」「満ちてゆく」の2曲がトップ5に入っています。
また、韓国では米津玄師の「IRIS OUT」が1位を獲得しており、アニメとの高い親和性が現地のリスナーにも響いています。3位には「Lemon」もランクインし、米津玄師の高い人気を示しています。
ポッドキャスト

国内で最も再生されたポッドキャストエピソードは、『安住紳一郎の日曜天国』の2025年1月12日配信回「私の気分転換」でした。放送開始から21年目を迎えるTBSラジオの人気番組で、ポッドキャストとしてもリスナー数・再生回数を毎年伸ばし続けています。
国内で最も再生された新番組は、『大久保佳代子・森本晋太郎のどうぞご自由に』でした。愛知県のCBCラジオから愛知県出身の2人が配信する番組で、ローカル局が制作する番組も全国でリスナーを獲得できることを証明しています。大久保佳代子さんはポッドキャストリスナー層から熱い支持を集めており、『大久保佳代子とらぶぶらLOVE』も最も再生されたポッドキャストエピソードランキングで4位にランクインしています。
ユーザーが自分の音楽人生を振り返る「Spotifyまとめ2025」
Spotifyは、世界中のユーザーがSpotify上での聴取履歴から自身のこの一年を振り返ることができる年末恒例企画「Spotifyまとめ2025」を公開しています。今年最も聴いたアーティストや楽曲、音楽ジャンルのほか、音楽再生時間、最も聴いたポッドキャスト番組などのデータを、Spotifyアプリ上で楽しむことができます。
結果はシェアカードとしてInstagramのストーリーや、X、Facebookなどのソーシャルメディアで簡単に共有できるとのことです。さらに、今年よく聴いた曲を集めた自分だけのプレイリスト「2025年あなたのトップソング」や、聴取傾向からユーザーの”音楽年齢”を診断する「リスニング年齢」、音楽の趣向に合わせてぴったりの「リスナークラブ」を提案するなど、遊び心あふれる体験をお届けしているとのことです。
- Spotifyまとめ2025:https://www.spotify.com/jp/wrapped/
「Spotifyまとめ2025 in ZOZOVILLA」でコラボTシャツ販売

昨年に続く第2弾となる株式会社ZOZOとのコラボレーション「Spotifyまとめ2025 in ZOZOVILLA」が実施されています。
「Spotifyまとめ2025」のプレイリストから、今年を彩った9曲のジャケットデザインをプリントしたTシャツが販売されます。また、12月26日~28日の3日間、中目黒のCOMPLEX BOOSTにて「Spotifyまとめ2025 in ZOZOVILLA」ポップアップイベントが実施され、本アイテムが展示されます。
東京・福岡でポップアップイベント開催

「Spotifyまとめ2025」の公開にあわせて、東京と福岡にて、「Spotifyまとめ2025 POP-UP EVENT」が開催されます。
東京会場
開催日時は12月5日(金)~7日(日)の11時~19時です。開催場所は渋谷モディ 店頭プラザ/カレンダリウム(東京都渋谷区神南1丁目21−3)となります。
福岡会場
開催日時は12月13日(土)~14日(日)の11時~19時です。開催場所はソラリアターミナルビル ライオン広場(福岡県福岡市中央区天神2丁目1−1 ソラリアターミナルビル)となります。
イベント内容
抽選箱から引いた番号のロッカーから、Spotifyまとめ2025の各種プレイリストのステッカーがもらえたり、Spotifyまとめに表示されるリスニングクラブ6種に合わせた紅茶が楽しめるなど、さまざまな体験ができるとのことです。
- Spotify Japan公式X:https://x.com/SpotifyJP
表参道でHANAの特別広告展開
12月12日(金)~12月18日(木)の7日間、HANAの楽曲「Blue Jeans」にちなんで、実際のデニム生地で制作した大型広告が表参道にて展開されます。
関連プレイリスト

2025年の主なランキング、ならびに関連プレイリストは以下の通りです。
- Spotifyプレイリスト「Top Tracks of 2025」:https://spotify.link/TopTracksof2025Global
- Spotifyプレイリスト「Top Artists of 2025」:https://spotify.link/TopArtistsof2025Global
- Spotifyプレイリスト「Top Tracks of 2025 Japan」:https://spotify.link/TopTracksof2025Japan
- Spotifyプレイリスト「Top Artists of 2025 Japan」:https://spotify.link/TopArtistsof2025Japan
- Spotifyプレイリスト「Top Groups of 2025 Japan」:https://spotify.link/TopGroupsof2025Japan
- Spotifyプレイリスト「Most Shared Tracks of 2025 Japan」:https://spoti.fi/MostSharedTracks
- Spotifyプレイリスト「Top Albums of 2025 Japan」:https://spotify.link/TopAlbumsof2025Japan
- Spotifyプレイリスト「Global Hits From Japan 2025 -国境を超える日本の音楽-」:https://spotify.link/GlobalHitsFromJapan2025
- 「2025年のトップエピソード」:https://open.spotify.com/genre/0JQ5IMCbQBLmZuSeP3UtUm
- 「2025年のトップ新番組」:https://open.spotify.com/genre/0JQ5IMCbQBLhQztBBvEFje
- Spotify公式サイト:https://www.spotify.com/
- Spotifyニュースルーム「For The Record」:https://spotifynewsroom.jp/
