Apple、新チップ「M5 Pro」と「M5 Max」を発表! 新しいFusionアーキテクチャで最大40コアGPUを実現

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Apple M5 ProとM5 Maxチップのグラフィック

 Appleは3月3日、新しいMacBook Proに搭載されるプロ向けチップ『M5 Pro』と『M5 Max』を発表しました。両チップはAppleが設計した新しいFusionアーキテクチャを採用しており、3月4日より予約注文を開始、3月11日(水)より販売が開始されます。

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まったく新しいFusionアーキテクチャとは

 M5 ProとM5 Maxは、Appleが設計したFusionアーキテクチャを初めて採用しています。このアーキテクチャは、先進的なパッケージングを使用して2つの第3世代3ナノメートルダイを1つのSoCに接続するもので、高帯域幅と低レイテンシーを実現します。

 2つのダイには、パワフルなCPU、拡張性の高いGPU、メディアエンジン、ユニファイドメモリコントローラ、Neural Engine、Thunderbolt 5の性能が統合されています。

世界最速のCPUコア「スーパーコア」を搭載

 M5 ProとM5 Maxは、6つのスーパーコアと12の高性能コアを搭載した18コアCPUを備えています。スーパーコアはM5の高性能コアとして初めて登場したもので、MacBook Air、14インチMacBook Pro、iPad Pro、Apple Vision ProといったM5搭載製品すべてで採用されているものです。

 フロントエンド帯域幅の増加、新しいキャッシュ階層、強化された分岐予測により、世界最速のシングルスレッドパフォーマンスを実現するとされています。

 くわえて、電力効率とマルチスレッドパフォーマンスに最適化されたまったく新しい高性能コアも導入されており、スーパーコアとの組み合わせによってM1 ProおよびM1 Maxと比較して最大2.5倍のマルチスレッドパフォーマンスを発揮します。

M5 Pro:プロのワークフローに対応

 M5 Proは、データモデラー、ポストプロダクションのサウンドデザイナー、STEMの学生など、堅牢な処理能力とグラフィックス、および十分な容量のユニファイドメモリを必要とするプロユーザー向けに設計されています。

 M5チップからスケールアップしたM5 Proは、最大18コアのCPUと、各コアにNeural Acceleratorを備えた最大20コアの次世代GPUを組み合わせています。M4 Proと比べて4つのCPUコアが追加されており、プロのワークロードで最大30パーセントのマルチスレッドパフォーマンス向上を実現します。

XcodeとLM Studioの画面が表示されたMacBook Pro

 ユニファイドメモリは最大64GBに対応し、最大307GB/sのメモリ帯域幅を備えています。M4 Proと比較して4倍以上のピーク時のGPU演算性能を発揮し、AIパフォーマンスのピーク時のGPU演算性能はM1 Proと比較して6倍以上になります。

MATLABの画面が表示されたMacBook Pro

 グラフィックス面では、第2世代のDynamic Cachingとハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングを備えた強化されたシェーダコアにより、M4 Proよりも最大20パーセント、M1 Proよりも2.2倍高いグラフィックスパフォーマンスを発揮します。また、Appleの第3世代レイトレーシングエンジンを搭載し、レイトレーシングを使用するアプリではM4 Proと比較してグラフィックスが最大35パーセント向上します。

Vectorworksで建物をレンダリングしているMacBook Pro

M5 Max:最大40コアGPUで比類のない性能を実現

 M5 Maxは、3Dアニメーター、アプリデベロッパ、AI研究者など、最大のGPU演算と最高のユニファイドメモリ帯域幅を必要とするプロユーザー向けに設計されています。

 M5 Proと同じGPUアーキテクチャを備えつつ、M5 Proの2倍のGPUコアを搭載しており、18コアのCPUと最大40コアのGPUを組み合わせています。CPUはM4 Maxと比較して最大15パーセント高いマルチスレッドパフォーマンスを実現します。

LM StudioとAutodesk Mayaの画面が表示されたMacBook Pro

 ユニファイドメモリは最大128GBに対応し、最大614GB/sのメモリ帯域幅を備えています。この帯域幅の増加により、複雑なシーン、巨大なデータセット、LLMのためのトークン生成処理において優れた結果が期待できるとのことです。前世代と比較して4倍以上のピーク時のGPU演算性能を発揮し、AIパフォーマンスのピーク時のGPU演算性能はM1 Maxと比較して6倍以上になります。

 グラフィックスパフォーマンスはM4 Maxより最大20パーセント、M1 Maxより2.2倍向上しています。レイトレーシングを使用するアプリでは、M4 Maxより最大30パーセント向上したグラフィックスを提供します。

両チップに共通する先進テクノロジー

 M5 ProとM5 Maxには、いくつかの共通テクノロジーが搭載されています。

 16コアNeural Engineはより高い帯域幅でメモリに接続し、オンデバイスAI機能とApple Intelligenceを加速させます。メディアエンジンはハードウェアアクセラレーテッドH.264とHEVC、AV1デコード、ProResのエンコード・デコードに対応しています。

 また、デバイスのパフォーマンスを損なわない業界初の常時起動メモリ安全保護機能「Memory Integrity Enforcement」にも対応しています。Thunderbolt 5ポートはチップに直接組み込まれた独自設計のコントローラを採用しており、業界で最も高性能なThunderbolt 5の実装とされています。

Appleのコメント

 Appleのハードウェアテクノロジー担当シニアバイスプレジデントのジョニー・スルージさんは、「M5 ProとM5 MaxはAppleシリコンにとって記念すべき大きな躍進であり、パフォーマンス、電力効率、ユニファイドメモリアーキテクチャという中核となる理念は維持しながら、Appleシリコンの性能を拡張する新しいFusionアーキテクチャを活用しています。どちらのチップも私たちの絶え間ないイノベーションの歩みを示すものであり、世界最速のCPUコア、Neural Acceleratorsを備えた次世代GPU、より高速なNeural Engine、高帯域幅で大容量のメモリを統合し、パフォーマンス、効率、驚異的なオンデバイスAI機能の比類のない組み合わせをMacBook Proにもたらします」と述べています。

環境への取り組み

 M5 ProとM5 Maxの電力効率に優れたパフォーマンスにより、新しいMacBook Proは製品ライフサイクル全体を通して消費されるエネルギーの総量を削減できるとのことです。Appleは「Apple 2030」として、2030年までにApple全体のカーボンフットプリントにおいてカーボンニュートラルを達成することを目標としています。

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