スマホで登山届が完結! YAMAPが千葉県警察と「遭難ZERO協定」を締結

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千葉県警察とYAMAPによる遭難ZERO協定締結式の様子

 株式会社ヤマップは12月12日、登山アプリ「YAMAP」で作成した登山計画を千葉県警察へ直接提出・共有できるようにする「遭難ZERO協定」を締結したと発表しました。これにより、登山者は郵送や投函などの手間をかけることなく、スマートフォンで登山届を完結させることが可能になります。

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低山人気の高まりと登山届提出の課題

 千葉県における令和6年(2024年)の山岳遭難は18件、26人と前年より減少しているものの、低山人気の影響で登山者数は増加傾向にあるとのことです。

 従来の登山届の提出方法は郵送や投函など、登山者にとって手間がかかるものでした。この「面倒」さや「低い山だから大丈夫」という気の緩みから、低山が多い千葉県では登山計画の提出数が伸び悩んでいたということです。

YAMAPアプリで登山計画をそのまま提出可能に

YAMAPアプリの登山計画作成画面。千葉県警察への提出も可能に。

 YAMAPには事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できる機能が備わっており、「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと緊急連絡先など大切な家族に計画を共有できるようになっています。今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、千葉県警察へも同時に共有されるようになります。

 さらに「YAMAP」は日本全国25,000座以上の山情報を収録しており、千葉県に多い里山や低山にも対応しているため、遭難時の迅速な救助につながるとのことです。

 登山者は別に登山計画書を記入・郵送・投函したりするなどの手間が省けて利便性が向上します。また登山計画を事前に立てることで遭難事故を未然に防ぐ効果も期待されています。

 一方、千葉県警察は日本最大級の登山アプリ利用者数を誇る「YAMAP」と協定することで把握できる登山届の数が大幅に増加することが見込まれます。万が一の遭難の場合でも、救助に有用な登山計画情報および遭難者の位置情報が分かる「遭難者検索システム」に24時間365日いつでもアクセスすることができ、救助の迅速化が期待されています。

 今回の千葉県警察との登山届に関する協定は31例目となります。ヤマップでは今後も、登山アプリ「YAMAP」の機能開発・拡充とともに、山・自然を安全に楽しむための「インフラサービス」を提供していく予定とのことです。

遭難ZEROプロジェクトについて

YAMAP「遭難ZERO協定」プロジェクトのロゴ

 「遭難者の位置情報に関する連携」「捜索現場で役立つ機能の提供」「遭難事故防止に関する啓発活動」を軸に、人命救助の最前線に立つ消防機関と連携し、山岳遭難事故を減らす取り組みが行われています。事故による死者数ゼロを目指し2022年3月にプロジェクト化され、新たに「登山届に関する連携」も含め、警察機関や自治体とも連携先を拡大しているということです。

YAMAPについて

YAMAPアプリの登山中の地図画面と現在地表示

 電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートが分かる登山アプリです。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大級の登山・アウトドアプラットフォームとなっています。

 2025年11月に累計540万ダウンロードを突破しました。

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